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【守破離(しゅはり)】
私の転機となった短刀があります。
号は【守破離(しゅはり)】
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数年前の話です。
刀鍛冶になりたての頃の作風から、
オリジナリティを求めて色々と試行錯誤していました。
その中で、新しい発見をしながら、
少しはオリジナリティが感じられるようになったつもりでいました。
そんな時に研ぎ上がったのが、こちらの短刀です。
![](https://assets.st-note.com/img/1714828961515-IovHBMr1cP.jpg?width=1200)
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とある尊敬している職人さんとお話ししていて、
はたと気づいたのです。
自由さを求めているつもりで、
枠からは全然出ようとしていなかったことに。
それであるならば、自由を求める以上
まずは枠から出なければ!
と思い立ったのでした。
そこから様々な流れや
生まれてくる刀剣達に導かれながら、
今のような作風になった次第です。
![](https://assets.st-note.com/img/1714829011679-U1VwFvqtij.jpg?width=1200)
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というような流れがあったため、
この短刀の号は【守破離(しゅはり)】となりました。
守破離とは、日本の茶道や武道の修行における過程を示すものです。
「守」は、教わった型を徹底的に守る
「破」は、その教わった型以外の学びの中から
自分に合ったものを見つけて、
既存の型を破ることができるようになる
「離」は、教わった型と自分で見出した型とに精通して、
型という枠組みそのものから離れることができる
この過程の流れが「守破離」と呼ばれていて、
それがこの短刀の号の由来です。
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以上のような、転機となった短刀なので、
そのままずっと手元に残しておこうと思っておりました。
が、それよりも、また新たな持ち主となる方の元で、
守破離の道を共に歩むことの方が
この短刀の天命を果たすことにつながるのではと思い直したので、
こちらの短刀【守破離】を御縁のある方にお譲りしたいと思っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1714829120152-ZbgkIiw1lx.jpg?width=1200)
こちらの短刀【守破離】をお迎えしたい方はご応募ください。
ただし、お譲りするとは言っても無料ではありません。
金額は応募者さん御自身で決めて頂きます。
ご応募いただいた方の中で、【守破離】の意思と対話して「この人だ!」という方に決めさせて頂きます。
金額の高い安いだけで決まるわけではありませんし、
ご応募いただいた方の中で決まらない場合もあり得ます。
ご応募は下記メールアドレスに、
・氏名
・メールアドレス
・電話番号
・住所
・希望金額
・応募動機
を送信してください。
尚、受付期限は令和6年5月9日正午までとさせて頂きます。
もし「この人だ!」と言う人がいて決定した場合、
受付期限を待たずに早期終了することもあります。
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![](https://assets.st-note.com/img/1714913285446-swA3pRPiL1.jpg?width=1200)
短刀【守破離(しゅはり)】
銘 信濃國秀平
令和三年重陽
刃長 寸分 反りなし
〈作風〉平造、真棟、身幅尋常で無反りの尋常な姿。鍛えは板目が流れ地沸つく。刃文は湾れに互の目乱れ、沸強くつき、金筋、砂流しかかる。帽子は乱れ込んで小丸に返る。茎は先栗尻、鑢目筋違。目釘孔一。
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