【NJRPG-2ND/シナリオ】ブリーズ・ファイア、ロアー・ライク・ア・ウルフ
これは「ニンジャスレイヤーTRPG第2版」のシステムに対応した、中編シナリオ記事です。
はじめに
このシナリオはプレイヤー1人につき2人のPCを操作する、特殊な、そしてミニマルな群像劇タイプの構成となっている。ソウカイ・シックスゲイツのニンジャとアマクダリ・アクシスのニンジャ、プレイヤーは、この2人のPCを交互に操作する形で、一連のストーリーを体験することになる。
別のアイデアとして、プレイヤー人数を2倍に増やしてソウカイヤ側・アマクダリ側にそれぞれ2人ずつ振り分けることもできる。この場合、各シーンではPCを操作していないプレイヤーがNPCを操作する=マスターレスなシナリオとして遊ぶこともできるだろう。
キャラクターの作成について
プレイヤーは以下のルールに従い、通常の28ポイントスクラッチビルドよりやや強力なPCを2人作成する。それは当然、ソウカイ・シックスゲイツのニンジャとアマクダリ・セクトのニンジャだ。
PCは28ポイントスクラッチビルドをベースにした専用ルールによって新規作成する。以下に記載されているのは、ビルドルールの変更点である。
PCは【名声】15でスタートし、32ポイントを配分して作成する。
能力値の上限は12となる(【ジツ】は6が上限となる)。
【万札】80の代わりに【万札】100が配布される。
購入単価の制限はないが、サイバネはLv3が上限となる。
マップデータ
導入
PCはソウカイヤのシックスゲイツとして、謎の怪死事件の中心にあるポンポン・ビルディングを調査に訪れる。彼らの任務は原因と思われるニンジャを見つけ出し、オトシマエをつけさせることだ。
マスターは上記の描写サンプルを参考に、ポンポン・ビルディングまでの道のりを描写し、場合によっては血に飢えた住人が襲いかかってくるようなトラブルを演出して、プレイヤーにロールプレイで解決させる。この間に、今回の任務や背景について語ると良いだろう。
シーン1:ポンポン・ビルディング前(ソウカイヤ編)
このビルはどのニンジャ組織にも属さないザンキ・ギャングの根城となっている(この区画が荒廃し切っているためどの組織も今まで関心を寄せていなかったのだ)。
ザンキ・ギャングは無謀にも訪れたソウカイヤに過剰反応を示し、四方八方から銃撃を仕掛けてくる。ソウカイ・シックスゲイツの2人には自己判断で殺害の権限が与えられており、ビルの破壊さえしなければ、いくら住民を殺そうと何のお咎めもない。
強行突破
このシーンでは「ポンポン・ビルディング」の戦闘マップを使用し、中ボスキャラとの通常戦闘と、大量の雑魚敵とのギミック戦闘、そしてビル内部の強行突破の進行度を処理するギミック判定の3つをミックスした特殊な戦闘処理を行う。
処理を簡略化するため、この戦闘は同じマップ上で地続きに行われるものの、実際にはエントリーした1階から、8階へと向けて強行突破するシーンとして扱うと良い。
◇フロア突破によるイベント
各フロアでは上記の中ボス相当キャラがPOPする。突破判定の結果が良く、一気に進行した場合、通過したフロアに対応した中ボス相当キャラがまとめてPOPする。例えばフロア1から一気にフロア5まで進んだ場合、ガトリング・スモトリとスタンジュッテ・ギャングが同時にPOPする。
このシーンにおけるフロアの上限は8となり、最後に登場するワープリング&バッカーニアを爆発四散させた時点でクリアとなる。
◇NPCデータ:ゴッドフレア・タツヤ
◆ゴッドフレア・タツヤ(種別:モータル/重サイバネ/ボス級の敵)
カラテ 4 体力 8
ニューロン 3 精神力 3
ワザマエ 3 脚力 3
ジツ - 万札 -
近接D:5、射撃D:8、回避D:5(HARD)
