物販で学ぶバナーで大切なこと
nextbeat デザイナーのたけです。
この前の休日、友人の手伝いでハンドメイドの物販をする機会がありました。久々に自分でものを売ったのですが、商品を並べたり接客を自分でしたりしているうちに、最近業務でバナーを作ることが多かったからなのか「これは バナーで言うこれのことかもしれない…!」と感じたことがちらほらありました。
そこで今回は、物販とバナーとの共通点や、この経験から学んだことについて書こうと思います。
物販から学ぶバナー
1. どう見せるのか
物販の際に売るものを置くのは、こういう普通の机とか台です。
売るものの置き方を工夫するだけで、見違えるように見え方が変わることに気がつきました。
私も友人も物販をするのが初めてだったので、ふつうに台の上に商品を平置きしていました。まさしく画像の左側のような状態。
ですが周りを見渡してみると、いかにも物販に慣れていそうな人はみんな画像の右側のように、傾斜のついた商品棚を置いたりして、商品が見えやすいようものすごくレイアウトを工夫していました。
この違いはバナーで例えるとこういう状態。
右側の方が断然見やすいと思います。
商品の置き方に気を配らないということは、左側のようなバナーを作ってるようなものなんだ、、!と思いました。
2. 誰に見せるのか
自分たちのブースに来てくれた人に「この商品こういうコンセプトなんですよー」というようなトークをしていました。そこでおもしろいと思ったのは、「同じ内容の話をしているのに、人によって全然反応が違う!」ということでした。
自分たちが何も言わなくても商品を手に取ってくれる人に商品の話をすると、すごく面白そうに聞いてくれたり、そのまま買ってくれたりと結構反応がよかったです。
逆に、体の向きがよそを向いていたり、歩きながら見ているような人に「この商品こういうコンセプトなんですよー」と呼びかけてみても、「ふーん」という反応で終わりがちでした。
これは、お客さんの「商品に対する興味の強さ」に由来します。同じ声の調子・同じ内容で話しかけても、インサイトによって反応はさまざま。
バナーで例えるとこういう状態。人によって、どんな内容なら目を留めてもらえるかは異なる。
バナーのいいところは、同じ商品の違うメリットを同時に訴求できる点です。対面での販売だと、相手の様子を見てどのへんに興味があるかを見定める必要がありますが、これには技術や経験が必要です。
対面の場でお客さんのニーズを瞬時に、的確に読み解くのは難しい。
考えたこと
バナーを作る時には、「こういうターゲットがいて、こういうことに悩んでいる人に、こういう内容で届けよう」ということを考えるのが基本だと思います。が、それらはほとんど調査に基づく想像・仮説で進めなければならないことが多く、時に「この訴求で本当に共感してもらえるんだろうか?」と不安になることも多いです。
今回のこの経験は、「リアルなユーザー/お客さんの反応」を見ることができたという点で勉強になりました。
毎回でなくとも、「リアルな情報」を取りに行くことは大切だと改めて感じました。
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