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【ハーヴィー・ペニック】ラウンド心得9箇条『伝説のプレーヤーが直伝 ゴルフの神髄』本條強

こんなものを作ってみました。


下記の本からの抜粋となります。

レッスンの神様
ハーヴィー・ペニックが遺した
ラウンド心得9箇条

1 ラウンドする上で最も大事なことは

  ゴルフを楽しむこと

 ゴルフはクラブでボールを打つだけのとても単純なスポーツ。
一見、簡単そうに見えるが、
ボールを芯でとらえ、目標に飛ばすことはとても難しい。
それは初心者でも上級者でも、
レベルに違いはあれど、同じだ。
 ペニックさんは言います。
「コースに出て、
毎回ナイスショットが打てればいいのですが、
そんなことはプロでもできません。
ミスが続けば悲しくなるし、
ひどいミスが出れば自暴自棄になることもあるでしょう。
『何で上手く打てないの?』
と嘆き、
プレーが嫌になってしまうこともあると思います。
私はそうしたゴルファーを見るのが一番辛いのです。
いつでも笑顔でプレーして欲しい。
コースに出たら、
最後までそのことを誓って、
プレーを続けて欲しいのです」
 ペニックさんはゴルフに悩む人を手助けしたいと、
死ぬまでゴルフ教師を務めた。
「私はゴルフを
『教える』と思って人と接したことはありません。
『指導する』といった気持ちもありません。
ただ、困っている人、迷っている人を助けたい。
そうした気持ちだけで
ゴルファーと接してきました。
少しでも笑顔でプレーしてもらいたいと思ったのです」
 ナイスショットが打ちたい、
良いスコアで上がりたいと思えば、
緊張して体が硬直してしまう。
それでミスショットをすれば、
怒ったり、落胆したり、後悔することもある。
も、それは仕方ないこと。それがゴルフだから。
「ゴルフは楽しいスポーツですよね。
ナイスショットが出たときは、
気分が高揚しますし、
ベストスコアが出たときはとてもうれしい。
でも、そういうことはとても少ない。
だから、それをわきまえて楽しくプレーして欲しいのです。
ミスショットが出ても、大叩きをしても、
ゴルフである以上、起きうることなのです。
でも、それも自分にとって必要な経験だったと思って欲しい。
あなたを人間的に成長させてくれる大事な経験だったのです。
だから、そうしたこともすべて含めてゴルフを楽しんで欲しい。
そう願っています」
 コースでラウンドするときの最も大事な心得。
それは「ゴルフを楽しむこと」。
ペニックさんの声が今も天国から聞こえます。

2 「テイク・デッド・エイム、
  死ぬ気で目標を定めよ!」 

 コースでプレーするとき、
スイングのことをあれこれ考えてしまうことは多い。
特にスイングを改造しているときや、
レッスンプ口から習ったときなど、
気になっていることが頭から離れなかったり、
習ったポイントにこだわってしまったり。
それでミスショットが出たりすれば、
尚かつスイングが不安になってしまうことだろう。
 ペニックさんは言います。
「コースではスイングのことを考えてはいけません。
スイングを考えるのは練習場です。
練習場ではいくらでもスイングを考えたり、
試したりしてみてください。
しかし、コースでは考えない。
さらにいえば、
スイング以外のことも考えない。
ボールを飛ばしたい、
上手く打ちたいといったことや、
ミスするのではないか、
林や池、OBに行ったらどうしようとか。
さらに、
お昼は何を食べようかといった、
余計なことは一切考えてはいけません。
すべてを忘れて、
ボールを打つことに集中することです」
 お昼のことまでは考えなくとも、
上手く打つために、
スイングの細かな部分は気になるものだ。
アドレスやグリップが正しくできているか?
トップがいつもと同じ所に上がっているか?
インパクトの形はしっかりできているか?
フォローでは腕が伸びているか?
フィニッシュはバランス良くできているか?
しかし、ボールを打つときは、
一切そういったことは頭から忘れ去ること。
ボールを打つことだけに、
思いを1つにすることだ。
「打つ前にしっかりと目標を決めること。
アドレスしたら、
その目標に打つのだ
と強く自分に言い聞かせることです。
『テイク・デッド・エイム
(死ぬ気で目標を定めよ)』
と言い聞かせる。
そうしてからしっかりとボールを打ち抜きます。
たったそれだけで、
どれほど、目標にボールが飛んでくれるか、
アマチュアの皆さんはぴっくりするはずです」
 目標はアバウトにはしない。
たった1点を決めること。
ライフルで狙いを定めるように、
的を絞る。
アドレスして、
その目標を一度だけ見る。
そして自分に言うのだ。
「テイク・デッド・エイム」
 後は思い切り打つことだけだ。

3 ミスショットが出ても気にしない。
  続けて出たら、アドレスをチェック


4 枝の長い草刈り鎌で草を刈るように
  ティペッグを刈り取る

5 しっかり芝に触れる素振りをして
  その素振りのスイングを実行する


6 60ヤード以内は3打以内、
  グリーン周りからは2打であがる


7 アプローチは可能であれば、
  チップショット、転がしで寄せる


8 カップにスルッと入るような
  絶妙のタッチでパットを打つこと

 ペニックさんはパッティングについて次のように言う。
「パットの諺に
『ネバーアップ・ネバーイン
(届かなければ入らない)』
というのがあります。
そこでパットを強く打つ人が多いのですが、
その一方で
『オールウェイズアップ・ネバーイン
(通り過ぎたパットはいつも入らない)』
という諺もあります。
つまり強過ぎるバットは入らないということです。
通り過ぎたパットの返しは入らないことも多いので
3パットも多くなります。
私は絶妙なタッチでカップにスルッと入るパットが好きです」
 確かに上りのパットは
土手に当てるくらい強く打てとか言いますが、
カップに蹴られることも多いもの。
カップの縁を狙ったパットも強いとそのまま通り過ぎてしまう。
やはり大切なのは、ジャストタッチなのだ。
「ジャストタッチのパットは入り口が4方向もあります。
正面や左右、真後ろから入ることもあります。
ところが強いパットは入り口が正面しかなく、
それも狭くなってしまうことがほとんど。
ですから、まずは練習でタッチを養うこと。
タッチが良くなれば、
ラインも正確に読むことができます。
つまり、ラインに乗せるだけで入れることができるのです」
 方向性について、ペニックさんはどう言っているのでしょうか?
「3、4フィート(約1m)のパットを外すとショックが大きいですよね。
ですから、この距離を普段からしっかり練習しておくことです。
ところがアマチュアはほとんどこの距離をやりません。
しかし、この距離に自信が持てれば、
外すことはほとんどなくなり、
ロングパットでも方向性が良くなります。
1パットが増えて、3パットが激減します。
パット数が減れば、スコアは簡単に縮めることができます。
ラウンド前は特に3、4フィートを練習する。
それだけをしっかり沈めて、スタートしてもいいくらいです」
 ペニックさんは「恐怖の4フィート」と言う。
それだけ恐ろしい距離と言うことなのだ。
「もう1つ、ショートパットで自信を付けるためには、
普段からパットをOKしないこと。
一緒に回っている人がOKをくれても、
『きちんとカップインさせます』
と言ってショートパットを入れる習慣を身に付けることです」

9 スコアを良くするには、
  ナイスショットよりミスを少なく





こちらの内容は、

『伝説のプレーヤーが直伝 ゴルフの真髄』

発行所 日経BP 日本経済新聞出版本部
著者 本條 強
2021年5月21日 1版1刷

を引用させて頂いています。


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