◇装備や特記事項
サイバネ:『▶テッコLv1』、『▶サイバネアイLv1』、『▷高性能赤外線ターゲッター』
スキル :『◉重サイバネ化』、『◉シャープシューター』、『●元スモトリ(体力+2)』
『▷内蔵型火炎放射器』:
銃器、小銃、火炎放射器、内蔵型、範囲攻撃(カトンLV2相当)、射撃NORMAL、連射2
射撃時【6,6,5+】『●ワザ:ゴッドフレア火炎放射』:
この範囲攻撃は火炎ダメージ1を1回ではなく2回与える
※論理トリガによる時間差・マルチターゲット付与が可能な点に留意すること。
◇NPCデータ:火炎放射器ギャング(タツヤの取り巻き)
◆火炎放射器ギャング (種別:モータル/ボス級の敵)
カラテ 2 体力 3
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 3
ジツ – 万札 -
攻撃D:3、射撃D:3、回避D:0(回避不可)
◇装備や特記事項
武器 :『火炎放射器(使用回数無限)』
『●ザ・トム』:
ギャングは電子ドラッグの服用効果により恐れ知らずの兵隊となっている。
近接攻撃ダイス+1、体力+1の効果を得る。
◇NPCデータ:ザンキ・ギャング
ザンキ・ギャングは固有のステータスを持たず、【体力】と【精神力】が1のダメージギミックとして扱われる。ステータスが必要な場合は『クローンヤクザY12型』のデータを使用する。
◇NPCデータ:ガトリング・スモトリ
◆ガトリング・スモトリ(種別:モータル/ボス級の敵)
カラテ 3 体力 4
ニューロン 1 精神力 2
ワザマエ 2 脚力 2/N
ジツ - 万札 -
攻撃D:3、射撃D:5、回避D:0(回避不可)
◇装備や特記事項
『◉突撃』、『サイバーサングラス(射撃D+3)』
『銃座固定ガトリングガン』:
重火器、1ダメージ、射撃難易度EASY(銃座固定による)、連射6
◇NPCデータ:スタンジュッテ・ギャング
◆スタンジュッテ・ギャング (種別:モータル/ボス級の敵)
カラテ 2 体力 3
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 2 脚力 3
ジツ – 万札 -
攻撃D:3、射撃D:2、回避D:0(回避不可)
◇装備や特記事項
武器 :『チャカ・ガン』、『スタンジュッテ』
『●ザ・トム』:
ギャングは電子ドラッグの服用効果により恐れ知らずの兵隊となっている。
近接攻撃ダイス+1、体力+1の効果を得る。
『スタンジュッテ』:
近接武器、判定難易度EASY、2ダメージ(基礎1+電磁1)
◇NPCデータ:ワープリング&バッカーニア
ザンキ・ギャングのニンジャ、ワープリングとバッカーニアは、PCが用いていた階段の終点である8階で待ち受けている。
◆ワープリング(種別:ニンジャ/ボス級の敵)
カラテ 7 体力 9
ニューロン 6 精神力 10
ワザマエ 8 脚力 5/N
ジツ 4 万札 -
近接D:9、射撃D:8、回避D:10
◇装備や特記事項
サイバネ:『▶生体LAN端子Lv1』、『▶▶テッコLv2』
スキル :『●連続攻撃2』、『●連射2』、『●時間差』、『●マルチターゲット』
『◉◉グレーター級ソウルの力』、『☆ステルス・ジツLv3』、『★ステルス・アンブッシュ』
『▷▷スナイパースリケン・カタパルト』:
・射撃時は「銃器(小銃:スナイパー)」、敵による回避時は「スリケン/ユミ」とみなされる
・連射1、ダメージD3、射撃難易度:HARD、回避難易度:HARD
・射撃時【6,6,6】でサツバツ発生、弾き飛ばし距離はダメージ値と同じ
◆バッカーニア(種別:ニンジャ/ボス級の敵)
カラテ 8 体力 11
ニューロン 4 精神力 3
