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1年前のギンモクセイ

ココ最近は
銀木犀の香りが漂っている。

朝夕散歩する公園には
ズラリと銀木犀が並んだ通りがある。



今朝はまた一段ときれいで香っていた。

今朝のギンモクセイ


金木犀とは異なる見た目と香り
とてもとても上品だ。



滅多に外に出られない夫のために
散歩途中に銀木犀を持ち帰って帰宅した。
たまたま偶然、枝が折れて(?)いたので。



その枝を花瓶に挿して夫の鼻に近づけてみた。


「いい匂いがするよね」
と言ったら笑顔で瞼を閉じて
『うん』と目で返事をしてくれた。



そして、いつものように
看護師Hさんと、筆を持って
その日のうちに絵にして
私にくれた。

花言葉まで調べてくれたHさん
ラミネート加工までしてくれました。



泣くよねぇ。
思いっきり泣けるよね。
今も書きながら、大泣きしています。



こんなことを書いたらダメだよねぇ。
これを残していたら泣いてしまうよ。


この絵を描いたのはちょうど1年前です。


まだまだ元気で
この後、飛行機に乗って
長男ゲンに会いに行ったりするのです。
好きなイタリアンを食べて大喜びするのです。


香りは記憶をすっかり思い出させるので
好きだけれど嫌いです。



銀木犀が香ると
この絵を描いてくれたことも思い出し
いろんなことが戻ってきます。



今日のうちにこの絵を記事にしないとなぁ
と、ふと思いました。



マサト へ
あきらめたこともあるけれど
全然大したことではなかったんだけどなぁ。
マサトの介護ができて本当によかったよ。
こちらこそ
幸せにしてくれてありがとう。
               きりこ


私は絵が描けないけれど
言葉にして
もっと伝えておけばよかったなと思います。


伝えたい人にすぐに伝えられることは
夢のようなことなのですから。



新堂きりこ

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