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新型コロナから始まる米中戦争3つのシナリオ【コロナウイルス対策マガジン Vol. 28】

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黒井:次のコロマガのネタはもう考えてある。米中戦争についてだ。

ワトソン君:ダイレクトですね!コロナウィルスの話からは離れますけど、そうなると思います・・・。

黒井:台湾軍でも集団感染が発生したことについて取り上げないわけにはいかないと思っててな。油断をすればコロナは容赦なく襲ってくるというわけだ。

軍艦「磐石」の実習生・軍人、合計24人が新型コロナウイルス感染
2020/04/20

中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当。中国語の正式名称は中央流行疫情指揮中心)によると、台湾における新型コロナウイルス感染者は4月19日までに累計420人となった。
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なお、軍艦「磐石」で発生したクラスター(集団感染)による感染者は、これで累計24人となった。中央感染症指揮センターはすでに、「敦睦遠航訓練」に参加していた軍艦「磐石」を含む、合計3つの軍艦の乗組員744人全員の検体検査を行っている。現在、感染が確認された24人はすべて「磐石」の乗組員で、ほか2つの軍艦の乗組員から陽性反応が出ていない。

中央感染症指揮センターは、これら744人と接触した可能性がある市民の携帯電話端末にショートメッセージを送り、自身の健康に留意すること、体調不良がある場合は専用ダイヤル「1922」に電話することなどを伝えている。このショートメッセージを受け取った市民は2,000~3,000人程度と見られる。

なお、国防部(日本の防衛省に相当)の史順文報道官は18日、即日より国軍及び国防部のすべての人員に対し、マスクの終日着用を求めることを明らかにした。マスク着用のほか、手洗い、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の維持、1日2回の検温なども引き続き求め、その徹底を図る。

また、中央政府は18日より、国軍に対して1日18万9,000枚のマスクを支給することを決めた。これは、1人当たり1日1枚のマスクが支給されることを意味する。

https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=148,149,150,151,152&post=175737

ワトソン君:台湾はせっかく防疫模範国だったのに、頑張ってほしいですよね・・・。韓国みたいにウソもついてません。

黒井:今回の記事は無料公開にする。と言っても無料記事を有料マガジンに追加してしまうとダイジェスト部分を作れないから、大半を無料部分にするという方式を採用する。

ワトソン君:ええっ?急にどうしたんですか?

黒井:色々と試してみようと思ってな。新規読者の獲得が目的だが、緩急をつけることで運営面での柔軟なリズムを生み出したい。ここ最近新規読者がまた増えてきてるし、一気にブーストをかけていきたいという思いがある。

黒井:-----ここから下も無料部分-----

"コロナウイルス対策マガジン"というのは、中国の武漢で発生し世界的なパンデミックを引き起こした肺炎のコロナウイルスについて、本家News U.S.では公開するのが難しいデリケートな情報を扱う場として機能させるために2月初旬に創刊された。販売そのものを厳しく制限していて、限られた機会にしか購入することができない非公開有料マガジンだが、今回は特別に大部分を無料で公開することにした。
※本noteの上部に"新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として 厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください"という注意書きが出ているが、医療に関するデリケートな話題についてはこの一連のマガジンには書かれていない。そういった医学的な情報を求めている読者は専門機関のサイトやプレスリリースを探すことを推奨する。

ワトソン君:じゃあ、有料部分がもっと先なら、あまり突っ込んだ話はできませんね・・・。

黒井:そうでもないぞ。この記事だけで分かることは多い。言うまでもないが台湾は独立国だし、正式名称は中華民国だ。日本は中華人民共和国に遠慮しているから"中華民国"とは呼ばずに台湾と呼んでいる。

台湾は米国にとっての核心的利益

ワトソン君:中国が、台湾に攻め込むんじゃないかってずっと言われてますけど・・・。アメリカも、そこまで油断はしないですよね?

黒井:まず中華民国がなぜ台湾に来ることになったかについて復習しようか。歴史の勉強の時間だ。ワトソン君、中華民国は戦勝国か?敗戦国か?

ワトソン君:第二次世界大戦でなら、戦勝国です!国共内戦でなら、敗戦国です!

黒井:ブブーwww 国共内戦そのものはまだ終結していない。戦闘は終わり中華人民共和国が大陸を掌握することになったが、中華民国政府は国土を台湾へと移転したことで国家そのものは存続することになった。つまり朝鮮戦争と同様に決着がついてないんだよ。

ワトソン君:確かに・・・。じゃあ、台湾海峡は38度線と同じですか?

