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はじめまして。 noteとTwitterとブログを始めた理由

こんにちは。ネクノ@next_nomal です。

今更ながら、なぜ私が「noteとTwitterとブログを始めたのか。」
という事を書き留めておきたいと思います。

私は数年前まで某メーカーの管理職として働いていました。

私が入社してから25年以上、事業が順調であったこともあり、
給料は年々増え続け、仕事も評価されて管理職にもなりました。

私の会社は働く社員に優しい会社として有名であったこともあり、
家賃補助や各種手当てなど、福利厚生がとても手厚く、優遇されていました。

会社員ですから、人間関係で悩むことも度々ありましたが、
総合的に考えると、良い会社に入ったな。
と思っていましたし、これがずっと続くものだろうと考えていました。

ところが、5年ほど前から事業環境や会社方針が大きく変わり始めました。

社長が変わった事も大きかったと思いますが、これまで手厚かった手当が次々となくなり
家賃補助など高額の手当が削られ始めました。

それでも、元々給与が高かったこともあり、まだ大丈夫だろうと考えていました。

そんな時です。
事業が譲渡されることが分かったのは。

私は、本社の経営企画部門で譲渡される事業の担当だったこともあり
その情報を真っ先に知りました。
かなり動揺したのを覚えています。

今まで考えたこともなかった事を、毎日考えるようになりました。

自分たちの事業を誰が買うかによって、
今のこの生活がどうなるかわからないという状況に陥ったのです。

もう不安しか無いですし、今までなんて幸せな毎日を過ごしていたんだろう。
と心から思いました。

この漠然とした不安のなか、我々の経営企画部は事業売却に向けて動きはじめました。

当然ながら、この事を知っているのは社内でもほんの一部の人間です。
M&Aを行う場合、売り手と買い手をつなぐコンサル会社が間に入ります。

我々は、そのコンサル会社を通して、買い手候補の企業と自分たちの会社について、
ヒトモノカネに関わる細かなやりとりを、社員に気づかれる事なく
半年間に渡り話し合いを行っていたのです。

その頃を振り返ると、一日に18時間ほど仕事をしていたような感覚を覚えています。
何故なら、ほかの社員にバレないよう、通常業務をこなしながら
このM&Aに関する仕事も進めなければならなかったからです。

その最中はまだ幸せでした。

これまでM&Aに関しては、自分たちが事業を買う経験をしていたことはあったものの、
買われる経験はなかったこともあり、業務の経験値が積み上がると前向きに捉えていたこともあります。

結果的には、会社として自分たちが売りたい相手に、売りたい金額よりもはるかに高い金額で売れました。

敵対的な買収でもなく、友好的な買収です。

そのはずでした。

ところが、会社が一緒になってみると
思っていたようには、うまくいきません。
それはそうです。

いくら友好的な買収であっても、
合意していたのは経営者同士であり、従業員同士ではないからです。

もちろん、買収を成功させるためにPMIやPMOといった統合プロセスを行いますが、
それだけ手をかけても、日本でのM&Aの成功率はおよそ3割程度といいます。
M&Aの多くは失敗するのです。

そして、その犠牲になるのは当事者の経営者ではなく
これから未来がある社員なのです。

経営者は、これまでと同じ条件で数年間を買い手企業で過ごし
何も無かったかのように、満額の退職金を受け取り引退するだけです。

経営者に苦痛があるとすれば、買い手企業役員の言いなりで、
社員達から冷たい目で見られることくらいでしょうか。
世の中そんな人ばかりではないと思いますが、我々のケースではそうでした。

その後、残された未来ある社員たちは
これまでとは大幅に悪い条件で、長期的に働かされるのです。

そして、会社が高く売れれば売れるほど
その金額が、買われた社員たちの目標値として重くのしかかってきます。
実に理不尽な話なのです。

若い社員たちは次々と転職していきます。

しかし、40歳を超えた社員達はそうもいきません。
家族や住宅ローンを抱えている人も沢山います。

この現実を目の当たりにして
これまであんなにも楽しかった仕事が
全く楽しく無くなってしまいました。

本当に嘘のように。

人は、そこにどんなリスクがあろうと、
「未来は明るい」と思えるだけで
日々を楽しく過ごせるものです。

ところが、給料がどうなるかわからない。

数年間の待遇保証期間が過ぎれば、給料が下がることだけは決まっている。
そして、その後の昇給は、実力次第でどうなるかわからない。

そのような不確実性は誰もが認識しています。

私たちの経験から、これからM&Aをされる経営者の皆さんにお願いしたいのは、

従業員には「明るい未来がある」ことをしっかり伝えてもらいたい。

ということです。


自分の組織メンバーにはこの一年、

新たな会社のなかの狭い範囲で考えるのではなく

世の中において、

自分自身の市場価値を上げることに

集中するよう伝えています。

それが結果として、会社に貢献することになると思いますので。

このような環境で
会社が「明るい未来」を作れないのであれば
自分で作るしかない。

そう思ったのか、神々が囁いたのか、
この出来事が覚悟を決めて副業やブログを始めるきっかけとなりました。

こういった環境にならなければ
一切、そのようなことは考えずに今も生きていたと思います。

そう考えると
会社に依存せずに生きていく道を模索出来たことは
良かったのかもしれません。

今は、依存しているものが安定していればいるほど、
危険だということを痛感しています。

というわけで
駆け出しの初心者ですが、執筆頑張ります!


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