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SoD, 第11章、ミジェナと父親2、ミジェナの父は解放される

<1の続き。主人公らは十字軍の監視兵が捕虜たちに犬をけしかけて虐待しているのを発見し、犬もろとも兵を倒して捕虜たちを解放する*この兵士は丈夫なだけで何てことないが、この場所への入口を守っている6人PTは大変な難敵。詳しい情報はこちらを参照>

ウロルド
「あなたは…バルダーズ・ゲートの英雄どのではありませんか?救っていただき感謝します。十字軍は捕虜に残酷でして、我々もそう長く保たなかったことでしょう」
主人公
「お助けできてよかったです」
ウロルド
「ここへは連合軍とご一緒に?あの、軍に同行しているテンパスのクレリックがどうなったかご存知ありませんか?か―彼女は*…ミジェナと申しますが」
主人公
「ミジェナのお父さまでいらっしゃるの?」
ウロルド
「そうです。なぜご存知で?」
主人公
「私はミジェナにあなたを探すよう頼まれたんです」
ウロルド
「あの子ならそうするでしょうな。あの子は母親が亡くなって以来、私のやることにやかましくなりましたから。私が生まれてから兵士だったことなど一度もなかったみたいに*」
「それでも心配してくれていたのはありがたい。我々の仲は…これまでいつも順調とは言えませんでした。が、私ももっと努めましょう」
「もしご親切にしてくださるのなら、あの子に私は元気だと伝えてやってください。私が、その…あの子の成し遂げたことに誇りを持っていると、そして近いうちにまた会いたいと言っていたとお伝えください。一杯やりながらこの戦争の話をしたいものだと」
主人公
「あなたがそう言っていたと聞いたら、彼女はきっと喜びますわ。それでは」
ウロルド
「さようなら、英雄どの。テンパスがあなたを見そなわし給うように」

(十字軍兵士らはそれぞれ単身、あるいは群れをなして、逃げて行った。打ち破られた戦士らは列をなし、ドラゴンスピア城から先を争って落ちていった。彼らは完敗を喫したのである。)


*ミジェナはテンパス(戦いの神)のプリーステスで、女性離れした剛毅で勇壮な性格の持ち主だが、実はトランスジェンダー女性で、ミジェナという名も後から自分でつけたもの。彼女の家族はそんな彼女に理解と愛情をもって接しているが、言い淀んでるところを見ると、父親にはちょっぴりワダカマリがあるのかも…
*テンパスに仕えているミジェナにとっては、父親の戦士としての能力が頼りなく見え、怒ったり心配したりクドクド言ってたのかもしれない。それが父親にとって癪のタネで、トランスジェンダーの件もあるし、つい何かと両者のあいだに風波が絶えなかったのかも。父娘は難しいですな…


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