黒井:まさに。陸上の国境とは違い公海部分が挟まってはいるが、意味するところは同じだ。朝鮮戦争と同様この決着はいずれつけなければならない。

ワトソン君:今の状態は、維持できないんですか?

黒井:無理だろうね。何もしなければ台湾は中華人民共和国台湾省として認知されることになるだろう。下手すると台湾特別行政区かな。中華民国としてはそれを防ぐべく戦う意思を見せるし、あわよくば中国共産党の転覆をも狙っているはずと予測している。

ワトソン君:ええっ?じゃあ、台湾が中国を支配する事もあるんですか?

黒井:戦争とはそういう物だ。当然その後ろ盾となるのは米軍だ。米国が台北法案を成立させたという話があるが、その件は結構大きいと見ている。中央社フォーカス台湾の記事を埋め込む。

ワトソン君:思ったんですけど、中央社フォーカスさんも「セントラル社」ですよね?

黒井:だろ?分かるだろ?台湾は米国の核心的利益なんだよ。なぜ台湾に多くの半導体などのハイテク企業が集結してると思う?そこが米国にとって決定的に重要な場所だからだ。

中華民国が台湾に"進駐"するようになったきっかけ

黒井:歴史の勉強の続きをやろう。中華民国が台湾に"進駐"したのはいつだか知っているか?

ワトソン君:ウィキペディアを見てます!国共内戦の時かと思ってたら、戦後すぐだったんですね・・・。連合国に依頼されて、台湾に進駐したって書かれてます!

黒井:そういうこと。1945年10月15日の話だ。つまり日本が敗戦してすぐに日本領だった台湾を米国の代理人として統治することになったんだ。この点をワトソン君のように勘違いしていて、あたかも中華民国が中華人民共和国により国土を追われたかわいそうな立場だと思っている人がいそうな気配はあるね。

ワトソン君:じゃあ、アメリカの命令で統治してたんですね・・・。今も変わらないです!

黒井:日本軍が台北で正式に降伏したのは同年10月25日、これを受けて中華民国は光復式典を行ない台湾への実効支配を強めた。その後台湾史上で最も有名かつ忘れてはいけない二二八事件が1947年に発生した。ここまで見ると中華民国の方が大韓民国よりもよほど反日のような気がするよな。

ワトソン君:ちょっと待って下さい!無料部分ですよね?

黒井:ああそうだ。無料であっても普段のコロマガのように歴史の勉強をすることは必要だし、ここまでのことはWikipediaを読めば誰でも理解できる。台湾のことを知った気になって、200万枚のマスクを受け取っただけで呑気に喜んでいることの方が問題じゃないのか?

ワトソン君:確かに・・・。じゃあ、続けましょう。台湾は、反日です!

黒井:違うwww 台湾は反日ではない。中華民国も反日ではない。蒋介石が率いた中国国民党こそが反日の根源と言える。現野党だ。現与党の蔡総統が政権を維持し続ける限りは彼らも動き出すことはないだろう。

ワトソン君:えっ?でもおかしいです!中華人民共和国が反日で、中華民国の中国国民党が反日なら、どうして戦争をするんですか?

黒井:ワトソン君は中華人民共和国の何を見て反日だと思ってるんだ?尖閣諸島のことか?それなら蔡総統も反日だね。

ワトソン君:そ、そんな・・・。蔡総統、さようなら!

黒井:当たり前の話だろ。台湾にとっては尖閣諸島は日本が不当に制圧している土地なんだ。だが今はそういう話をしたくはないと言っている。同じことを逆に韓国は日本に求めていて、竹島のことは日本が諦めればお互い仲良くできると言ってるよな。

ワトソン君:でも、日本に攻め込まないなら、それでいい気もします・・・。領土問題は、どこにでもあると思います。

黒井:中華人民共和国の主張はシンプルだ。"台湾省"は中華人民共和国の一部だから、その台湾省に属する"釣魚島"は中華人民共和国の領土だというものだ。要するに台湾制圧が先に来てるわけ。この点を踏まえなければ台湾情勢は1ミリも理解できない。台湾では市民団体がこの点に敏感に反応したりもしてるようだ。

中国国民党と中国共産党はなぜ対立したのか

黒井:だが実際中国共産党と中国国民党は対日戦線では共闘していた。支那事変では中国国民党は前線で日本軍と対戦し、中国共産党は八路軍として中華民国の下でテロやゲリラ工作を担当した。日本軍が敗戦するやいなや共通の敵が消えてイデオロギーの対立から国共内戦が始まったわけだ。

ワトソン君:太平洋戦争って、何のためにやったんですか?

