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もくさINDIA 福祉施設⑤ 初弟子のメイクミラクル

早いもので明日早朝に出発となり、ベーダホームへの往療もついに最終回となりました。

10日余り、ほぼ隔日で訪問してきましたが、残念ながらベーダさんは不在でした。
副管理人役?のサンティデビーさんにブッダガヤで購入した電気ポットと寄附をお渡ししました。

電気ケトルをベーダホームへ寄贈


彼女は毎回、お灸治療を希望される方でクマール君がお灸アシスタントを務めた最初の患者さんでもあります。

合計5回のお灸進捗を、クマール君を中心にご披露します。

第一回目、彼は清水和尚さんを送迎ドライバーとして参加しました。

第二回は、彼本人が腰痛が時たまあるとのことで私がクマール君にお灸をしました。

そして第二回目以降、私の送迎役はクマール君になりました。

三回目、クマール君が近寄って私の手元をじぃーっと見ているなどかなり興味ありそう。

思い切って彼に治療アシスタントしてみないか誘いました。
シャイな性格なのかインド人にしては控えめなOKでした。

この日も5人程度の患者治療したと思いますが,2人目以降英語の達者な日本人介護士さんが、同伴していることもあり,患者治療より彼への指導のウェイト多めにしてみると,なんと初日からもぐさに点火するだけでなく、焼き切る寸前に自分の手で火のついたもぐさを消火する事もできたのです。

こうなると俄然,私の気合いが入りまくりです。
クマール君への課題として二日後にここで会うまで、もぐさをひねる練習を毎日するです。
即席ですが有り合わせの段ボールの切れ端に,縦横の線を何本か引いて、交点をツボ(治療ポイント)に見立ててチョンと綿棒の先でボディクリームつけ、できるだけ小さなもぐさを捻って,線香で火をつけ,焼き切る前に消化する本格的な実技課題です。

ちょっとハードル上げすぎか?と心配しながらの四回目。
クマール君は私の期待に応えてこの二日間、かなり練習してくれたようです。

もちろん細かい注意点はあり、ぎこちなさはありますが、実際の患者さんに,あらかじめ私が治療ポイントをマークした背部にボディクリームをつけ,「もぐさを捻り、点火,焼き切る前に消火」という一連のお灸動作を各治療ポイントに3回ずつ,複数のツボにお灸する事をみごとやってのけました。

因みにこの日の課題は自分の左腕に三ヶ所ほど、三壮ずつお灸してみないかと誘ってみます。

そして私はこのインド一番弟子のために現地で調達可能な線香をさがしたのでした。

そして五回目、クマール君に私が指導できる最終回です。
思い切って、取穴という治療ポイント選びもやらせてみました。


この日は患者さんは四人ほどにして丁寧に取穴から指導して行きます。

患者の訴えはヒンディー語のできる彼の方が圧倒的に有利で、最初は取穴ポイントも半分程度、修正しましたが最後の患者さんは阿是穴の取穴としては65点くらいあげられるレベルです。

そしてクマール君にもぐさを含め、ライター、線香、ボディクリームなど今回持ってきたほぼ全てのお灸道具を渡しました。

線香束を持つ私ともぐさの白箱を持つクマール君

ベーダさんには許可とってあるから週一、二回程度入居している希望者に施療を続けてくれるよう頼み,モクサは入手困難だろうから私が喜んで無償提供すること約束しました。

こうして今回のもくさINDIAプロジェクトは華々しいグランドファイナルを迎えました。

興奮しまくって帰宅したゲストハウスの日本人同居者さんがお茶してたところに割り込み、話を聞いてもらってようやく少し落ち着いたくらいの喜びです。

清水和尚さんとのご縁でインド巡礼の志しが生まれ、ブッダガヤに繋いでいただき、まさかこのプロジェクトが実現するとは思ってもみませんでした。

本当に奇跡を間近で見た思いです。


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