自民党石破茂総裁

 石破茂氏は今日自民党の総裁に就任した。石破茂氏は、政治的カメレオンであり、安倍故首相が世論から非難を浴びれば左派の立場から安倍氏を非難している。この頃に、一般人も一体化していたネット保守層が分離し始めており、安倍首相のすることは全て理に適っており日本のためになるというネトウヨの信じる安倍氏へのイメージは崩れ始めた。ただし、この頃の一般人の穏健派も含めて安倍氏の人格を完全に信頼しきっており、安倍に反対する者を売国奴とか反日として分類していた時代である。この時代は、テレビやマスメディアを敵視する風潮が強くあり、保守系の多くがテレビは大衆を操作しようとしているという立場に立つ時代であった。私もテレビを見て明らかに世論を左派的に動かそうとしているのは否めないなとは思ったが、この頃は悪の民主党と正義の自民党という対立軸で一般人も含めて政治を見ており、民主党は反日として分類して自民党こそ日本を良くしようとする立場に立つと私の周囲では考えられていた。それは、善玉悪玉論のように、善と悪の闘争として一般人も含めて保守化していく。その影響で、テレビが自民党を叩いたとしても、一般人は正義の自民党や安倍首相を陥れようとする悪の手先の発言なのでなかなか聞き入れない状態であった。しかし、森友問題など明らかに安倍氏が関わっているであろう問題が噴出すると、善玉悪玉論は消えていくことになる。この保守が分断していく状態にありテレビへの信頼が回復していく。そして、この当時は、ネトウヨは現実世界では何の力もない状態にあり、それは田母神氏の都知事選挙で明らかになった。安倍氏に反対するマスコミを味方につければ、石破茂氏自身はマスコミによる追い風によって安倍氏を破ることができると考えていたのではないか。それを周知してか、この頃の石破茂氏は左派的な発言を多くの場所でしていた。私には、石破茂氏が左派に好かれようとしているように見えており、それは石破茂氏が左派を味方につけたいという狙いがあったのではないか。そして、その狙いはテレビだった可能性があるのではないか。もうそうであれば、石破茂氏は、テレビを左派の思想に基づくモノとしてみなすのであれば、石破茂氏の本音は保守派に近いところにあった可能性は高い。しかし、今回総裁に就任した石破茂氏は、ネットでは嫌われ者であり、これからの選挙はテレビにどうアピールして良く報じてもらうかが争点になるだろう。

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