黒井:この場合は大東亜戦争だね。対独で結局は米ソが手を結ぶというのと同じで、イデオロギーを超えた総力戦が第二次世界大戦では展開されていたと言える。自由主義も共産主義も関係ない、民族を結集させて日本という"悪魔"をつぶさなければいけない…というのが彼らのモチベーションであったと俺は認識している。その裏には日本の軍事的な台頭をよしとしなかった勢力の思惑がある。

ワトソン君:じゃあ、日本は負け損じゃないですか!それに、周辺国が全部敵です!

黒井:今さら分かったように言うなwww 太平洋戦争と大東亜戦争を踏まえて考えれば日本 VS 米露中朝韓台という対戦カードだったわけだ。第二次世界大戦の裏テーマは日本民族の殲滅だとも言われているが、それにしても周辺国すべてが敵に回るというのはいかに日本の外交政策が失敗続きだったかという点に現れていると思う。最大の問題は日本自身にあったわけだ。

ワトソン君:昔の話はもういいです!今、台湾を守る事が必要だと思います。日本として、台湾を守れないんですか?

黒井:ちなみに中国国民党の結党は1919年10月10日だ。結党したのは中華民国の国父と呼ばれた孫文。ところで"孫文"の名前に見覚えはないか?

ワトソン君:ええっ?1919派じゃないですか!

黒井:俺は1919派とは一言も言ってないが、1919年に結党されたという事実はここで踏まえておいてほしい。中国国民党は中華人民共和国の敵なんだよ。反日で共闘していたことがあったから同一視されてしまうことが多いが、これは文在寅のことをアカだと決めつけて共産主義者だと誤解してしまうのに等しいから注意が必要だ。

中華民国と中華人民共和国には民族同士の対立も存在する

黒井:だが実は国共内戦もまた民族同士の対立に端緒を発していたことをここから述べたい。ワトソン君は「チンパン」という秘密結社を知っているか?

ワトソン君:「チンパンジー」ではないですよね?

黒井:完全に怒られる解答だなwww 漢字表記は"青幇"だ。戦前の上海を牛耳っていた地下組織で、あらゆる非合法な娯楽の元締めになっていたそうだ。1927年には蒋介石と組み上海クーデターを起こして多数の共産党員を処罰したとされている。国共内戦により上海が中国共産党の支配下になるとみるや香港や台湾へと逃げたがその後の消息は分かっていない。

ワトソン君:じゃあ、フリーメイソンみたいな物ですか?

黒井:地下組織かつ秘密結社だからな。似たようなものだと思っておけばいい。全然違うけどその方が理解が捗るだろう。青幇は中国国民党との関係が深く、逆に敵対しているのは中国共産党だ。つまり台湾に中国国民党が存在し続ける限り台湾は中国共産党に支配される危険性が高いという点がまず1つ。

ワトソン君:ウィキペディアを見てます!チンパンって、「相互救済、民族主義、漢民族再興、打倒清朝(満人)」をスローガンに掲げてたみたいですけど、これってどういう意味なんですか?

黒井:読んでそのままだよ。満人=満州族のことだ。かつて清朝を支配していた民族で、1616年に満州地域で大清帝国、つまり清を打ち立ててから300年近くも冊封体制を維持してきた。首都は東北部の瀋陽、後に北京とされている。東北部と言えば北朝鮮の支援をしていることで有名だね。

ワトソン君:何となく分かってきました・・・。中国と北朝鮮は、台湾と韓国が敵なんですね。

黒井:北朝鮮と中華民国の関係は密貿易が噂されるが、これはおそらく北朝鮮側にも秘密結社の協力者がいるものと思われる。中華人民共和国にも中華民国の協力者は多数存在する。国家の対立ではなく民族の対立、イデオロギーの対立で見なければ中国情勢は理解するのが難しいってわけだ。

米中戦争第1シナリオ:中国を5~6つに分裂させる

黒井:ここから徐々に第三次世界大戦のことも視野に入れていこうと思う。米中戦争だけならば局所的に思えてくるが、ここに"中国国民党"という1つの軸を埋め込むとあっという間に世界を巻き込む台風の目になることが分かる。彼らはあまりにも民族主義的すぎて世界中に協力者が多数存在するからだ。

ワトソン君:あれ?じゃあ、中国の人達同士でも争いが始まりますか?

