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コロナと過剰医療と副作用

コロナ禍により、多くの命が失われた。

そう思っている日本人はある意味で幸せであり、不幸でもある。不幸な理由は彼らが情弱だからであり、幸せな理由は大したことのない状況を不幸と勘違いできるほど物質的に満たされた生活をおくれているからである。

日本では毎年約130万人が亡くなる。コロナによる死亡者は2020年2月25日から現在2021年2月8日までの約1年で6,373人である。死者の中の約0.005%の人、10万人に5人である。普通に生活している人の10万人に5人がコロナで亡くなったのではない。死者10万人中たったの5人がコロナにより亡くなっただけである。仮に、

- 死亡原因を判断した医者が間違っていて、2倍の人がコロナで亡くなっていた
- 病院と役所間の情報共有が中途半端で、2倍の死者がいたことが報告されていなかった
- コロナ死者を少なく見せたい自民党議員の思惑により、死者数が1/4に数えられていた

ということが起こっていたとしても、0.005の4倍の0.02%、1万人に2人である。

または大半の人々がコロナをあまり用心せずに生活をおくって、死者が10倍の6万人になったとだったとしても、1万人に5人である。国の統計としては誤差の範囲ではないにしても、個人の実生活としては誤差中の誤差である。心臓発作やガンによる死者数とは全く比較にならない。「コロナは怖い。」と言いながら、シガレットを毎日ガンガン吸う人の方が遥かに怖いのが現実である。

しかし日本の長年の医療政策の失態により病院がコロナで振り回されて、大都市では緊急事態宣言が必要となった。そしてマスクや過剰消毒は必要不可欠だと人々は洗脳されてしまっている。

1年前ではコロナの恐ろしさが不明であり、マスクやこまめな消毒は必要だった。しかし1年が経ち、コロナの実態が判明した。コロナは風邪なのかどうなのかは医者に任せるとしても、日本ではあまり気にする必要のないウィルスだった。

国立社会保障・人口問題研究所 感染者・死亡者数の推移(2021/2/1時点)によると、コロナ死者の大半が70代以上の男性で、男性の死者数が女性の5割増である。つまり、90〜95%以上のコロナ死者は、数年後に亡くなるであろう人が昨年から今年に亡くなっただけである。逆に把握すべきは、コロナに感染しなければ、10〜30年後も生きていたであろう人の何人が2020〜2021年に亡くなったのかということである。10〜100人とすると、コロナによる死者数は難病と同じであり、難病のために日本中をひっくり返したことを正当化できない。

しかし、上記文章を読んだ人の大半は、私が6,373人を見殺しにしたかのように感じることだろう。それは何故なのか。過剰医療に洗脳されているからである。1ヶ月後に死ぬ可能性が99%の人に対しても、十分な医療を提供し、命を全うさせることが先進国のすべき対応だと思い込まされているからである。

朝日新聞 「今日亡くなりました」コロナ感染死、看護師の苦悩 には「新型コロナに感染後、重症化して治療を続けていた高齢の女性が寝ているはずだった」と書かれており、死を極限にまで避けることこそが医療だという認識がありありと出ている。

もちろん最近では過剰な延命治療を望まないと明言する人は増えている。しかし現実として、医者や看護士は延命治療を最大化させている。高齢者にエクモを使い、約7人体制で治療に臨むのは、命を大切にしているのではなく、人間をゾンビにしているのである。

医療費の大半は税金である。医者や患者に税金の使い方の決定権があるのは、土建屋に道路建設費を決めさせるのと同じで、モラルハザードを引き起こす。

高齢者への過剰医療が、日本全体に大きな副作用をもたらしている。役人の非正規雇用化である。非正規雇用の公務員は64万人。NHK “待遇改善”のはずが月給減? 非正規公務員の新制度とは

月収18万円〜25万円の公務員は全国で何人なのか。彼らの給料をすぐに2倍にすべきである。それが実現できない政治家は政治屋である。

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