ワザマエ 4 脚力 4/N
ジツ 0 万札 -
近接D:8、射撃D:6、回避D:8
◇装備や特記事項
サイバネ:『▶サイバネアイLv1』、『▷異形の頭』
スキル :『●連続攻撃2』、『◉突撃』、『◉スマッシュ』、『◉頑強なる肉体』
『▷サイバネ衝角』:
頭突き突進と同時に眉間から展開する危険兵器。
『●移動スタイル:突撃移動』の『痛打+1』効果を『痛打+2』に置き換える。
『▷内蔵型RPGランチャー』:
手番開始フェイズに瞬時の行動として使用。射線の通る敵1体に対して、
自動的にD3ダメージ(装甲貫通D3、回避HARD)を与える。シナリオ中1回までの使用。
この不意打ち砲撃の回避難易度は、いかなる手段でも軽減することはできない。
シーン2:ポンポン・ビルディング内部(アマクダリ編)
シーンはアマクダリのPC視点へと切り替わり、彼らを主人公として操作することになる。彼らはアマクダリ領域に漏れ出し被害を拡大させている謎のバイオ蠅の出現元がこのビルであることを突き止め、状況を把握する調査のためにザンキ・ギャングのサーバー室を探している。
密かに潜入していた彼らはソウカイヤPCとザンキ・ギャングの交戦を目撃しながらも、86階……最上階にあると思われるサーバー室を目指して、エレベーターへと滑り込むことになる。
ポンポン・ビルディング59階
エレベーターは59階で異常停止し、明らかに不自然な様子のスモトリの襲撃を皮切りに、そこから出現するバイオ蠅のスウォームに襲撃を受ける。
このシーンでは「ポンポン・ビルディング59階」の戦闘マップを使用する。マスターはマップ上の「白い◉マーク」上にPCを配置させてから、戦闘を開始する。PCはバイオ蝿に寄生された犠牲者と戦いながら、際限なく湧いてくるスウォームを逃れ、安全な場所に逃げ込む必要がある。
◇NPCデータ:胞子スモトリ
◆胞子スモトリ(種別:モータル)
カラテ 3 体力 4
ニューロン 1 精神力 -
ワザマエ 2 脚力 2/N
ジツ - 万札 -
攻撃D:3、射撃D:2
◇装備や特記事項
スキル :『◉突撃』
『●御神体』:
このキャラクターは変異バイオ蝿に寄生され、狂ってしまっている。
【精神力】が「-」となり、精神攻撃の対象にならなくなる。
さらに、死亡時には『スウォーム//バイオ蝿の群れ』をその場にPOPさせる。
◇NPCデータ:感染ギャング
◆感染ギャング (種別:モータル)
カラテ 2 体力 2
ニューロン 1 精神力 -
ワザマエ 2 脚力 3
ジツ – 万札 -
攻撃D:3、射撃D:2
◇装備や特記事項
武器 :『アサルト・ライフル』、『ククリ(標準近接武器)』
『●御神体』:
このキャラクターは変異バイオ蝿に寄生され、狂ってしまっている。
【精神力】が「-」となり、精神攻撃の対象にならなくなる。
さらに、死亡時には『スウォーム//バイオ蝿の群れ』をその場にPOPさせる。
◇NPCデータ:スウォーム//バイオ蝿の群れ
◆スウォーム//バイオ蝿の群れ (種別:危険生物)
カラテ - 体力 -
ニューロン 12 精神力 -
ワザマエ - 脚力 7(飛行移動//方向転換可)
ジツ – 万札 -
◇特記事項
『●蟲の群れ』:
このスウォームは大量の蟲の集合体であり、他のキャラと同じマスに重なって存在できる。
スウォームを中心とする3x3範囲内の敵は集中状態に入れず、あらゆる能動難易度が+1される。
また出現直後、および「攻撃フェイズ」に「1行動」を消費して『●群がり』を行う。
『●群がり』:
スウォームを中心とする3x3範囲内の敵に1ダメージ(回避HARD)を与える。
複数のスウォームが同じ敵を範囲内に捉えていても、このダメージは1ターンに1度だけ発生する。
『●弱点:範囲攻撃』:
