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SoD, 第8章、クロムスと主人公の対話1、石柱から解放された詩人

<***歌う石柱のクエストの結末。ネタばれ注意!***>





<コーストウェイ・クロッシングにて。見つかった全ての石柱にハミングし終えると、最後のものからバードの亡霊が出現した>

クロムス
「ついに解き放たれた!解き放たれたぞ!」
主人公
「あなたは誰?名乗ってちょうだい、亡霊さん」
クロムス
「私の名はクロムスです。世にあった時は貧しい吟遊詩人でした。悪念などわが心にかけらたりともないことをお誓いします」
主人公
「なぜここに閉じ込めらたりしたの、クロムス?」
クロムス
「悲劇的物語です。私はここから遠くない、今は地に帰った村で生まれ育ちました。富をたくわえた冒険家、ジェス・カルナスがこの村に隠棲し、まもなく村長となりました。彼には一人の子が―カーリンと申す娘がありました」
「カルナスはカーリンを魔法使いのアーティフェオンに嫁がせると―邪悪で、残虐で冷酷で、争いを好む蜘蛛の目つきをした男に嫁がせると決めました」
主人公
「なぜカルナスはそんな男と自分の娘を結婚させようとしたの?」
クロムス
「カルナスにとってカーリンは物でしかなかったのです。可能な限り高額で売るべき商品でしか。アーティフェオンは彼女の手を取るために莫大な額を約束しました」
「カーリンと私とは恋仲でした。彼女は春の日のように美しかった。髪に花を飾るのが大好きで―彼女の耳になんと愛らしげに花が挟まれていたことか」
「カーリンはアーティフェオンと結婚させないでほしいと父に哀願しましたが無駄でした。そこで彼女は私の所に来てこう言いました。『この世で一緒になれないなら、愛しい人、死んで一緒になりましょう』と」
主人公
「ちょっと早まり過ぎたんじゃない、ね?一緒に逃げることもできたんじゃないかな?」
クロムス
「少々脚色しております。記憶によれば、彼女が本当に言ったのは『父さんは手が付けられないわ。コースト方面へ行って花屋をやりましょうよ』でした。そこで、私たちは逃げ出しました。しかし、アーティフェオンはカーリンを逃しませんでした。やつは私たちを追跡し、私たちがちょうどワインディング河を渡った所で追いついたのです」

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