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ストレイライト4周目とヘミングウェイの謎

まえがき:誰も解説してくれない話

 お疲れ様です。つのつぎです。少し前、2021/07/31にP-SSR黛冬優子【ONSTAGE?】が実装されました。天井しましたありがとうございました(死)。恒常のP-SSR和泉愛依【今のうちは走らない】はまだ来ません。つのつぎのガシャ事情はさておき、4周目ストレイライトがすべて実装されたわけです。ストレイライト4周目思い出演出は、ロボ系ですね。ダサいとの意見も多いようですが、つのつぎは好きです。かっこいい。ストレイライトの思い出演出は、文字列が多く考察しどころが多いです。2周目では仏教用語の英訳が、3周目ではプログラムのコードが、それぞれ解読され考察されています。4周目には、小説家ヘミングウェイの作品名が演出に出てきます。全部揃ったから解説くるやろ!考察班はよ!と完全に他力本願だったつのつぎですが、誰も言及してないのです。なんでや。こうなってしまっては、つのつぎ自身が考察班になるしかありません。ひとりなので班ではないですね…ただの考察したい人です。先に断っておきたいのですが、文学は完全に専門外です。なんなら専門の分野でも行き詰まりお先真っ暗へっぽこ学生です。普段脳死で活動していて、考察とは縁のない生活をしております。しかもこのnoteは結論が出たから書いているわけでもありません。見切り発車のこのnote、至らぬ点も多いかと思いますが、気になる点はバリバリコメントいただけたらと思います。


アーネスト・ヘミングウェイ

 アーネスト・ヘミングウェイ(1899-1961)は、アメリカの作家です。ヘミングウェイは「失われた世代/ロスト・ジェネレーション」、すなわち、1920年代から1930年代に活躍したアメリカ合衆国の小説家の代表でもあり、また、第一次世界大戦中に青年期を過ごしたアメリカ人でもあります。代表作は、『日はまた昇る』(1926)、『武器よさらば』(1929)、『誰がために鐘は鳴る』(1940)、『老人と海』(1952)。非情な現実を感情表現を抑え、完結な文体で描いた「ハードボイルド」の先駆者です。


ストレイライト4周目思い出演出

 先述の通り、ストレイライト4周目思い出演出はロボ系です。まぁうち2人はロボから降りてますが。なんで降りちゃうの。蜂や蜘蛛を模した敵ロボットとストレイライトが乗るロボット(もしくはロボットから降りたストレイライト本人)のバトル中、青い文字列が一瞬あらわれます。

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芹沢あさひ【Housekeeping!】:For Whom The Bell Tolls

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和泉愛依【今のうちは走らない】:The Sun Also Rises

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黛冬優子 【ONSTAGE?】:The Light of the World

全て、ヘミングウェイの作品名です。日本語訳は以下です。

芹沢あさひ【Housekeeping!】:『誰がために鐘は鳴る』

和泉愛依【今のうちは走らない】:『日はまた昇る』

黛冬優子 【ONSTAGE?】:『世の光』

 なぜこの3つなのか?『誰がために鐘は鳴る』と『日はまた昇る』は戦争が関係する小説であり、思い出演出の世界観と一致します。しかし、『世の光』はそうではありません。知名度的にも先2つと『世の光』は歴然とした差があります。順当にいくならば、『武器よさらば A Farewell to Arms』ではないでしょうか。同様の予想をする人はネット上に見受けられます。なぜ『世の光』なのか。まずは、それぞれの作品とアイドルを確認していきたいと思います。なぜ?が我慢できないあさひちゃんは目次から黛冬優子 【ONSTAGE?】:『世の光』の章を見てね♡







芹沢あさひ【Housekeeping!】:『誰がために鐘は鳴る』




 『誰がために鐘は鳴る For Whom the Bell Tolls』(1940)は、スペイン内戦を舞台とし、ロバート・ジョーダンとマリアの恋を描いた長編小説です。あらすじは次になります。

反ファシスト軍としてスペイン内戦に参加したロバート・ジョーダンは戦略上重要となる橋梁を爆破する任務を背負い、パブロが率いるゲリラ隊に協力を求めた。そこでファシストに両親を殺され、ゲリラ隊にかくまわれていた娘マリアと知り合い、恋に落ちた。やがて、彼は作戦を進めていくうちに、敵の作戦が変更となり、自分の任務である橋梁の爆破が無意味になることを知った。しかし連絡の不備から作戦は中止されず、彼は無駄になったことを知りながら橋梁を爆破し、瀕死の重傷を負い、仲間を逃がして自分は死に臨んだ。(『誰がために鐘は鳴る』wikiよりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%B0%E3%81%8C%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB%E9%90%98%E3%81%AF%E9%B3%B4%E3%82%8B )

 『誰がために鐘は鳴る』の内容そのものが、思い出演出やあさひを示しているとはあまり考えたくありませんね。せいぜい、戦争文学であることが思い出演出の世界観と一致していることくらいでしょう。では、数ある戦争文学の中でなぜ『誰がために鐘は鳴る』なのでしょうか。その答えは、登場人物のマリアではないでしょうか。あさひは越境トリオチームまりあの一員です。まさかそれだけが理由?と思うことでしょう。つのつぎも思います。しかし、思い出演出はすべて繋がっています。『日はまた昇る』そして『世の光』との関連も含めて考えていく必要があります。