黒井:まさに中国分裂論につながる話だね。中華民国としては中華人民共和国の支配地域を少しでも小さくしたいから、東北部と北京と上海と福建をそれぞれ別の地域に分裂させたいという思いがあるだろう。そしてそれは米欧とも利益が合致する。これが第1のシナリオだね。

ワトソン君:台湾視点になると、全然違って見えてきますね・・・。どうして福建なんですか?

黒井:ワトソン君は福建に中華民国の領土があることを知らないのか?中華民国にも"福建省"が存在するんだよ。Wikipediaで見てみれば分かる。

ワトソン君:・・・?

黒井:混乱してるのか?ウィキペディアは読んだか?

ワトソン君:ええええっ?中国側に中華民国の島があって、国境が中国と中華民国の間にあります!

黒井:パニック状態かよwww 仕方ないから画像を出してやる。これを見ろ。

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黒井:2019年1月1日をもって福建省の政府機能は廃止されたが、金馬地区という名前で今でも実効支配が続いている。近年では中華人民共和国の軍事的脅威が減少したことにより、"隣国"との観光業が盛んになってきているようだ。これは朝鮮半島で言うところの"金剛山"に近いような存在だね。

ワトソン君:初めて知りました・・・。衝撃が大きいです。じゃあ、台湾は福建と一緒になるのがいいですね!

黒井:もっとも中国分裂論は中華民国の想定がすべてうまくいった場合にのみ起こるという前提だ。さらには習近平国家主席が権力を維持していなければならない。ところで習近平は本物が死んでクローンに入れ替わったとされてるけど、これは"中国共産党"により粛清されたと考えてもいいのではないか?

ワトソン君:あの~、有料部分はまだですか?

黒井:何しろ習近平は中国共産党の中でも珍しく中国国民党寄りと言われてるからな。2015年には1949年以降で初めて中華民国側の首脳とシンガポールのシャングリラホテルで会談を行なった。悪名高い馬英九元総統のことだ。

ワトソン君:その人は、有名ですよね!日本の敵としてですけど・・・。

米中戦争第2シナリオ:中華民国が中国の戦闘機で制圧される

黒井:第2のシナリオは中華民国が完全に制圧されるというものだ。中華民国はこれまで見てきたとおり米欧からの支援を得て初めて実力を発揮できる国であり、今のようにコロナウイルスが蔓延している状態ではほぼ孤立無援と言っていいだろう。米国側も必死に艦隊を台湾周辺に向かわせているが、トランプ政権はグアムから戦略爆撃機を撤収させるし味方は減っていく一方だ。

ワトソン君:じゃあ、中国の海軍がいきなり上陸して、台北を制圧しますか?

黒井:実はここから枝分かれするんだ。第2シナリオではおそらく南シナ海の人工島が軍事基地として使われる。ここに戦闘機が配備されてからが本番と言えるだろう。滑走路はすでに完成しているからな。

ワトソン君:確かに・・・。アメリカの戦闘機はいないのに、中国の戦闘機が逆に来るんですね。それって、ヘンです!

黒井:まあな。トランプ政権が南シナ海での中国の動きについてどう考えているかは定かではないが、ぶっちゃけると関心がないと思う。トランプは朝鮮戦争だろうが台湾有事だろうが"海の向こう側"の出来事だと考えている節があるからな。アジア防衛よりもコロナ対策に集中したいところだろう。

ワトソン君:トランプ大統領は、そういう人ですよね・・・。それで、韓国も見捨てられるんです。台湾もなんですか?

黒井:そこは艦隊を向かわせて警戒を強めてると言ってるだろ?中華民国軍自身も警戒心を強めている。だが中華人民共和国が一旦戦闘機の大群を向かわせればひとたまりもないだろう。物量で中華民国を制圧、これが第2シナリオだ。

黒井:第3シナリオからは有料部分ということにしようか。そんなに多くは書くつもりはない。

黒井:-----ここから下は有料部分-----

※改めて説明しよう。"コロナウイルス対策マガジン"というのは、中国の武漢で発生し世界的なパンデミックを引き起こした肺炎のコロナウイルスについて、本家News U.S.では公開するのが難しいデリケートな情報を扱う場として機能させるために2月初旬に創刊された。販売そのものを厳しく制限していて、限られた機会にしか購入することができない非公開有料マガジンだ。
非公開であっても購入者は引き続きマガジンの閲覧ができるが、購入していない人に対しては"お探しのページが見つかりません"と表示され存在を認識することさえできない仕様だ。マガジンのURLは以下のものになるから、買いそびれた人は再び公開された際に購入をしてほしいと思う。https://note.com/newsus/m/m9adcc1c0779a

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