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SoD, 第7章、ベルト公と主人公の対話、卓越したカリスマの主ケイラー・アージェント

<大公宮殿1Fにて。主人公はこの宮殿の主にしてホストであるベルト公にケイラーについて聞きに行く>

ベルト公
「申し訳なかった、<主人公>。そなたと、そしてイモエンとを安全に守るのが余の役目であったのに。ケイラーの―いや、誰であれ―暗殺者どもを宮殿にみすみす侵入させてはならなかったのだ」
主人公
「起こる時は起こってしまうものですよ。起こると言えば、お声にいったい何が起こったのですか?*」
ベルト公
「ああ、そうだ、そなたは知るまいな…余の冒険時代に知り合った”友人”が鉄危機の始まる少し前に余を訪ねたことがあってな」
「彼女はフレイミング・フィストに始末されたが、その前に余に呪いをかけるのに成功したというわけさ。鬱陶しいが、生命にかかわるものではなかった。とは言え、本当の声を取り戻せてよかったと思うよ」
主人公
「わかります。ケイラー・アージェントについて何か聞かせていただけることがありますか?」
ベルト公
「もっと聞かせてやれることがあったらな。我々がトロル・クロウズ*とハイ・ムーアに派遣した偵察係らはほとんど彼女の動きをつかめなかった。任務の途中で多くの者が行方不明になり、それどころか―任務を捨てて彼女の軍に合流する者まで出た」
主人公
「忠実な兵士が自分の守る街を襲う側に回るなんて?」
ベルト公
「いろいろな教義を奉じる者たちが彼女の軍旗のもとに集まっている。彼女の目的が何なのかは…はっきりしない。しかし、それは彼女に付き従う者らの情熱のさまたげにはならぬのだな」
主人公
「我々のみならずソードコースト全体を脅かしている女性について、わかっているのはこれだけですか?」
ベルト公
「最初、彼女はほんのひと握りの従者らとハイ・ムーアに姿を現したのだが、彼らの軍勢はみるみるうちに膨れ上がった。彼らはまずドラゴンスピア城を制圧することに力を傾けたが、ひとたび城が落ちるや、さらに大勢が彼女のもとに集まった。彼女の軍勢はとどまる所を知らずに広がり続けて―ついに我々のいる所にまで達したというわけだ」
「そなたがこの脅威を鎮めてくれることを祈っている。我々はさらなる襲撃に備えて我々自身の部隊を召集するべく手配中だ」


*たぶん、ベルト公役の声優さんがBG1と変わってるから戯れにこういう会話の選択肢を作ったのかな?ゲームの中では同じ時代だけどSoDはBG1の10年後に出来たものだから、キャスティングも当時通りとはいかなかったろう…
*ここへは第9章で行くことになります。ハイ・ムーアは最終目的地のドラゴンスピア城があるところ。

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