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パチスロ依存症の白夜書房時代・5/13

『別冊漫画パチスロパニック7』(通称・別パニ)は
当時、全国を車で移動し、行く先々のホールで勝ったお金で
借金を返済しているという、名波誠さんを主人公にした漫画『パチスロひとり旅』の
連載開始が、創刊にあたっての最大の目玉企画であった

別パニ創刊を前に、名波さんが初めて編集部を訪れたその日…
その時点で、当時のパニック班の一番下っ端だった私は
名波さんの後ろ姿を拝見したのみで、先輩に命じられた
原稿取りに出掛け、顔も見えず、ご挨拶も出来ずに
編集部に戻った時には、もう名波さんは帰ってしまわれていた

「全国パチスロ旅打ち漫画」として、多くのスロッターの夢や憧れを
奥田渓竜先生の手によって漫画化される…
この頃のパニック7編集部に籍を置けた私は、本当に今でも誇らしいことであり
何度か原稿取りに仕事場へと伺った奥田先生にとって
『パチスロ115番街』とならぶ代表作が誕生したことも
まるで我がことのように、本当にうれしかった

そして、担当の作家さんを持ったことで、私の席にも
PCが配置されることになった
名波さんが当時、連日更新をされていたホームページにアクセスし
今、名波さんはどこで、何を打ち、そして勝てたのか…
まるでいちファン感覚で、仕事の合間にサイトを覗いていたある日
名波さん宛に、ホームページを通じて、会社から支給されていたメールアドレスで
応援メールのようなものを送信した

それが、私が名波さんと、そして奥田先生の担当編集となる
きっかけになるとは思わなかった

つづく

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