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パチスロ依存症の白夜書房時代・9/13

『パチスロひとり旅』単行本第1巻は
連載開始からの奥田渓竜先生の作品の再録に加え
単行本の約半分相当を、名波さんの書き下ろしの記事や
企画ページを、多数収録することに決まった

これは、パニック班全員で三重県へと出向き
名波さんと私が年越しオールナイト実戦した店舗や
当時ならではのホール事情…都内では設置が確認できないような機種や
珍しい裏モノなど、多くのホールを2日間あまり掛けて見て回り
そのうちの1日を、編集長とデスクと私と名波さんで夕食を囲みながら
そのような単行本にしていこう、と話し合っての結果だった

ちなみに、私以外のパニック班のメンバーがこの時
面白いと感じた機種は『スロット名人』(バルテック)と
『捕物帳』(ベルコ)あたりだったと記憶している

名波さんは、ネット環境のあるビジネスホテルに連泊し
まさにカンヅメ状態で、単行本用の原稿執筆にあたることになった
当然、私も連日、名波さんから送られてくる原稿を、すでにデザイン完成済みの
入稿用の原稿に落とし込んでいく作業に追われ続けた

実は、名波さんの負担を少しでも軽減しようと思い
単行本1巻では、写真の選択とそのキャプションは
私がこっそり、担当した部分がある
名波さんから、特別な指示をされていない写真とキャプション部分は
あらかじめ私がひとりで三重県へ出張したときや
その他の地方に出向いたときに撮りためていた写真から
名波さんの原稿の内容に合ったものを使用し、私がキャプをつけた箇所が
そこそこあったりする

名波さんにとって、相当な難産となった『パチスロひとり旅』第1巻は
私が在籍していた間に重版に重版を重ね、想像以上のヒットと反響を呼んだ
当時の白夜書房全体でも「パチスロのコミックの売り上げが実に好調」との
評価を得ることができたのは、本当に嬉しかったのだが…

この後、2001年の6月に、私は白夜書房を退職することになる

つづく

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