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夫がいない

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多系統萎縮症の夫は、余命よりも長く幸せに生き、今春旅立ちました。過酷だったけれども、楽しかった日々と、突然の別れから、前を向いて立ち直るまでの道のりを書いています。ほぼ毎日更新。…
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#生きるために書く

一匹狼は孤独じゃない

以前、ビジネスコンサルを受けていた時、「最も苦しんだ時の自分と同じような人を助けたい」という着地点が見えてきた。 構築する直前に、介護生活に突入し、結果何もスタートしないまま時は過ぎていったのだが。 その着地があったから、「最も苦しんだ時の自分と同じような人」は夫だと気づき、目の前の苦しんでいる夫を助けようと思った。 この経験を誰に向けて書こうかと考え、あの頃苦しんでいた自分に向けて書こうと決めた。 あの頃の私になら伝えられる。いや、伝えなきゃいけない。 あの頃わからな

水分は重要だ

昨日の朝のすっきり気分はどこへやら 暗いドヨンとした気分で、早朝4時過ぎに目が覚める。 どうせこの後眠れないので、起きる。 ココのところ、べったりな犬はまだ寝たらいいのに、一緒に起きてくる。 犬は犬なりに感じることがあるんだろう。 大きな環境の変化に気づいているのか、より一層べったりになってきている。 まだ暗く寒い中起きる。 家中の窓を開けて、空気を入れ替える。 これまでも、これからも続く、朝イチの日課。 その後、体重を測って、着替えて、白湯を飲む。 夫が亡くなって、直後

コンビニと犬とマイナンバー

今朝は少しスッキリした気持ちがした。 私の中で少しずつ、夫がいなくなったことが理解できているのかな、と思った。 今日は、この間切ったばかりの短い髪をどうしても切りたかったから、昨日予約した初めての美容室へ午後イチに行く予定がある。 あとは 社会保険事務所へ不足の書類を再提出すること。 あれこれ考えながらぼーっと化粧をしていたら、保険会社の人が来て、 書類一式をくれた。 死亡届に、私の証明になるものを添付して返送するそうだ。 コピー機はとうに捨てたので、コンビニまで行かな