見出し画像

SoD, 第8章、ンキーンとベイロス2、ンキーンの逆襲、ベイロスは精霊に攻撃される

<1の続き>

ンキーン
「マグラビエット*が貴様を罰するように、闇の肌*よ!ここから出せ!」
ベイロス
「うるさいぞ、うぬぼれたウジ虫め!」
主人公
「ちょっと―もしかしてこのゴブリンは戦いたがってないんじゃないの?」
ベイロス
「おたくは少々正気じゃないと見える、気高きお方。流血の興奮を断るゴブリンに今までお目にかかったことがありますかな?」
ンキーン
「出せったら、マムシめ!」
ベイロス
「ツバの出口を繕いな、つむじ曲がりのツベコベ野郎!」
主人公
「黙んなさい、ドロウ。私がゴブリンに話してみる」
ベイロス
「自分の役割を心得るんですな、この田吾作どん。司会は私だ。喋るのは私だ。おたくは見物して喝采するのが役だ―それがお気に召さんならよそに行きなされ」
主人公
「私は知性を持つ生き物を見物の気晴らしに殺させたりしないわよ」
ベイロス
「かくも大胆な、否、だいそれた弾圧には断じて妥協せぬぞ!」
ンキーン
「なら私が妥協させてやる、銀髪男!」
<ンキーン、戦士の精霊を召喚する>
観衆
「ヒエエエ!殺されるぞ、逃げろ!逃げろ!」
<観客たち、いっせいに逃げ出す>
ベイロス
「うわああ!」
<精霊、ベイロスを攻撃する>
「うがあ!ストップ!すまなかった!すぐ止めさせてくれ!参った!」


*ゴブリン族の信仰する偉大な戦いの神。D&D界では人間には人間の、エルフやノームなど他種族には他種族の、そしてモンスターにもモンスターの信仰する神がそれぞれちゃんと存在する。
*ドロウ(ダークエルフ)の外見的特徴は、黒い肌に銀色の髪。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?