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正直わんだふるぷりきゅあ!を舐めていました

※当記事にはわんだふるぷりきゅあ!第6話「こむぎ、いろはとケンカする」のネタバレが含まれております。

私は今プリキュア好きを自称しているのだが、最近になって仮面ライダーガッチャードや爆上戦隊ブンブンジャーも見始めるようになり、このように思い始めたのであった。

「もしかしてプリキュアよりも仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズの方が面白いのでは?」

勿論プリキュアも面白くはあるのだ。ただ仮面ライダーとスーパー戦隊シリーズの面白さがそれを凌駕するのだ。仮面ライダーガッチャードに関しては「始まってからまだ半年過ぎくらいなのにもうクライマックスに差し掛かっているんじゃないか?」とか「お宝ちゃん無理せんといて!」とか思うようになり、爆上戦隊ブンブンジャーに関しては展開やら会話劇やらキャラやらがとにかく面白可笑しく、アクションシーンや合体ロボの戦闘シーンでは童心に帰ったかのような気分になれるのだ。これらに対し、わんだふるぷりきゅあ!に関して言えば、前作のひろがるスカイ!プリキュアに引き続き、過去作と違った斬新な設定や展開をふんだんに入れており、主人公が犬だったり、公に発表されている3,4人目のプリキュアより先に男キャラが戦闘(今作では懐柔と言うべきか)の支援をするようになったりと、制作陣が新たなプリキュアを目指そうと奮起している姿が目に浮かぶものの、先述した特撮2作品に比べると若干作品のパワーを弱く感じていたのであった。そう、以下の回が放送されるまでは・・・

上記の回は2024年3月17日の8:30までなら以下のウェブサイトにて視聴可能である。以降は当該エピソードのネタバレが含まれるため、未視聴の方々は以下のリンクから視聴することを推奨する。

こういった喧嘩やら解散危機やらのエピソードはプリキュアにおいては特段珍しくはないのだ。寧ろ定番の話である。では、「この回のどういった点が衝撃的だったのか?」という疑問を読者の方々は抱くであろう。では、その問いに対する回答を以降より行うが、ネタバレ配慮のために当該エピソードが期間限定で閲覧可能なリンクを再度貼っておく。これ以降の文章では、完全に当該エピソードのネタバレに触れまくるので、ご注意いただきたく存じる。

では、結論を述べよう。この話のオチは喧嘩の根本的解決には至らず、こむぎがいろはに無断で別れたというものだ。それも、怒りに身を任せて感情的に行動したというのではなく、こむぎが自責の念によって自ら別れを選択したというものである。では、この話の締め方がどのように衝撃的なのかというと、私が知る限りプリキュアシリーズで仲違いの問題が解決されずに寧ろ2人の関係性が悪化して1つの回が終わるのは今作が初めてだという点である。ここでYes!プリキュア5もそうなのでは?と思う方々もいるかもしれないが、あちらに関しては、喧嘩が解消されずに関係性が悪化したというより、仲間割れしているところを悪役につけ込まれたというものであり、今回のケースとは少々異なる。また、このような展開が他のプリキュア作品にあったとしても、少なくともわんだふるぷりきゅあ!の前作と前々作にはこのような回は存在しておらず、このことからシリーズ通例の展開ではないということは言えよう。当記事はあくまでも「如何に本作品が他のニチアサ番組に負けじと強烈であるか?」に重きを置いている内容であるため、次回の展開の予想や物語の考察などは他者に委ねるが、とにかく私が言いたいことは、当該エピソードを通じて、プリキュアも他のニチアサ番組に引けを取らない内容となっているんだと改めてその作品の力強さに驚かされたということである。今回の件で、伊達に20年も続いているコンテンツではないなと凄く思い知らされたのであった。

今回をきっかけに、仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズだけでなく、プリキュアに関してもどういった面白い展開が待ち構えているのか待望したいと考えている。仮面ライダーにはシナリオの面白さや深掘りされていく設定、スーパー戦隊シリーズには楽しい会話と喜劇的な面白さを希求していく一方で、プリキュアに関しては人間模様や各登場人物の心理・心情に着目しながら、今後の作品の展開に期待していきたいものだ。


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