和泉愛依【今のうちは走らない】:『日はまた昇る』




 『日はまた昇る The Sun Also Rises』(1926)は、ロストジェネレーションの男女たちの人間模様を描いた長編小説です。あらすじは次の通り。

第一次世界大戦中に青春を過ごしたアメリカ合衆国の若者はロスト・ジェネレーション(自堕落な世代)と呼ばれ、未来への希望を欠いた日々を送っている。かつてボクシング選手だったロバート・コーンは妻と離婚し、文芸評論もうまくいかずにパリにやってくる。同じくアメリカ人のジェイク・バーンズは新聞特派員であり、派遣先のパリでコーンと出会う。ジェイクはダンスフロアでイギリス人のブレット・アシュリーと出会い、ブレットを愛するようになるが、ジェイクは戦争中の負傷が原因の性的不能者であり、ブレットへの欲望を成就できない虚しさを抱えている。ブレットも看護師として第一次世界大戦に参加したが、その際に愛する男を失った。ジェイクのことは誰よりも信頼しているが、欲望のままに様々な男とベッドを共にしている。7月、ジェイクは友人のビル・ゴードンとともに、スペイン・パンプローナのサン・フェルミン祭で行われる闘牛を見物しに行く。そこにブレット、密かにブレットを愛するコーン、ブレットといい関係にある退役軍人のマイク・キャンベルも加わり、ブレットを中心に一行の間には不穏な空気が流れる。若いスペイン人闘牛士のペドロ・ロメロは自制心と誇りを持ち、生と死の狭間に身を置きながら、威厳を持って自身の仕事を遂行している。ブレットはそんなロメロに惹かれ、一行を捨ててロメロと駆け落ちする。
(『日はまた昇る』wikiよりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E3%81%AF%E3%81%BE%E3%81%9F%E6%98%87%E3%82%8B )

 これもまた、内容そのものが思い出演出やめいちゃんをあらわしているとは思えません(ただし、最初にお話ししたように、つのつぎはP-SSR和泉愛依【今のうちは走らない】を未所持なので、コミュ内容が関連しているかどうかに関して現時点で確認することができません)。『誰がために鐘は鳴る』のように、戦争そのものを描いているわけでもありません。めいちゃんと『日はまた昇る』の関連はどこにあるのでしょうか。まずは、登場人物のひとりロバート・コーンがボクシング選手であったこと。思い出演出を見ると、ボクシングっぽくは見えませんが、拳で勝負するタイプのスタイルのようです。こじつけ感がありますね。つのつぎも思います。まぁ少し待ってください。

 次は、『日はまた昇る』がロストジェネレーションを題材としていること。先ほど「ロストジェネレーション」は「失われた世代」だとお話ししましたが、「迷子世代」「迷える世代」とも訳されます。そこで、見てほしいのは思い出演出のめいちゃんがロボ内部で立っているシーンです。

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たくさんのウィンドウが見えますが、そのうち文字が読解できるのは3点。左から、「迷光」「感謝」「力超来」です。大事なのは一番最後の「力超来」です。これは、P-SSR和泉愛依【今のうちは走らない】が実装されたガシャのタイトル「我力超来!必殺!迷光収束拳!!!」からきています。文字が足りませんね。これはスクショのタイミングというわけではなく常にぼやけていて見えません。その1文字というのが「我」です。「我」が足りない。我が迷子なわけですね、はい。








黛冬優子 【ONSTAGE?】:『世の光』




 『世の光』は、短編小説集『勝者に報酬はない』(1933)と『ニック・アダムズ物語』(1972)に収録されている、駅の待合室で語られる売春婦の純情の話です。しかし、先ほどから見ている通り、内容や主題は重要ではありません。なぜ、『世の光』なのか。それは、今までこじつけてきた、なぜ『誰がために鐘は鳴る』なのか、なぜ『日はまた昇る』なのか、と同義です。なぜなのか。なぜならば、『世の光 The Light of the World』とは、『ストレイライト Straylight』だからです。最後にこれを示したいための、『誰がために鐘は鳴る For Whom the Bell Tolls』であり『日はまた昇る The Sun Also Rises』であったのではないでしょうか。3つの並びがきれいなだけの『武器よさらば A Farewell to Arms』では、意味がないのです。


あとがき:誰も解説できていない話

 いかがだったでしょうか。[ストレイライト4周目 ヘミングウェイ]で検索したら誰も言及していなかった時のあの悲しみはこれでもうこの世界から消滅しました。しかし、これが想定解なのかどうかは、正直分かりません。もっときれいな正解があるのでは、という気がします。だって、小説の内容が考慮されてないわけがないですよね。ヘミングウェイを、『誰がために鐘は鳴る』『日はまた昇る』『世の光』をきちんと読んだ後に、改訂版「ストレイライト4周目とヘミングウェイの謎」を書けたらいいなと思います。ありがとうございました。

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