正しさを、この手に 感想

※シナリオのネタバレを含みます。
今回は医師限定シナリオ『正しさを、この手に』を通過したときの感想をつらつらと書いていこうと思います。

樫原、という救急救命の第一線で活躍していた医師の救急救命講座に医師たちが向かうというシナリオでした。

冒頭
研修医3年目の笠原も不本意ながら大怪我に立ち会うことが多いのでその院の新人を代表して向かうことになったのでしょう。余談ですが樫原と笠原の両親は面識がありそうですね。有名人って互いの顔は知ってますから。
事前調査もしっかりしますし(まあどういう人かは知っているだろうけど)、予習もしっかりしていきます。int90あるけど家族のせいで彼女は自分を天才だと思ってないので(努力型にしかなれないと思っている)そういうのはきちんとします。
さて、研修先では相変わらず単独行動大好きマンを発揮し一人で座って一人で食べて一人で過ごしていました。資料室とかに割と入り浸ってたんじゃないですかね。図書館失敗したし。
最初マジで出目良くて後半が不安でしたね。

回想 判断について
食後すぐ樫原と話す機会があって、笠原はそこで「相手を救えば自分は死ぬ、でも救わなければ相手が死ぬ時はどうしたらいいのか」と尋ねました。これはシナリオで救急救命の研修って聞いた時から聞こうと思ってた質問で、以前通過したシナリオ『空中ブランコ乗りのエリー』をふまえています。笠原は薄情な女ですが患者を救いたいという気持ちは人並みにあるんですね。笠原のスタンスは本人の意思を優先した上で最適な処置を取るなのでエリーの時もやりたきゃやれ、死ぬけど。諦めなきゃいけない時もあるという感じだったんですね。
あと話を戻すと質問自体はエリーと少し状況が違いますが、もしこんな状況になったらと考えた笠原は聞いたわけですね。樫原に「君の決断は?」と尋ねられたので「その人はなす術がなかったので自分の命を優先しました」と笠原は答えました。そして逆に返された「自分の決断は正しいと思うか、その指標は」という問いには「正しいと思っている、指標は自分である」と答えます。
この会話が割と印象に残っています。医師としての考えを笠原が話しているのがLGOぶりだったので。

探索
出目が荒振りすぎでしたね。オールオアナッシングなのか、お前は。
あとSAN値全然減らん。凄すぎ。70だからめっちゃ強いわけでもないのに。あとファンとかしたり自分でSAN値チェックって言って振ったりしたのに大体成功するのマジですごいな笠原。お前のそういうとこめっちゃ好き。

最終判断
一時的狂気が天才的な結果になりまして、トリアージ判定の対象がこち先生に見えていたんですね。それでも笠原は迷いなく黒という判断を下します。ここ個人的にめっちゃ考えました。笠原って身内とか大事な人でもああいう判断が下せるのか、と。まあ結論から言うと下せると思ったから黒を選んだんですけどね。そこに迷いはあるかというと、まあ、若干あっただろうと思います。人間なので。でも基本医師の笠原って普段の笠原より心が死んでるので悲しいかな、実際にそういうことが起きても彼女は迷わず大事な人を見捨てるなり判定するなりするでしょうね。
ただここで面白かったのが神話生物を見て血液恐怖症に陥って三ヶ月休職する羽目になったことで、ここでもう一回自分の指針などをあらためて考えるないし確認する時間が生まれたところですね。今後のシナリオで人間味が生まれていくのか、変わらず淡白なのか気になるところです。

今回のシナリオは医師シナリオというのもあって笠原の普段チラ見えしていた部分をたくさん見ることができ、個人的にはめっちゃ楽しかったです。
笠原、一人で探索行かせるとマジで喋らないので(ig やばいのが出てくる→やばあと思うが顔に出ないみたいな)trpg的にはどうなんだろうという感じもしますが。能動的なタイプの子を連れていくと多分まじバランスいい。ブレーキ&ブレーンです。

GM様、シナリオ作成者様、楽しくプレイさせていただきました。
ありがとうございました。

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