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夜飲みから昼飲みへ

日本人は表面的に真面目で、本質的に不真面目な民族である。その最たる例が、夜飲みである。労働法上、昼間は勤務時間帯であり、夜間しかお酒を飲んではならないという発想を持つ人が多数である。しかし、その結果として、何が起こっているのか。夜に飲み過ぎて、次の日の朝から夕方までを全く機能しない状態に人々を追い込んでいるのである。もちろん、そのような状態の労働者に対しても組織は賃金を支払っている。

21時から飲食を開始し、味覚を放置して酒を食い、24時過ぎに帰路に着き、25時頃に就寝する。3時間の飲酒時間である。しかし、翌日の9〜18時までは二日酔いで、11時間を浪費する。また21時までの勤務時間は、飲み会のことでソワソワし続けて、生産性は低い。

昼飲みにすればどうなるか。14時からお酒を堪能し、3時間後の17時に帰路に着く。20時頃に就寝し、翌日は4時頃に二日酔いなしに起きる。5〜16時までは能率的な勤務時間である。ただ朝早くに起きると、昼寝は必須になる。

どちらの勤務形態が真面目かは一目瞭然である。

春闘で勝ち取るべき労働の権利とは、賃上げのみならず、昼飲み等を実現するための労働時間の短縮、勤務形態(時間と場所)の自由化である。

夜に客を待つ飲食店は、安倍・菅政権の失政により倒産し続けている。その機会を昼飲みのために活用する、つまり昼飲みの店を新規開店させることで、より自然を尊重した雇用形態、飲食形態を実現できるようになる。持続化給付金は現状の弊害維持制度であり、現状の弊害維持制度は自民党の十八番である。農業しかり、漁業しかり、林業しかり、GoToトラベルしかり、GoToイートしかり、電通への思い遣りのための東京オリンピックしかり、補助金漬けで全員を不幸にする現状維持を自民党は続けて来た。

続けられない、続けるべきではない生活形式を一新し、その生活を成り立たせる仕事、組織を作ることこそがコロナ禍を過ぎる価値である。

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