スウォームは自身を中心とした3x3以上の範囲攻撃/爆発に巻き込まれると消滅する。
また直接近接攻撃を受けた場合、次の手番で移動ができなくなる。
シーン3:ミコー・プリエステスとの遭遇(合流編)
資料室に逃げ込んだPCは一時的に休息の時間を得る(回復アイテムなどの使用が可能)が、そこには侵入者の撃退に上層から降りてきたザンキ・ギャングのボス、ボイコットが胞子スモトリと共に現れる。
◇NPCデータ:ボイコット
◆ボイコット(種別:ニンジャ/ボス級の敵)
カラテ 10 体力 15
ニューロン 5 精神力 5
ワザマエ 7 脚力 5/N
ジツ 0 万札 -
近接D:10、射撃D:7、回避D:8
◇装備や特記事項
スキル :『●連続攻撃2』、『●連射2』、『◉頑強なる肉体』
『◉◉タツジン:コッポドー』、『◉◉戦闘系ソウルの力』
『●蝿の祝福』:
ボイコットは体内に大量のバイオ蝿を蓄えており、痛みに耐性があるが動きが鈍い。
『【体力】+3』かつ『回避ダイス-2』となる。
『●チドク・スウォーム』:
ボイコットを中心とした5x5範囲内からの攻撃で、彼の【体力】を1以上減らしたキャラは
そのフェイズの終わりにダメージ1を受ける(回避難易度NORMAL)。
これは命中した1発の攻撃につき最大で1ダメージずつ発生する(時間差)。
『火炎属性』を含むダメージに対しては無効である。
ミコー・プリエステスの出現
ボイコットを爆発四散に追い込んだとき、彼は爆発四散せず、内部からベルゼブブが出現する。マスターはアマクダリ側のPCに、ベルゼブブと1~2ターン戦闘させた後、撤退させる。
◇NPCデータ:ベルゼブブ(ブンシン体)
実際には、ここでボイコットの体内から出現したベルゼブブはバイオ蝿が集まって作り上げたブンシン体に過ぎない。能力がある程度限定的なのはそれが理由だ。
マスターはブンシン体であることを理由に、ある程度このキャラのステータスを自由に弄って難易度調整を行って構わない。
◆ベルゼブブ(種別:ニンジャ)
カラテ 13 体力 20
ニューロン 12 精神力 19
ワザマエ 15 脚力 8/N
ジツ 8 万札 -
近接D:13、精密D:15、射撃D:15、発動D:20、回避D:18
◇装備や特記事項
スキル :『●連続攻撃3』、『●連射3』、『●時間差』、『●マルチターゲット』、『◉空中制動』
『●脆弱性:火炎(1)』
『☆スウォーム・ジツ』:
手番開始時に【精神力】1を消費して発動(判定難易度NORMAL、瞬時行動)。
自身を中心とする5x5マスのいずれかに、『スウォーム//バイオ蝿の群れ』を1体POPさせる。
出目【6,6】 :スウォームを1体ではなく、2体POPさせる。
『★アサルト・スウォーム』:
手番開始時に【精神力】1を消費して発動(判定難易度NORMAL、瞬時行動)。
自身を中心とする5x5範囲内の敵全員に、1ダメージを与える(回避NORMAL)。
出目【6,6】 :上記ダメージが2回発生する(時間差)。
出目【6,6,6】:上記ダメージが2回発生し(時間差)、全員を崩れ状態とする。
『★★★異形の肉体』:
ベルゼブブは高位のソウルと呪いの影響により、著しく肉体を変質させている。
埋め込み数0の状態で、次のバイオサイバネの効果のみを得ているものとみなされる。
『▲▲▲▲▲▲▲▲戦闘用バイオサイバネLv3』:基礎ダメ2、【6】痛打+1、【6,6,6】痛打+2
『△△△タツジン・スパイダーダガーアーム』:
「バイオ武器」装備時、「アサシンダガー」を装備しているものとみなす(各種ペナは無視)。
さらに任意で「バイオ武器」に『連続攻撃+1』かつ『基礎ダメージ-1』を付与/排除しても良い。
『△△無数の眼』:『回避ダイス+3』、『射撃ダイス+3』、『イニシアチブ値+1』
