猫のトリコモナス治療奮闘記

今回は表題の通り、猫のトリコモナス治療した忘備録です。
ネットやTwitter(保守派なので永遠にTwitter呼びです)を探してみると、トリコモナス治療をしている猫ちゃんはちらほらいるけど、なかなか情報収集が大変でした。
なので、このnoteに我が家の治療奮闘記を記して同じような症状に悩む飼い主さんに少しでも役立ってもらればな…と思い、ざっくりですがnoteに記述しました。

予め記述しますが、わたしの猫二匹は同じブリーダーさんの元からお譲り頂いていますが、ブリーダーさんを否定するものではありません。また、かかりつけ動物病院を非難するものでもありません。
全ての猫がこの治療で改善するかは分かりませんので、かかりつけの動物病院へご相談ください。
あくまでもこんな例もあるよという参考程度にお読みください。

【お世話になってる動物病院の先生へ】
記憶を頼りにしているので時系列が前後してたり、抜けてる部分あるかもしれません。クリティカルな部分があればお知らせください。

※ 猫の便の写真が多数掲載されていますので、苦手な方は読まないでください※


1:やってきた子猫がちょっと軟便気味だ!

我が家の兄猫は2021年に爆誕しました。ノルウェージャンフォレストキャットの男の子です。生後4ヶ月で我が家にきました。

生後9ヶ月頃の去勢手術を終えたあたりから、軟便気味のうんちをするようになりました。軟便と言っても形はあって、コロコロではない…通常と軟便の間という感じ。スコップですくっても形は崩れないし、砂に便が残らない…。下のスコア表を参考にすると3と4の間です。
参考:「大きなお便り・下痢について」(すぎうらペットクリニック様)
※我が家のかかりつけ獣医師さんではありません。参考記事です。

かなり参考になりますので、愛猫うんこチェックにぜひ

何度かかかりつけの動物病院に行きますが、腸炎や食物アレルギー疑惑という診断結果でビオイムバスターや抗生物質、マイトマックス(乳酸菌サプリ)を処方されていました。
下痢の症状がないですし、何度検便・直接腸内の検査をしても異常がない(虫がいない)ので体質かなぁ?とこの時は思ってました。

何度も病院に行くのはストレスになるかな…と考えて自宅でビオイムバスター、ディアバスター、マイトマックスを購入して投与をすることに。
(ディアバスターは泥状の軟便になった時だけで、ビオイムバスターとマイトマックスは毎日投与)

食物アレルギーかも?ということで、色々なフードを試してみました。
ワイルドレシピにしたり、ロイヤルカナンの食物アレルギー用のフードにしてみたり…しかし、便の様子が改善されることはありませんでした。
色々考えた結果、一番食いつきが良かったロイヤルカナンのニュータードケアを与えることにしました。

2:新たに子猫がきたら軟便から下痢になった

そして、月日は流れて2023年10月、新たにノルウェージャンフォレストキャットの男の子を家族としてお迎えしました。念願の多頭飼い!もふもふ!かわいい!

しかし、お迎えをして2週間後、兄猫(2歳)が初めて下痢をしました。下痢というかもう水下痢。(常に軟便気味でしたが、下痢は本当に初めてでした)

3時間おきに水下痢

血便と嘔吐はなく、子猫と戯れる元気はあり食欲もあって水も飲む…。
軟便はあったけど下痢は初めてだ…ということで急いで動物病院に連絡をして向かうことに。
一旦LR100ml+シーパラ+マスブロンを投与し、アレルギー用のご飯に変更をして様子を見ることに。改善しなければ再度病院へ。
子猫が新たに家族に加わったことによるストレスかな…と思って、子猫と少し隔離をして様子を見ることにしました。

3:下痢パネル検査をしよう!

しかし、動物病院後もなかなか改善せず…。ついにはおしりから下痢が漏れ出る事態に。
アレルギー用のエサへの切り替えに失敗したせいかもしれない…ということで絶望のなか再度病院へ。

少し形がある時もあるけど…
基本は泥状態。ディアバスターも効かないよ

先生から「下痢パネル検査をしてみましょうか」と提案がありました。
検便でも異常がなく、症状が改善しない時にする検査だが、外部機関に依頼をして結果を確認するので値段が高価。
(値段は病院にもよりますが、かかりつけ動物病院では1.2万円しました)
参考:「猫のPCR(パネル)検査をご存知ですか?」(ペトハピ様)

値段が高いので、飼い主さん次第…と言われましたが、永遠に続く下痢地獄は避けたいので、検査を依頼することに。検査結果は数日後。どきどきである。

4:トリコモナスが陽性だった!!

