【習作】無題の生物兵器研究施設

「次、1053番!」
白い化学防護アーマー姿の研究員が私の検体番号を呼び、パルスライフルを突きつけて部屋の奥を指した。今は鋼鉄のシャッターが下りているが、その先の部屋に"いる"モノが何であるかは、薄々分かっていた。そして私の役割も。
ガゴン!
重々しい衝撃音とともにシャッターが揺れた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?