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穏やかな日々がやってきた

3回目の月命日を過ぎた頃から、なんだかとても穏やかになってきているなぁと感じていた。
夫が突然いなくなったあの日から、もう復活できる日は来ないんじゃないのかと思う悲しい日々だったけれど、
連休で子どもたちが帰省して、その後また普段通りの犬との2人暮らしに戻ってみて
「あー穏やかな日々なんだ」と気がついた。

10年以上の介護で、連休にどこかへ行くとかなかったから
今年は随分久しぶりの連休を味わえた。

自分のことを構う暇もなかったし、遊ぶ余裕もなかった。
介護していることもあるけれど、一人でどこかへ行っても楽しくないし、人の多いところへは行きたくもないしで、外出することなんてなかったから。

今回、3代目の犬を迎え入れようとして、ブリーダーのところへ行ったけれども、どうしてもピン!とこなかったのもわかった。

そう、私は犬とのまったり2人暮らしを、満喫したいのだ。

ようやく訪れた、時計を見なくていい時間と自由に過ごせる日々。
肩から力が抜けるような呼吸ができている。
「ふぅ〜」。

お金を得ることも早急にやっていかなければならないが
今はまだいいでしょ、休もうよ私。
ここまで頑張ってきたんだから、しばらく休んでもバチはあたらないはず。

10年分の休みをもらって、命の洗濯をしよう。
心地よい陽に当てて、命丸ごと干しまくろう。

栄養を与えて、好きなものを見て、好きな時に寝て、後先考えることなく予定のない日を過ごしてもいいんじゃない。

何もやる気が起きないくらい、心も身体も疲弊してしまっているんだよ。
ここで休まないと次には行けないよ、きっとそう。
ここで大きく屈んで、タイミングが来たらジャンプしたらいい。

介護中は不眠症になり、浴びるほど酒を飲み、いつもイライラしてた。
今では早い時間から眠たいし、お酒は飲まないし、テレビを観てゲラゲラ笑っている。
ゲラゲラ笑う自分に驚いた。

今のまったり時間が、とても大切なんだろうな。
飽きるまでのんびりしたら、そのうちウズウズしてくるだろう。

元々働くのは大好きだ。
楽しくしていたら、仕事が向こうからやってくるだろう。
根拠もないけれど、そう思えるこのアホさ加減。

これがあったから、介護をやってこれたんだろうな。
アホは世界を救う。
混沌とした時代に必要な能力はアホ「力」。
どんな困難であろうとも乗り越えられる「アホパワー」。
根拠のない自信と湧き出る向上心。
これがアホ「力」。

先のことを考えて憂いても、未来になってみないとわからない。
過去を嘆いてみたくなるけれど、過去は戻ってはこないのだから。

今ここ。自分でなんとかできるのは今ここだけ。
明るく過ごしていたら、なんとかなるんじゃないか、いや、明るく過ごすしか道は開けないと思う。

暗いものに、誰も何も寄り付かないもんね。
やはり、明るく光り輝いている方に吸い寄せられるものだもの。


生活をきちんとして、心身を癒してあげたい。
22時にはベッドに行き、5時には起きる。
犬の歯もきちんと磨きたい。
麻のシャツをきちんと着たい。
野菜スープを毎食飲みたい。

日々やりたいことは増えていくけれど、とにかく1日を満喫したい。
充電して、満タンになったら、次はどんなことがやってくるんだろう。
楽しみだ。
          (3.3ヶ月目)

振り返り
元来持っているアホ力(アホりょく)は才能のようで
いつなんどきも楽天的に考えます。
アホ力で、これまで生きてこられたのは間違いないです。
おかげさまでテレビを観て笑えるようになりました。

新堂きりこ

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