『△△△大型バイオ飛行翼』:『飛行移動(脚力x2マス)』を得る。
アマクダリ⇔ソウカイヤの遭遇
あまりのカラテとスウォームの勢いに撤退するアマクダリ・アクシスは、その過程で偶然ソウカイヤのPCと遭遇する。しかし、そこでは彼らも別のベルゼブブのブンシン体と交戦中であり、合流した4人は2人のベルゼブブとスウォームに包囲されてしまうことになる。
絶体絶命の危機に、利害の一致を見て取るや、2勢力のPCは臨時の協力体制を築くことになる。ポンポン・ビルディング内部はスウォームのカラテ超音波干渉により無線通信が不可能な状況であり、彼らは状況打開に増援を要請するため、屋上を目指すことになる。
マスターはアマクダリとソウカイヤのPC間で協力体制に至るまでのロールプレイをさせながら、スウォームとベルゼブブから逃れ屋上まで駆け上がるシーンを描写する。
シーン4:害虫駆除(共闘編)
屋上に辿り着いた4人は各々の所属組織へと増援を要求することに成功する。ソウカイヤであればダイダロスが、アマクダリであればヴァニティがその窓口を務めることになるだろう。
しかし、増援を要請したのも束の間、溢れ出したスウォームが凝縮し、再び2人のベルゼブブがPCの前に立ちはだかる。
◇NPCデータ:ベルゼブブ
マップ上には以下のステータスを持つベルゼブブが2人POPし、それぞれが独立して行動する。ただし【体力】や【精神力】、そして『回避ダイス』などのリソースはすべて共通であり、範囲攻撃へ同時に巻き込まれると弱いという弱点も抱えている。
マスターはこの2人のベルゼブブが、どのような存在なのか自由に決めて構わない。「両者ともブンシン体である」、「片方が本体で片方がブンシン体である」などだ。
◆ベルゼブブ(種別:ニンジャ)
カラテ 13 体力 42
ニューロン 12 精神力 24
ワザマエ 15 脚力 8/N
ジツ 8 万札 -
近接D:13、精密D:15、射撃D:15、発動D:22、回避D:19、緊急回避D:8
◇装備や特記事項
防具 :『アーチ級生成装束(魔術的)』
スキル :『●連続攻撃3』、『●連射3』、『●時間差』、『●マルチターゲット』
『●脆弱性:火炎(1)』
『◉◉グレーター級ソウルの力』、『◉◉アーチ級ソウルの力』、『◉爆炎の見切り』
『◉◉タツジン:アサシネイト・ドー』、『◉空中制動』、『◉超越者の眼』
『★★★半神的存在』、『★★★アーチ級装束生成』、『★★★不滅』
『☆スウォーム・ジツ』:
手番開始時に【精神力】1を消費して発動(判定難易度NORMAL、瞬時行動)。
自身を中心とする5x5マスのいずれかに、『スウォーム//バイオ蝿の群れ』を1体POPさせる。
出目【6,6】 :スウォームを1体ではなく、2体POPさせる。
『★アサルト・スウォーム』:
手番開始時に【精神力】1を消費して発動(判定難易度NORMAL、瞬時行動)。
自身を中心とする5x5範囲内の敵全員に、1ダメージを与える(回避NORMAL)。
出目【6,6】 :上記ダメージが2回発生する(時間差)。
出目【6,6,6】:上記ダメージが2回発生し(時間差)、全員を崩れ状態とする。
『★★分裂による回避』:1ターン1回まで、2ターン連続使用不可
『近接攻撃』への『回避判定』の代わりに、【体力】1+【精神力】1を消費して使用。
術者はこの『近接攻撃』を自動的に回避する。
加えて、一時的にスウォーム化することで、直ちにD3マスの移動を行える。
この移動時は『連続側転』のようにナナメ移動可、かつ敵のマスを通過する。
『★★★異形の肉体』:
ベルゼブブは高位のソウルと呪いの影響により、著しく肉体を変質させている。
埋め込み数0の状態で、次のバイオサイバネの効果のみを得ているものとみなされる。
