Part.3|エキスパートの知見、こんなふうに役立ってます(日本電気株式会社 様/株式会社コーポレイトディレクション 様)
クライアントがエキスパートに依頼するには、SPEEDAの一機能である「SPEEDA EXPERT RESEARCH」(以下、SPER)を利用することになります。
エキスパート活動がどのようにしてクライアントの役に立っているのか?
そのイメージを掴んでいただきたく、SPERを活用して実際にエキスパートの知見を事業に取り入れておられるクライアント2社の声をご紹介します。
インタビュー記事を抜粋する形でまとめたので、気になる方は詳細ページをご覧ください。
※抜粋して掲載するにあたり、元の文章に一部変更を加えている箇所がありますが、内容自体の脚色は行っておりません
クライアント1:日本電気株式会社 様
新たなイノベーション手法で新規事業開発を支援
ーデジタルビジネスオファリング事業部のミッションを教えてください。
デジタルビジネスオファリング事業部は、NECの商材や知見を活用して、顧客のDX実現につながるオファリング(課題解決法)を提供する部門です。
私たちのチームは、最適なDXオファリングを提案できるように、ソリューションを蓄積した「DX オファリング Suite™」というパッケージを開発しています。
顧客の新規事業を検討する事業部と、共創するスタイルで取り組んでいます。
(中略)
欧州で生まれた「FORTHイノベーション・メソッド(以下、FORTH)」というイノベーションを生み出す手法を使って、新規事業開発を支援しています。
十分なインプットができていなければ、良い事業アイデアは生まれない
ー「FORTHイノベーション・メソッド」でどのように新規事業開発の支援をしているのでしょうか?
「FORTH」は新規事業開発において、最初に構図を決めるところに強みがあります。どのように進めていくのか、まず事業の設計を行います。
新規事業検討の場は、ときとして混沌となりがちです。
新規事業のアイデア出しに、いきなりブレストからはじまるパターンがよく見られますが、十分なインプットができていなければ、良いアイデアは出てきません。
アイデアを考える前に、まずはインプットを充実させることを「FORTH」では重要視します。
ーSPEEDA EXPERT RESEARCHは、新規事業開発のどのシーンで利用していますか?
インプットの工程でSPEEDA EXPERT RESEARCHを活用しています。そうすることで比較的早く、高い精度で検討の方向性を得ることができます。
そもそも、この先行き不透明なVUCA*時代に、事業を立ち上げるということは誰しも不安です。なにから手をつけたらいいのか、事業部や顧客が悩んでいるところに私たちは寄り添い、支援していかなくてはいけません。
事業の方向性をしっかり定めるためにも、プロジェクトの初期に市場調査を行って、インサイトを引き出すことが何よりも重要だと思っています。
ーSPEEDA EXPERT RESEARCHをどのように活用していますか?
コンサルティングファーム出身のエキスパートの方に、プロジェクトマネージャーとして伴走していただいています。情報を得たい領域の、複数のエキスパートにインタビューを代行してもらい、レポートにまとめていただきます。
以前、インタビューしていただいたエキスパートの方が所属する会社の社長とお会いする機会がありましたが、その際にレポート内容と同じことを話されていたんです。情報の信頼性の高さを実感しましたね。
専門領域外のレポートも分かりやすくまとまっており、クオリティが高く完璧でした。「いいところをついてくるな」と。品質が保証されていると感じました。
目的に合わせて、最適な伴走者を都度アサインすることが可能
ーSPEEDA EXPERT RESEARCHを活用した後の印象を教えてください。
弊社は、事業開発を効率的に進めるにあたり、大手のコンサルティングファームをはじめとした外部パートナーと協業するケースもあります。
弊社がお願いするリサーチにはいろいろあるので、SPEEDA EXPERT RESEARCHのように、目的に合わせて最適な伴走者を都度アサインするスタンスの方が、効率良く知見を得るのに適していることもあります。
ピンポイントで必要な情報を確実にフィードバックいただくために、調査の設問設計に対しても、エキスパートによる再設計ができることは重要です。
SPEEDA EXPERT RESEARCHを活用すると、お客様から難しいテーマや案件でご依頼いただいた場合に必要最小のメンバー構成で対応することができています。
そういう意味では、このサービスはコンサルティング業界に革命をもたらしたのではないでしょうか?
クライアント2: 株式会社コーポレイトディレクション 様
クライアントそれぞれの文化や風土に沿うコンサルティングを提供
ーコーポレイトディレクションのミッションを教えてください
コーポレイトディレクションは特定の業種に限定しない、戦略系のコンサルティングファームです。
会社の設計思想は、「組織のために人が働くのではなく、人のために組織がある」というものです。
(中略)
私どものファームは、特定の業界やテーマによって組織を分けない「ワンプール制」を採用しているため、様々な業界のプロジェクトに携わっています。
担当テーマは、企業の方向性を定めるためのビジョンや戦略策定、特定の商材の販売戦略や価格戦略などです。
また、日本企業のアジア進出も支援しています。すでに進出、展開はしているけれども市場の成長に反して伸び悩んでいる企業の立て直しもサポートしています。
インタビュー調査に要する時間と手間がネックに
ーリサーチを進める上で、気をつけていることや課題は何でしょうか?
まず、SPEEDAを活用するなどしてデスクトップリサーチで情報収集し、問題解決に向けて仮説を構築します。それを検証し、立てた仮説を立証してくれるファクトを集めていきます。
プロジェクトを推進する上で重要なのは、「情報があるかないか」ではなく「必要かそうでないか」を精査することです。そのため「必要だけど存在しない」情報についてはなんとしてでもかき集めるか、自分たちで情報が取得できる状況を作り出さなくてはなりません。
その穴を埋めるために、リサーチ会社に依頼して有識者インタビューを実施することもありました。
数社にリスト抽出や日程調整を依頼し、そこから各社異なった提案フォーマットを付き合わせして判断をするのですが、その煩雑な作業や、多くの時間を要することがネックになっていました。
もっとクイックに、有識者に対して必要な論点を確認することができるサービスがある、ということでSPEEDA EXPERT RESEARCH のFLASH Opinion を、営業の方に紹介いただきました。
細やかな検証が可能になったことで、プロジェクトの提供価値が上がった
ーFLASH Opinionを活用して、どのような印象を受けましたか?
最初は正直、あまり期待していませんでした。
一問一答の掲示板では質問を構造化することが難しいため、回答が玉石混交になるのではないか、こちらが欲しい回答をくれるのかなど、品質の担保に不安があったからです。
FLASH Opinionを実際に使ってみて、良い意味で裏切られましたね。
求める業界の、コアな実務をよく分かっている方からかなり役立つコメントが回収できました。
回答者の質の高さを実感でき、リサーチの効率化にも期待が持てました。
ーどのような効果を実感していますか?
市場環境の変化が著しい中、特に海外市場に関してはデスクトップリサーチだけでは新しい情報にたどり着けないときがあります。最新の知見を得たいときや、さらに深掘りしたいときにFLASH Opinionを活用しています。
デスクトップリサーチで取得した情報と最新の知見の対比が、スピーディーにできるようになりました。
インタビューほどリソースをかけられない、といった理由で今まで見過ごしてきた論点の検証にも気軽に使えますので、検証の精度も上がりました。
細やかな検証も可能になったことで、プロジェクトの提供価値も向上したのではないでしょうか。
part.4に続きます