#推しドラマ「大奥」
今期、私のイチオシのドラマです。
謎の流行り病によって男が激減し、男に代わって女が働き、家督を継ぐ「男女逆転」の江戸の世。
徳川三代将軍家光の時代から幕末まで。素晴らしい役者さんたちが、名演技で紡いできた長い長い物語。
先週の第20回は、大好きなドラマ「ゆるキャン△」ファミリーの志田彩良ちゃんが演じる徳川家茂の最期が描かれました。
言葉を失うラストでした。
慟哭する和宮と一緒に泣きました。
闘う女神様─家茂は、なんと純粋で優しく、強く、賢く、美しかったことでしょう。
それなのに、彼女の最期は、あまりに無念で、やるせないものでした。
志田彩良ちゃんの、凜と美しい家茂は、シリーズ通して、いちばん好きなキャラかもしれません。ますますファンになりました。
家茂、家定と正弘、ひいては吉宗。彼女たちが追い求めたもの。
それはやはり、人がその人らしく自由に生きること、性別も出自も関係なく、すべての人が尊重される世の中、なのではないでしょうか。
「大奥」と聞くと、欲望や嫉妬や憎しみが渦巻く魔窟のような、どろどろとした愛憎劇を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、この「大奥」は、それとは少し違う世界でした。
人としての尊厳を踏みにじられた人たち、病によって運命を狂わされた人たち、世の中の流れに翻弄されながら、過酷な運命に立ち向かい、必死に生き抜いた人たちの、さまざまな愛の物語でした。
「男女逆転」という一見奇想天外な設定も、決してファンタジーではなく、世界がコロナを体験した今、現実にいくらでもありえる話だと思えます。
そのような世の中でこそ、浮き彫りになるものを、この物語は描こうとしたのだと思います。
男も女も関係なく、人間が生きる意味を、あらためて問いなおす、そういう物語だと思います。
今夜、いよいよ最終回です。
予告だけで、なんかもう泣きそうでした。
夢半ば…志半ばで倒れた女性たちを支えた、胤篤と瀧山、大奥の男たちも、どんなラストを迎えるのでしょうか。
リアタイできないので、後の楽しみに…。
※見出し画像は、家茂と和宮、ふたりの思い出のカステラ(。>_<。)
※あ、家定と正弘の思い出の品でもありますね…(。>_<。)
※ちなみに、私は原作のよしながふみさんも好きなんですけど、「大奥」は第1巻しか読んでいません…つらすぎて(。>_<。)だから、ドラマになって、とても嬉しかったです。