『▲▲▲▲▲▲▲▲戦闘用バイオサイバネLv4』:基礎ダメ3、【6】痛打+1、【6,6,6】痛打+2
『△△△タツジン・スパイダーダガーアーム』:
「バイオ武器」装備時、「アサシンダガー」を装備しているものとみなす(各種ペナは無視)。
さらに任意で「バイオ武器」に『連続攻撃+1』かつ『基礎ダメージ-1』を付与/排除しても良い。
『△△無数の眼』:『回避ダイス+3』、『射撃ダイス+3』、『イニシアチブ値+1』
『△△△大型バイオ飛行翼』:『飛行移動(脚力x2マス)』を得る。
ダイダロス or アルゴスのハッキング支援
毎ターン開始時、PCは味方のハッカーによる電子的な支援を受けることができる。マスターはこの効果をランダムで選択しても良いし、プレイヤーが任意で選択できるようにしても良い。
支援イベント発生
ベルゼブブとの戦闘では、ターン経過ごとに次のようなイベントが発生し、事態が徐々に混沌とした状況に陥ってゆく。
◆ハイタカ (種別:戦闘兵器、クローンヤクザ*)
カラテ 2 体力 3
ニューロン 3 精神力 –
ワザマエ 3 脚力 6(飛行のみ)
ジツ – 万札 2
攻撃/射撃/機先/電脳 -/4/4/4
◇装備や特記事項
ショットガン: 銃器、連射1、ダメージ2
小型マシンガン: 銃器、連射3、ダメージ1
『◉飛行移動』:ハイタカは6マスの『飛行移動』を行える。
『◉空中制動』:ハイタカは『飛行移動』による不利な影響を特に受けない。
*『クローンヤクザ生体脳』:
ハイタカは精神攻撃系のジツに対しては「クローンヤクザ」とみなされる(モータルではない)。
そのジツが【精神力】ダメージを与えるものだった場合、【体力】ダメージに読み替えられる(軽減不可)。
このルールはジツに対してのみ有効であり、精神攻撃系のスキルは対象外である。
◆シデムシ (種別:戦闘兵器、大型2x2、クローンヤクザ*)
カラテ 6 体力 12/-1
ニューロン 6 精神力 –
ワザマエ 12 脚力 6
ジツ – 万札 12
攻撃/射撃/機先/電脳 6/12/6/8
◇装備や特記事項
ファイアウォール: ハッキング由来のダメージ1発を無効化する、使い切り
熱線トーチ: 近接武器、連続攻撃1、D3ダメージ、貫通1
クローアーム: 近接武器、連続攻撃2、2ダメージ(1+痛打1)
ミニガンx2: 銃器、連射12、ダメージ1、チェーンターゲット、射撃難易度:NORMAL
(全ターゲットが互いに隣接している場合のみマルチターゲット扱いにできる)
『●即死耐性』、『●轢殺攻撃2』、『●ダメージ軽減1』
『●射撃スタイル:銃弾の雨2』:
毎ターン、通常の射撃(連射12)とどちらか片方を選択する。
視線が通っている3x3の範囲に対して自動的に1ダメージを2回与える(回避:HARD)。
この射撃は『時間差』とみなされる。
『●多節走行モード』:
シデムシは移動時のみ「大型1x1」の特殊サイズを持つとみなし、狭い通路などにも入り込める。
移動フェイズが終了すると再びトグロを巻くように頭部をもたげ、2x2のサイズへと戻る。
*『クローンヤクザ生体脳』:
シデムシは精神攻撃系のジツに対しては「クローンヤクザ」とみなされる(モータルではない)。
そのジツが【精神力】ダメージを与えるものだった場合、【体力】ダメージに読み替えられる(軽減不可)。
このルールはジツに対してのみ有効であり、精神攻撃系のスキルは対象外である。]
ベルゼブブは4ターン目から次のジツを使用できるようになる。
これらはカラテを注ぎ込みパンプアップした大量の炸裂性バイオ蝿によるものとみなされる。
『★★カラテミサイル溜め撃ち』
『★ラピッド・カラテミサイル』
◆ネブカドネザル(種別:ニンジャ/戦闘兵器/大型4x4)
