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中国のドローンタクシー Ehang の実績捏造疑惑に韓国個人投資家が戦々恐々 -- ソウル市が飛行実験で大々的に宣伝、投資も中身は丸ごと中国だった

中国の自律飛行ドローンタクシーのメーカー Ehang に、偽契約で株価を膨らませているというレポートが出てアメリカナスダックに上場されている持ち株会社の株価が一日で60%下落する騒ぎに。しかも、そのEhangに韓国の個人投資家が6千億ウォンも投資しているのがわかって韓国でも騒動になりそう…と言う記事。

自律走行無人タクシーで有名な、中国の代表的なドローンメーカー項(EHang・億航)が墜落している。偽の契約に株価を膨らませたのリサーチレポートが出て、米国ナスダックに上場されている二項ホールディングスの株価は16日(現地時間)、一日で60%以上暴落した。業界では、水素自動車詐欺論議をかもした「ニコラ事態」の再臨という言葉出てくる。海外の証券市場に投資する国内個人投資家」西学アリ」の項投資が6000億ウォンを超え波長が少なくないとみられる。

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韓国で大きなニュースになったドローンタクシー

昨年11月にソウル市と韓国国土交通省が大々的に実験を公開して話題になった、人を乗せて飛ぶドローンタクシー。実用化に向けて人材の育成や環境整備などに力を入れて将来の成長分野にしよう!と、韓国としては久々に驚くニュースだったわけですが…すぐに、そのドローンタクシーが実は中国企業の技術と製品で、丸ごと持ってきただけだったとわかって失笑ものだったのを覚えています。

ドローンの紹介記事

上記のニュースの時には、まるで韓国が開発したドローンタクシーをソウル市で運用するような感じで書かれていましたが、蓋を開ければ中国企業の製品をただ買って、中国が韓国でプレゼンやっただけだった。

二項は、2014年に中国の広州で創業された。2016年に世界最大の家電展示会CESで自律走行無人タクシーを公開し、全世界の注目を集め、2019年に中国の無人偵察機メーカーで初めて米国ナスダックに上場して4000万ドル(約442億3200万ウォン)を調達した。昨年11月には、ソウル汝矣島で有人無人タクシーを試験運行​​し、韓国の投資家に挨拶の実績を撮った。当時、国土交通省とイベントを開いたソウル市は4億ウォンを与え、二項のドローンタクシーを購入した。

あ、ソウル市は4億ウォンで購入していたんですね。

どうせ、プレゼンに使用した後、整備や操縦の人材がなく、パーツもケチって買わないで運用はされず、ひっそりと倉庫に眠ったまま、数年後に議会で問題になるオモチャだと思いますけどね。人を乗せて飛ぶ限り、運用に関する規制をクリアできる体制をソウル市だけで整えられるとは思えませんし。

Ehangは個人投資家が突っ込んだ銘柄第9位

勢いに乗っていた二項の株価は16日、大規模乱流に会った。ウルフパックリサーチというグローバル投資情報会社が「二項:気運命だった株式高騰」という33ページ建てのレポートを発刊した。要旨は二項が2019年クンシャンという企業と結んだ5000億ウォン規模ドローン契約が偽ということだ。ウルフパックリサーチの調査員が先月、中国広州の二項本社と工場、クンシャンの上海住所を直接見つけて行ったところクンシャンとは、企業はなかった二項本社と工場は無人偵察機、タクシーを生産するための基本的な設備さえまともに備えなかったというものである。報告書は、「クンシャンは二項の契約を結ぶわずか9日前に設立された実体のない企業」とし「この契約は、実際の商品の購入につながったのではなく、株価を引き上げる洗練された操作」と結論した。二項を狙撃したウルフパックリサーチは中国版ネットフリックスと呼ばれた「アイチイ」が利用者数と売上を膨らませたという疑惑を提起したメーカーです。

レポートが公開されると直前の取引日(12日)124.09ドルだった二項の株価は16日62.7%下落して46.3ドルで取引を終えた。今年最初の取引日の先月4日、21.24ドルで始め484%急騰した株価が、レポートが出ることを躊躇して座ったのだ。実際に契約が偽りであることが判明場合、追加の株価下落は避けられないものと見られる。

