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MTG|グリクシスシャドウの今後を考える会

はじめに

やあ、全国約1億2000万人のみんな。
実はルールス禁止後にこれ書こうとして放置してたらKanistarがほぼ同じ意見の記事投下しちゃって出すに出せず、やっと環境が全部落ち着いたから加筆して投稿したよ。

グリクシスシャドウとは

ライフが少なければ少ない程サイズの大きくなる死の影を、フェッチ&ショックで安定して運用するグリクシスカラー(赤黒青)のデッキです。
フェッチ&ショックを多用することから安定したマナ基盤でのプレイが可能で、ライフを減らすついでに打つ『思考囲い』はこのデッキでは2アクション(ハンデス+ショックMe)と同等です。
基本カラーは黒ですが、使い勝手の良い稲妻などの火力を採用できることから黒赤ベースでの運用が可能で、赤を入れることからラガバンやイカバイ(ドラゴンの怒りの媒介者)を採用でき、派生で墓地運用から邪熱6点を安定させたりクロクサ脱出をしたりなど、除去と展開に長けております。
では何故青が入ってグリクシスカラーなのか?
答えは簡単です。
表現の反復という最強のカードを使用できるからです。
1マナ最強アクションの多いこのデッキでは手札が枯渇しがちで、だんだんマナも余りがちになります。それに対して手札補充をしつつ追加でアクションを取れる表現の反復はとても相性が良く、序盤土地が引けない状況でも無理やり探しに行けるため、実質UR版成長のらせんです。
また、ついでのように青で収録された激しい叱責により、2ターン目の相手のエンドフェイズに叱責をキャストすることで次の自分ターンまで継続させ、3ターン目にクロクサを着地させることが可能です。
シャドウの能力を無効化して突然13/13にしてぶん殴ることができるのもこのデッキの強みと言えるでしょう。

これらの多色最強死刑囚みたいな連中を集めたのが、このグリクシスシャドウというデッキです。

ルールス規制前

ではこのデッキはルールス規制前はどうなっていたのか?
序盤はラガバンやハンデスや除去でマウントを取り、中盤はサイズの上がったシャドウや脱出したクロクサが戦場を制圧し、終盤はお互いにリソースが切れた状態からルールスが飛び出てきて、墓地のパーマネントフル活用でゲームを終わらせます。
小テクですが、叱責は瞬速なのでルールス能力でエンドフェイズに唱えることができ、そうすることでドローしながら相手ターン中にスキドレ状態(能力無効状態)にできました。
除去を引き込んで盤面を取ったら今度はシャドウを蘇生してきてゲームセットです。
規制前はルールスを如何に上手く使うかが勝利への近道だったため、構築もほぼ固まり、テンプレシャドウだらけ。
モダン神決定戦では上位に居たシャドウの構築はほとんど同じでした。
このクソ猫本当に害悪だな。

ルールス規制後

規制直後の環境でも、大型2大会で結果を残してくれました。
それがこちら、

濁浪シャドウ

フィニッシャーを濁浪の執政にすることで、ハンデスのできるURのような動きを可能にした構築です。
テンポ重視でゴリゴリ動いていき、濁浪が止まらなかったら勝ちです。
優位性はサイズの大きさとテンポの良さで、従来の構築だとクロクサを一度墓地に落とすというテンポロスがありましたが、濁浪なら直接場に出る上、クロクサより大きい最大8/8+αです。
追放系の墓地対策にも強く、先に出してしまえば対策するはずがこちらの打点の手助けになってしまいます。
弱点は濁浪を除去された際のリカバリー力の低さで、下手に濁浪にオールインすると高揚は消えるわ2体目が弱いわでクソ雑魚です。
また、十分に墓地が肥えるようなハンドでない状態で複数体濁浪を抱えると泡吹いて倒れます。
そして何より1マナ域が赤と黒で埋め尽くされているのに濁浪に青青要求されるゴミカスマナベース。
実際に回してみると弱点が浮き彫りで、幽霊街一発でオワリです。

ジェガンサシャドウ

こちらは死んだ猫の代わりにそのまま入るジェガンサを入れた構築です。
マナ総量に制限が無くなったため、漆月や跡継ぎなど、人によって様々なPWを積むことができるようになり、構築の幅が広がりました。
このデッキの優位性はジェガンサによるフラッド受けや、相棒による除去ハンキープのしやすさです。
ジェガンサ自体が重いため超ロングレンジのゲーム想定ですが、サイズも十分なためPWと合わせてコントロール相手にかなりの圧をかけることが可能です。
また、ミラーにおいてもゲームがグダリやすいため、このカードの有る無しは終盤に響きます。
弱点は通りの悪霊やヴェリアナやインカーネーションサイクルのようなダブシンを積めないため、コンバットトリックや除去の面で横広げに対して回答が用意しづらいところです。
5C人間のような横広げデッキは苦手なんじゃないかな?

グリクシスシャドウ

やはりシャドウと言えばこれか。
通りの悪霊入りグリシャ。
優位性は高速シャドウ着地とガラクタレイスによる圧縮速度と墓地肥やし速度、そして墓地にクリーチャーを置けるため高揚を達成しやすいなど。
速度に重きを置いた構築。
相手が沼を置いていればレイスを通常キャストから沼渡りで殴ったりなど、思ったより色々できる。
弱点は土地を絞り過ぎることからスクリューしやすく、マリガンしていくとハンドが息切れしやすい。
この型は安定して結果を残しており、結構おすすめの構築かもしれない。


加筆分

そして最近のシャドウはどうなっとんねん!ってことで軽く紹介。

2022年4月現在、直近で最も大きい結果を残しているのはこちら、モダンチャレンジ8位のシャドウ。
さっき一番下に書いてあった構築とほぼ同じです。
環境にURラガバンが多く、装備シュート(ハンマータイム)なども居るためか『終止』をメインから1枚だけ取っており、かなり幅広く除去可能です。
また、コラコマがメインに2枚入っており、こちらもアド差や装備シュート戦を重視した結果でしょう。
強いカードは複数枚入れ得。
そして最終的に激しい叱責は抜け、水難と反復用の赤黒t青という形に収まっています。
個人的にかなり美しい構築にたどり着いてると思いました。

お次はこちら、金魚の最新の5-0グリシャです。

古き良きグリシャが帰ってきた感じがして自分は好きです。
ただ、リビエンが跋扈しており墓地対がキツい昨今、アンコウは入れても1枚かなって思いました。
他にもタシグルをピン挿ししてロングレンジを見れるようにしたりも少し考慮してみる価値はありそうですね、一応青入ってますし。


グリシャの今後

以上を踏まえ、まあ最終的には加筆分冒頭の構築が割りとテンプレ化するんじゃないかなと。
ルールスが居なくなった今、ロングレンジを見据えるのか、短期決戦も可能な構築にするのか、結局未だに答えが出ないままですね。
一応リスト見てると4Cにしてみたりとか色々試行錯誤されてて発展途上って感じです。
近々モダン神決もありますし、どんな構築が入賞するのか楽しみですね。

それじゃ短いですがこの辺で。

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