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お花畑で花粉症

こんにちは。ちんちんむしです。
皆さんメルヘンチックに生きてますか?
私はアラサーメルヘンババアです。



やりたいことが見つかり、コンセプトを突き詰めていく中で、家に集めた小説や雑誌、絵本、写真集や作品集を眺めて『自分が自信を持って押していける好きなものは何か』と考えた時に、自分の原点はメルヘン、御伽話にあることに気がつきました。



最初に自分がメルヘン沼に落ちたのは、かなり幼い頃に見たディズニーのビデオの『不思議の国のアリス』でした。そこから蘊蓄厨の父親が『これが本当のアリスではないからね』とジョン・テニエル画の小説の存在を知り、何度も読んだのちに、小学生の頃は学校に行かずに図書館で作者のルイスキャロルの生い立ちやイギリスについて調べ続けました。


四六時中追われるうさぎ


そこから派生し、イギリスの文化、ビクトリア時代の服装、マザーグースの歌、パンク、シェイクスピア…と多方面に興味を持つようになります。
マザーグースの歌の歌詞は独特なものが多く、『リジーボーデン』の歌などから殺人鬼にも興味を持つようになりました。


ここで身についた『なんでも調べる癖』がこの先に沢山の出会いを作ってくれたように思います。


今さっき届いた、小さい頃家にあったビクトリア時代の絵本作家の絵本
ぐったり



小学3年生頃、カートゥーンネットワークで不登校の人間しか見ないような時間に始まる『ピポラペポラ』という幼児向け海外アニメの番組があり、そこでチェコアニメ『クルテク』に出会います。他のアニメと違って会話のない、音楽がメインのアニメは当時の自分には新鮮でした。当たり前に見ていた海外アニメやキャラクター達への興味が一層強まります。




もぐらにしては目の主張が強い


海外のキャラクターを探すうちに、ドイツのねずみ、diddl mauceに出会い、水彩画を始めて絵を描くことが好きになり、画集やイラストレーターを好きになっていきます。



付き合ってると思ってたのに友達だったんだ



その後、小学生の頃に図書館で出会った『ダレン・シャン』に訳がわからない程ドハマりします。



デカくて重いハードカバー



ダレン・シャンは見世物小屋的サーカスに行って蜘蛛をパクったらヴァンパイアとして生活する事になっちゃった!俺、これからどうなっちゃうの〜?!という名作で、作者はアイルランドの人です。
蘊蓄厨の元で育った私は見世物小屋やサーカスについてと、タランチュラという蜘蛛について、
アイルランドについて調べるようになり、妖精が身近にいることやおまじないを知り調べるようになります。そこから派生して、日本の『ガロ系』漫画に辿り着いたり、爬虫類を好きになったり、黒魔術や悪い妖精が好きになっていった感覚があります。


『あの辺の国』に物凄い興味を持つようになり、ドイツについて調べ始めます。ドイツは城のこと、ヴァルプルギスの夜について、戦争のこと、グリム童話等ついて調べて行き、『ラムシュタイン』というバンドに出会います。面倒臭いメタラーである父親の元に育った為、メタルはずっと側に存在していたのですが、私の中では『これは私が見つけたメタル』と思い嬉しかったです。そこからマンソンやインディスモーメントなどを辿った後に、ブラックメタルに出会いますが割愛。
ドイツの女優であり歌手のメレットベッカー熱が再熱していますがこれも割愛。


ガサツな女はトリミングを知らない


話は戻り、グリム童話について調べている時に、原作のグリム童話の残酷さを知っていきます。
一つの童話でも沢山の説があるのでどれを信じるかはあなた次第、の世界ではありますが、そこで自分で気が付いたのが『私が好きなのはただの綺麗なお花畑を指すメルヘンではない』ことでした。
可愛い花々が咲き乱れる中、靴でミミズを踏んで『死』と『驚嘆』が発生するような現実との奇妙なバランスこそが自分の求めているものでした。
そこからシュルレアリスム、チェコのヤン=シュヴァンクマイエル等への興味が湧いていったり映画の『ひなぎく』との出会い、またブラックメタルに出会ったりと、芸術と音楽の趣味が広がったように感じています。


とにかくアラサーになってもツインテールが辞められない原因




ただヨーロッパの国調べまくってるだけじゃねぇかという記事になったものの、自分の好きな物や自分の世界観、思想の根の部分に外せないものは、やはり不思議の国のアリスから始まった図書館とネットの冒険があってこそ。
好きなものを見つけた時にそれが生まれる瞬間の周りで起きていた事などを知ると、どこまでも趣味が広がるように思います。


そして、一生作業が進みません。


早くちょうちょになりたい