預託決済院によると、二項は、韓国の投資家が保有している米国株式トップ10銘柄のうち、9位で、唯一の中国企業である。この日の国内オンラインでは「国土部とソウル市を信じ投資した滅び」は、個人投資家の反応が相次いだ。業界関係者は、「誘引ドローン市場はまだ初期段階であるため、いざ米国ではあまり注目されない企業だった」とし「韓国人投資比率が過度に高い懸念が出ていた状況」とした。

問題なのは、このEhang(イーハン)なる企業が、業績を粉飾して株価を不正に操作していた疑惑がアメリカで公開されたこと。当該企業の反論やその後の話はおそらく日本の経済記事を待たないとわからないのですが、どうもアメリカで販売実績もゼロのままで上場していたようで、それもまた怪しさ十分。

アメリカ国内で実績もなくあまり注目されていないのに韓国の個人投資家が6千億ウォンもの投資をしているのは、結局、国土交通省とソウル市が大々的に宣伝したニュースを見た韓国人が買ったと見るのが妥当でしょう。
以前も、結局は詐欺的手法だったファンドを韓国の金融監督当局の委員長が素晴らしいファンドだと宣伝した結果、多くの被害を生んだことがありましたけど、まったく同じですね。アピールする側も、ニュースを見てすぐ飛びつく方も全然成長してない。

中国の企業による粉飾や捏造で株式市場から閉め出されたケースはいろいろとあるみたいですし。最近だと中国版スターバックスと称されていたラッキンコーヒーとか。その時の記事でも「中国企業の不正会計はこれだけじゃすまない。腐敗度が深刻なレベルで中国に不正を産みやすい土壌があるせい」って書かれていましたが、イーハンも同じようなものだったとしても不思議じゃない。

そんな企業の株を、株式ブームが過熱している韓国の個人投資家が6千億ウォン買い入れていたわけ。国内の株だけじゃ物足りずに、アメリカの株式に手を出すのはどこの国でもよくあることですが、自国企業の情報だって全部を把握できるわけもないのに、アメリカの株式市場はなかなかリスクある投資でもあります。わかってやっている投資家なら問題ないけど、最近のブームで乗り出したようなレベルでそれやるとキツいな。

総じて韓国の投資家って、基礎技術や素材、技術といった専門知識や業界の情報がないとわかりづらい企業は無視して、派手に目立つスタートアップや革新的、画期的なんてキーワードに踊らされてのりやすい傾向があります。

証券会社にしても、素人の投資家に面倒な説明したくないから、わかりやすく目立つ企業を薦めて手っ取り早く手数料を稼ごうって腹も透けて見えますし。

西学アリが床を見た場合は、今回が初めてではない。昨年9月にヒンデンブルクリサーチは、「第2のテスラ」に注目された米国の水素トラックメーカーニコラが詐欺を打ったが、レポートを出した。ニコラが公開したトラックの走行映像について「水素トラックを丘の上からは転がし」と主張したのだ。このレポートが公開された昨年9月10日(現地時間)ニコラ株価は一日のみ11%以上急落した。当時、韓国の投資家が保有しているニコラ株式は1億8112万ドル(約2004億円)相当に達した。

一時韓国西学アリの関心が高かった「中国版スターバックス」ルイシンカー咲く昨年1月に空売り投資会社マディ・ウォーターズの会計不正疑惑暴露が事実で明らかになり、同年6月に上場廃止された。一方、西学アリが保有する株式1位テスラは16日、2.44%下落した796.22ドルで取引を終えた。最近テスラのビットコイン投資とムスクCEOの親(親)ビットコインの発言が相次いで出てきた、これ失望大手機関投資家が連鎖離脱し、株価が下落したという分析だ。

あー、ニコラもラッキンコーヒーもかなり買っていたんですね。短期で一気に大儲け狙ってたり、今買わないとすぐに高くなって買えなくなるかも?ってパニック買いに弱いんですよね。周りが儲けていると、自分が損した気分になってイライラする傾向が韓国にはあります。そのせいか、話題になるとろくに業績や話題の裏取りもせずにパッと手を出す。

それで一時期儲かることもあるから厄介なんですよね~。

韓国の悲鳴も気になりますが、中国のイーハン疑惑がどういう結果になるのかも気になりますね。はたしてどこまで粉飾された実績だったのか…なんて面白いネタになりそうです。


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