数日後、動物病院から電話。トリコモナスが陽性だったとのことで、治療+説明を行うために病院へ来てほしいとのこと。
トリコモナスって人間でいう性病……?と思いましたが、別種類のトリコモナスらしい。(どのみち面倒な虫なのには変わりない)

ちなみに便は水下痢から下痢に変わりましたが改善する様子はありません。

長毛種なのでおしりが汚れて大変

「1週間フラジールというお薬を飲んで、再度下痢パネル検査をして陰性になるかを確認しましょう」ということでした。
今回処方されたフラジールは糖衣錠になっていて、粉薬ではありませんでした。これは動物病院によって同じ薬でも違いはあるかもしれません。

5:副作用と猫

フラジールを投与すると、薬の副作用なのか食欲は極端になくなりました。
1日ご飯を40g前後しか食べません。(元々少食で1日65gくらい食べます)
下痢は解消せず、6日目には嘔吐。毛玉もなく、水と胃液のみ。
本当に改善するだろうか…もし陽性のままなら引き続きこれを投薬するのか…と不安が押し寄せます。
動物病院に一度連絡をして吐き気止めと下痢止めを注射してもらいますが、数時間後に嘔吐してしました。はやく投薬を終わらせたい。飼い主も胸が痛い。

6:無事に陰性になるも軟便は解消せず

1週間の投薬が終わり、再度下痢パネル検査を実施。
しかし投薬完了しても軟便は改善せず。一生軟便のままなのだろうか…。

数日後、無事に陰性になったと連絡が入りました。嬉しさはあるものの、軟便が解決されていない状況なので喜び半減。
そんな中、ネットの海を漂い情報収集をしてみるとヒルズの腸内バイオームというものが目に入り、早速購入して試してみることに。

数日後、無事に軟便は解消され普通便に戻りました。
圧倒的ヒルズパワー。初めてこの猫のコロコロうんこを見たよ。

初めましてコロコロうんこ

ロイヤルカナンの消化器サポートでは改善しなかったので、我が家の猫には合っていた様子。本当によかった。

7:再度軟便が続き、子猫も下痢パネル検査実施

喜びも束の間。3週間後には軟便が続くように。1日だけなら許容かな?と思いましたが、2日連続で続くのはちょっと嫌な予感がして再度動物病院へ。

子猫は我が家にきた時からコロコロうんちで一度も軟便も嘔吐もしていないのですが、同じブリーダーさんからお譲りいただいたので子猫も下痢パネル検査を実施。(キャッテリー内でトリコモナスを持ってる猫ちゃんが多いのでは?という推測)

後日結果が返ってきたら、子猫がトリコモナス陽性で兄猫は陰性でした。
むしろ3週間同じ家で暮らしてたのに感染しなかったのかい。君の軟便はなんだったの(原因不明ですが、すぐに改善しました)

ということで、今度は症状出ていない子猫の治療開始。兄猫もピンポン感染を防ぐために、薬を半分にして投薬を開始。
子猫は食欲がなくなるくらいで嘔吐等はありませんでしたが、兄猫は半錠でも嘔吐をしてしまう状態に。幸い二匹とも下痢はせずコロコロうんちのまま。

これは完全に個体差がありますが、嘔吐等の副作用が出た場合はすぐに動物病院へ相談してください。

8:全ての治療が完了

投薬をして一週間後、再度下痢パネルを実施。もう動物病院にうんこを持って行くのも慣れっこです。(慣れたくはない)

数日後、無事に二匹とも陰性を確認できました。いや、本当に長かった。
兄猫が「軟便気味で…」と病院に通い続けて2年でやっと原因がわかり、完治。

もっと早く下痢パネル検査を実施すればよかったなぁと思いますが、軟便の症状で下痢パネルを提案してくるお医者さんは少ないかもしれないです。
価格が高価なのもあって先生も申し訳なさそうな表情で提案をしていました。
でも飼い主側としては早い段階で提案してほしいかなぁ…難しい問題ですが。

9:金額とまとめ

今回2ヶ月間のトリコモナス治療でかかった金額は約8万円でした。
下痢パネルを6回実施してます。(兄猫:4回 子猫2回)
過去の軟便での動物病院通うをカウントすると金額はもう少しプラスになります。
下痢パネル検査は最初の検査を治療後の検査で最低でも2回実施するのでやはり結構な金額になりますね。
かかりつけの動物病院さんに相談してなるべく早い段階で実施した方が良いかもしれません。

トリコモナスは成猫になると症状が消える…という記事を読みましたが、我が家の猫は成猫になっても改善しませんでした。

下痢パネル検査をしなければ、子猫のトリコモナスは永遠に気づかないままだったかもしれません。
ただ、命に関わるものではないですし、兄猫がトリコモナスの症状が出て再度感染したら大変ということで子猫も治療したので、症状が出ていなければ下痢パネル検査を実施して治療する必要はないかなと個人的には思います。

今回はトリコモナス治療は一回で完了してますが、なかなか陰性にならない猫もいるらしいです。なのでこればっかりは運もあるかもしれないです。

ざっとではありますが、トリコモナス奮闘記でした。
軟便が続く猫ちゃんは下痢パネル検査まで実施してみると良いかもしれません。

たまに兄猫は軟便になりますが、2日くらいでコロコロうんちに戻ります。
やっと我が家に平穏が訪れました。

<終>

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