カラテ 10 体力 50/-2
ニューロン 17 精神力 -
ワザマエ 10 脚力 7/-
ジツ 0 万札 100
近接攻撃D:13(16)、射撃D:16(19)、回避D:22、イニシ:21、即応:5
◇装備やスキル
スキル :『●連続攻撃2』、『●連射2』、『●ニンジャ第六感』、『●時間差』
『●マルチターゲット』、『●即死耐性』
『◉重サイバネ化』、『◉戦闘兵器化』、『◉◉忠誠心:オムラ』
『◉タクティカル移動射撃』、『◉空中制動』、『◉翻弄』、『◉ツジギリ』
サイバネ:『▶︎▶︎▶︎テッコLv3』、『▶︎▶︎ヒキャクLv2』、『▶︎▶︎▶︎サイバネアイLv3』
『▶︎▶︎▶︎▶︎生体LAN端子Lv4』、『▶▶クロームハートLv2』
『▷▷ジェットパック・ユニット』、『▷脚部バーニア・ユニット』
===========
『**ネブカドネザル・フレーム&モーターツヨシ**』:
・『●移動スタイル:飛行移動(12マス)』と『ダメージ軽減2』を得る。
・武器所持および装備ペナルティを全て無視する。
・大型(4x4)となる。
・精神攻撃の対象とならなくなる。
・能力値へのダメージを無効化し、『●即死耐性』によるダメージ変換を2d3まで軽減する。
・対電磁コーティングにより自身の『●脆弱性』を『●脆弱性:電磁(1)』まで軽減する。
===========
『●電磁バリア展開』:
ネブカドネザルは電磁バリアによってバイオ蝿の大群を焼き殺しながら砲撃を行う。
そのため、『スウォーム//バイオ蝿大群』の影響を一切受けない。
===========
『肩部内蔵型ミサイルポッドx2』:リチャージ2
内蔵型、小銃、ランチャー、爆発(カトンLv2相当)、射撃HARD、連射4、時間差可、マルチ可
『腕部内蔵型ミサイルランチャーx2』:
内蔵型、小銃、ランチャー、爆発(カトンLv3相当)、射撃HARD、連射2、時間差可、マルチ可
『腕部内蔵型オムラ・ガトリングガンx2』:
内蔵型、重火器、ダメージ1、射撃NORMAL、連射6、時間差可、●バースト4x4、●銃弾の雨3
『腕部内蔵型重金属弾バルカン砲x2』:
内蔵型、小銃、ダメージ2、装甲貫通1、射撃NORMAL、連射3、時間差可、バースト3x3
『アンタイ・ニンジャ・アサルトキャノンx2』:リチャージ2
内蔵型、重火器、ダメージ2D3、射撃U-HARD、連射1、装甲貫通2、回避U-HARD
エンディング
ベルゼブブをカラテで押し切った場合と、時間切れによる強制終了の場合でそれぞれシナリオのエンディングが変化する。
ベルゼブブの撃破に成功した場合:ベルゼブブは消滅し、バイオ蝿のスウォームもすべてが滅びる。PCたちの勝利だ。しかし屋上にはアマクダリとソウカイヤ、敵対する2組織のニンジャが対峙した状況が生まれてしまう。
彼らが互いのリスペクトを尊重しテウチで事を済ませたのか、あるいはこの後、傷ついたニンジャたちによる死闘が繰り広げられたのかは、このシナリオでは描かれない。
ニューク・エンドに到達した場合:ダイダロス/アルゴスはバンザイ・ニュークの即時使用を決定し、手のつけられない状況に陥ったボンボリ・ディストリクトごとベルゼブブとバイオ蝿を滅ぼそうとする。
当然、PCもまたニューク業火から逃れることは叶わない。だが唯一の脱出手段として、そこには瞬時にマッハ加速が可能な装備を搭載するネブカドネザルがいる。跳躍しネブカドネザルに飛び移るPCはマッハ加速でニュークから逃れることに成功するが、G負荷は彼らの意識を刈り取ってゆく。
◇報酬(PC1人あたり)
基本報酬 :万札50、余暇4日
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