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アミは港よ。いってらっしゃい。

ナムペンの話します。
というか私の気持ちの話です。

例の写真がアップされた後、ナムペンたちは混乱の渦の中にいた。
ショックを受ける者、ショックを受ける者がいることにショックを受ける者、ため息を吐く者、全てを受け容れたいのに溢れてしまって苦しむ者、受け容れられない者がいることを悲しむ者。
私も思いの丈をnoteに綴り、思いのほかたくさんの方に読んで頂くことができた。共感してくださる方もいれば、それは違うでしょうとおっしゃる方もいた。(余談ですがアンチ呼ばわりされたら傷つきます。。)

それからも余波は続いていて、やっぱりもう無理だからと離れる決断をする人も見かけたし、推し方を考え直すという人も見た。

私もなんとなくずっと気分が晴れず、その理由について考え続けていた。
たかが写真1枚だ。今までもらった愛に比べたら些細なものだと思う。
でも、微かな不安が立ち込める中の1枚だった。

それは、彼が私たちのことを見限って、どこかへ行ってしまうんじゃないかという不安。
もう7人でアイドルなんかしてくれないんじゃないかという不安。

ここ1年くらい彼には憂いの空気がずっと付きまとっていて、しかもその原因はずっと私たちには分からないままだった。私たちが何かした?個人的な出来事?それとも社会的な要因?とにかくナムには元気になってほしいのに何をしたらいいのか皆目分からない、という状態でジンくんの入隊があり、笑ってる姿を見れる頼みの綱のタリョラもしばらくないのが分かっていた。

時折Weverseに書いてくれていたお手紙もいつしか絶え、Instagramのストーリーには見知らぬミュージシャンのお友達ばかり、Weverse LIVEに来ても浮かない顔ですぐ終わってしまうし、意味深なことばかり言ってくるし。かと思えば若い女性のアーティストとコラボして、すごく頑張りましたとか刺激を受けましたとかなんだか楽しそうにしていて、こちらとしては正直腐りたくなってしまう状況での例の写真だったのだ。

ふーん。そっちが楽しいんだ。
ふーん。私たちといても、もう楽しくないんだ。
こういう風に好きでいるのは、ナムには本当は迷惑だったのかも。私って、好きな人が嫌がる方法で好きでいちゃってたってこと?もうやめてほしいのかな?申し訳ないし、辛い。
でもどうしても彼が望むように「いい関係を持てて良かったね!」なんて言ってあげられなかった。私たちへの決別のメッセージみたいに見えてしまったから。

もう決定的に別の世界の人になっちゃうんだ、成長してアミはただの重荷になっちゃったんだと寂しくて、だからあんなにショックだったんだと思う。

もちろん真意は分からない。
それを問える関係ではないのだ。

それでもやっぱり嫌いになれないし離れられもしない、他グループの推しを見つける気にもならない。なんとかこの気持ちに折り合いをつける必要がある。

最近私はこう思うようになった。
きっと彼は今、"違う世界を見に行っている"のだと。
今までとは異なる背景を持った人たちと交流したり、馴染みのない場所に身を置いたりすることが必要だと思っているのかもしれないと。
自分がおかしくなってしまわないようにいつもよく考えている人だから、じっと淀んでいくことがないように遠くへ出かけているんじゃないか、と。

だから私は、保留することにした。

彼が長い旅をして、色々なものを見て、その手に多くを得て帰ってくるまで、保留。

もしかして、旅した先を気に入って移住してしまうかもしれないし、帰ってきても全く違う人みたいになっているかもしれないし、私の憶測がぜーんぜん的外れで彼は旅になんか出てないのかもしれないけど。

そうだったらそのとき考えればいい。

今、この後の全てを決めなくてもいいじゃない。

一度離れたと思ってもまた近づいたりするのが人間同士だ。

全部全部見て受け容れなくてもいいじゃない。

友達でも家族でも、合わないところには目をつぶって好きなところにフォーカスして付き合うことなんてたくさんあるじゃん。

できるだけ長くここに立っていたいから、見るのが厳しいものは申し訳ないけど目を薄目にして、(今ナムは冒険の旅に出ているんだから…)と思うことでやり過ごしていきたい。
そしてその間は、彼が振り返ったらいつでも「おーい」「ここにいるよー」って笑顔で手を振りたい。

まあ正直リアコなのでこんな菩薩みたいな気持ちでいられるときばかりではないけど、女は港、もといオタクは港だ。甲斐性見せてやらぁ!
そうやって考えているとき、ふと、ジンくんの「好きでいるための努力」という言葉を思い出した。こういうことなのかは分からないけど。

という下書きを残して数週間。
長い長い手紙が、一通届いた。

そうかあ。
そうだね。
「変わること、変わってしまうこと」に敏感になっているのは君も同じだった。

正直、私も全く変わらないで待っていられる確証はない。
でも今日このとき、「君たちが好きだ」という気持ちや、これからも好きでいたいって思うのは誰に問いただされても本当で、その気持ちを持って曲を聴いたり動画を見たり何か書いたり、買うもの買って投票して、また明日になる、それをなるべく長く繰り返していくつもり。

たった1枚の紙は薄く簡単に飛ばされてしまうけれど、何百枚も重ねれば分厚くて重たい本になるように。

君が「今に集中して生きたい」とあちこちで言っていたのも、そういうことなのかな、そうだったらいいな、と思う。

行ってらっしゃい、ナムジュン。
分厚い旅行記を読むのを楽しみに、ここで待ってるから。
冒険の途中、不安になったらこっちを見てね。
灯台の代わりにアミボム振って応援するよ。

寂しいときこれを見て 小さな愛が あなたを照らす
わたしの心は ここにあるの 思い出してほしい
暗い海の上を渡るとき 高い山を登るときにも
わたしの心は ここにあるのよ 思い出してほしい

マイフレンドダッフィー/誕生編

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