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SoD, 第10章、リガーとミンスクと主人公の対話1、悩めるバーサーカー、気まぐれなウィッチ

<アンダーグラウンド・リヴァー地表、地下洞窟の入口にて。主人公は連れてきたミンスクともども、ダジェマ*でこの地にやってきたラシェメンの戦士リガーに話しかける。彼のウィッチに忠義一徹のように見えるリガーだが、話しているうちに深刻な悩みを抱えていることがだんだん明らかに…*ミンスク&ダイナヘールの個人?クエスト>

リガー
「あまり近づくな。俺のウィッチはすぐ他人を信用するが―俺はもっと慎重だ」
主人公
「いい心構えよ。でも、私はあなたに害を加える気はないと保証するわ」
リガー
「なら、お前は俺のことがよくわかっている」
ミンスク
「東から来たもう一人の兄弟に会えて嬉しい!ミンスクは悪がはびこり、人がチッポケなこの異国で、もう長いこと過ごしてきた」
リガー
「俺もだよ。ほんとに長い間同じ国の人間に会えなかった」
主人公
「ダジェマに出てからどれくらいたつの?」
リガー
「嫌になるほど長く。故郷を出た時には、新しい土地を見たり新しい人間に会ったりするのを楽しみにしてたんだが。今じゃそれからもう何年もたつ。故郷の影すら拝めないまま」
ミンスク
「ヘンテコな、臭いニオイのする国で暮らさにゃならん寂しさは、ミンスクにはよっくわかる。運よく俺にはブー*と俺のウィッチという道連れがいる」
リガー
「俺には”ブー”はいない、それがどんな生き物であるにしろ。だが、ウィッチだったらいる。ああ、そうとも、ウィッチならいるさ」
主人公
「何かいろいろあるみたいだけど」
リガー
「あんたのお友だちのバーサーカーは、俺のウィッチのジュランに比べれば、何を考えてるかずっとわかりやすいってもんだ。彼女の考え方は一風変わってるんだ」
ミンスク
「ダイナヘール*も他の誰とも違った考え方をする。彼女は聡明で、ミンスクのアタマはハムスター並みだって気にされちまう!ミンスクがそう言うとブーは気を悪くするから、あまり大声じゃ言えないが」
リガー
「俺は、俺のウィッチから学べるんじゃないかと―つまり、俺が彼女を守る一方で、彼女は俺を導いてくれるんじゃないかと思ってた。だが、日ごとにますます混乱が募るばかりだ」
主人公
「ミンスクと話せば混乱しないコツがわかると思うなら、あなたは絶対考え直したほうがいい」
リガー
「俺は話以上のものが聞きたいんだ。俺にアドバイスをしてほしいんだ。何年間も、俺はジュランの命令のひとつひとつに従ってきた。どんな気まぐれにも応えてきた。俺たちがさすらいながら故国からますます遠ざかる中でも」
「俺はもう故郷には帰れまいと諦めている。あんたはどうやってるんだい、兄弟のミンスク?あんたはどうやってあんたのウィッチの出放題の気まぐれに耐えてるんだい?」


*ダジェマははるか東方の国ラシェメンのシキタリで、男性(戦士階級の?)は成人に際し冒険旅行に出なければならないというもの。リガーはミンスク同様、ソードコーストに派遣された若いウィッチ(魔法使い)女性をガードしながらその途についている。
*ブーはミンスクがこよなく愛し信頼しているハムスター。
*ダイナヘールはミンスクが守護しているウィッチ。

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