悪徳水道業者について

水まわりの修理業者というとどんなイメージがあるでしょうか?

一昔前の私の親くらいの世代の頃は、町内に顔見知りの水道屋さんとかがいて、何かあればそのおっちゃんに言えばいいやみたいな感じでした。

でも今はそう行ったコミュニティーのつながりも希薄になって、知り合いに水道屋さんなんていないって人がほとんどだと思います。

うちのお客さんも初めて伺った時によく言われるのは

「どこに電話すればいいかわからなくて困った。」

ということです。

スマホやPCで検索すれば山のようにそういった業者は出てきますが、果たしてその中からどこに電話すればいいのか?大丈夫な業者なのか?判断のしようがないと思います。

私は20年くらいこの仕事をしていますので、ある程度内部事情もわかっているつもりです。

私がいうのもおかしいですが、水道修理業者ってとっても悪徳業者が多いんです。

皆さんの中にもそういったイメージを持っている人や、実際に悪徳業者にひっかかったって人もいるのではないでしょうか?

もちろん私は悪徳業者ではありません!

悪徳業者が多いこの業界に嫌気がさしています。

うちはせっかく呼んでくれたお客さんとのご縁を大切にしたいと思っていますし、悪徳業者なんて淘汰されてしまえばいいのにと強く思っています。

でも、結構な大手が悪徳でバンバン広告費使っって宣伝してたりするんでなかなか無くなりませんし、雨後の筍のように次から次へと新しく生まれてきます。

そんな業者の被害に合う人が少しでも減ればいいなあと思うので、悪徳業者について書いてみたいと思います。

1、料金

料金については各社かかる経費も様々だと思うので、一律には言えませんし、相場のようなものもないのが現実です。

なので、「この作業だとこれくらいの金額が妥当です。」とは言いにくいです。

ですが、普通の業者なら必ず作業前に見積もりをしてその説明をしてくれます。

見積もりも説明もせずにいきなり作業して「はい、いくらです。」なんていう業者は論外です。

また、見積もりはしてくれたけど説明が納得できないものだったりする業者も論外です。

複数の業者から相見積もりを取るときは、相見積もりだということは言わずに見積もりさせて金額を比較するのがいいと思います。

相見積もりであることを知らせて他者の金額を伝えることは、金額を少しでも安くしようと思えば有効ですが、もともと悪徳業者の場合金額なんてあってないようなものですので、他社より少しだけ安くして仕事を取ろうとしてきます。

悪徳業者の場合、料金以外にも問題があるので、安くても頼まない方がいいと思いますから、あえてあいみつだとは伝えずに業者ごとの料金と説明をしっかりと聞くことが大事だと思います。

2、技術

これはとても重要なところです。

水道屋っていうと職人ですから、技術はあって当たり前だと思うかもしれませんが、案外そうでもないです。

昔みたいに先輩の元で修行して技術を盗む、みたいな時代ではありませんが、ちゃんとした会社ならきちんと新人教育をして一人前になってからお客さんのところに一人で行かせます。

ですが、悪徳業者の場合は根本的にこの部分が抜けています。

ほとんどの悪徳業者は社員の給料の大部分が売り上げに対する歩合給です。

ずぶのど素人(技術はないけどそれなりに喋れるなんてのが多いです)を採用して1ヶ月程度先輩社員に同行させてすぐに独り立ちさせます。

水道修理なんて現場によってトラブルの原因も修理も様々ですから、経験がものを言う世界ですから、素人に1ヶ月作業をなんとなく見せた程度でできる物じゃあありません。

同行期間が終わったらあとは現場を回りながらなんとかしろ、作業はできなくてもいいからとにかく売上を上げてこいっていうのが悪徳業者のパターンです。

こんなのに修理に来られたら、お客さんの大切なおうちがかわいそうです。

悪徳業者の悪徳たる所以の大きな要因はこの二つだと思います。

料金が不透明で(法外に高い場合も多い)、職人としての技術が全くない!

少しでも多くの人が、こんな業者に当たることがなくなればいいなと思っています。

次回は悪徳業者に当たらないために気をつける点について書きたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?