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韓国法務部長官の息子の疑惑を告発した兵士を親文派が個人攻撃 -- 身内を害する敵は徹底的に叩き潰す韓国社会

以前、韓国法務部長官の息子が軍服務中、休暇が終わっても隊に復帰せず、後に休暇延長の手続きがとられた特別扱いがあったという告発があってけっこう騒ぎになったことがありました。

その後、検察が国防部を家宅捜査するなどして、結果、裁判で全ての嫌疑は無罪とされていましたが、SNSで長官と補佐官がやりとりしながら、息子の休暇承認する権限のある将官と連絡がとっていた履歴が証拠としてありながら、長官から軍への関与は認められなかったなど、疑惑の残る決着だった。

その事件の最初の告発者だった兵士が親文派から卑劣なSNSでの攻撃や社会の中傷に遭い、悲痛な家族の様子が記事になっていました。

「お母さんが普通の人だと息子に力になってあげられなくて申し訳ありませんした。家がソウルではなくて申し訳ありませんした。向こうはお母さんが法務部長官であり、父も弁護士であった。複数の弁護人がチームを作っ弁護した。しかし、私たちの息子は一人でバッグ背負っソウル東部地検に調査を受けた。地下鉄乗って行って誰かに害しに遭わないかいつも心ゾルであった。息子はマスコミに報道されたときに着てい服は再び着なかった。携帯電話の番号も変え友達に教えてくれなかった。息子は淡々たが、私は息子と関連する記事やコメントを一日中一つ抜かず読み取るしかなかった。」

法務部長官は疑惑の玉ねぎ男ことチョ・グクが自認した後を継いだチュ・ミエ法務部長官。こちらも玉ねぎ男に負けない玉ねぎ女で、検察総長と泥沼の大喧嘩で手続き無視の処分を強行して裁判所に手続き停止の仮処分を出された末、大統領に事実上の更迭を喰らったが、大統領の意思そのものを強引にやってたわけで、いわば大統領の身内。

そこで、何をやっても文大統領支持の過激な支持者である”親文派(ムンパ)”が、法務部長官の息子を告発した兵士を一斉に攻撃。名前や経歴など個人情報を調べだしてはSNSで拡散し、親日派の子、極右と中傷攻撃を続けたと。

当時一緒に民主党ファンヒ議員も自分のFacebookの玄氏の実名を言及して "玄氏の言動を見ると、単独犯で見ることができない」とし「この過程に介入した共犯勢力があるのか​​も徹底的究明しなければならない」と疑問を提起した。国会議員が公益情報提供者を犯罪者として烙印を撮ったという批判が続くと黄議員は2週間ぶりに謝罪した。玄氏側は黄議員を名誉毀損で告訴しようとしたが、彼が正式謝罪しよう告訴しないことだった。黄議員は、予想を覆し、1月20日、文化体育観光部長官候補に指名された。黄議員は文化体育観光部長官に指名された後、しばらくして玄氏関連リンゴ文をはじめ、自分のソーシャルメディアにあったすべての文を下した状態だ。

これは覚えていますね。政権与党の議員が、実名でその兵士を口汚く非難するとか、ありえないことが起きるのが韓国の政界だけど、さすがに驚いたものですが、政敵を徹底的に叩き潰そうとする時の韓国の政治家はこんなものなんですね。

その後のことは知らなかったのですが、この記事だと一応は謝罪して、兵士側は告訴をしなかった。ところが、その議員が文化体育観光部長官候補に指名されると、謝罪文を含めて一切の投稿を削除しちゃったって(笑)まぁ、この口撃が評価されて出世したわけじゃないと思うけど、どうしてこう、韓国の高官って問題のあるヤツばっかり出てくるのか、マジで不思議でしょ?問題のひとつでもおこしてなかったら政治家になれないんですよねぇ。

人の名誉毀損や差別に無自覚な韓国社会

ムンパの行動はとにかく過激で、文大統領とその一派を批判したり対立する者や意見をとにかく攻撃する過激な連中。反対する者を親日派とレッテルを貼り数に任せて攻撃する連中で、最近はとにかく過熱していて文政権の問題にもなりかねない。

そういったネットの誹謗中傷、名誉毀損は日本でもどこでもあるし、組織だって攻撃する連中もどこにでもいるが、それに振り回されて無自覚に人格口撃をするのを厭わない連中が多いのも問題。

もともと、政権が交代すると前政権を徹底的に否定し、価値観も歴史も必要ならひっくり返る社会。頼るべき共通の価値観や道徳観がなく、政変がおきれば政権の支持者まで含めて地位がひっくり返るので、身内しか信頼できる味方がいない社会なんですね。

まぁ、発展途上国はだいたいそんなものですが、韓国もまだまだそんな社会なんです。さらに人を欺す詐欺犯罪が異様に多い韓国社会って特異性もあって、身内からの情報や考え方に固執しがちなんです。極端に白黒、敵味方に分けてその違いに拘るので、自分の仲間じゃないと人権も人格も否定されても仕方ない社会なのです。

そもそも、今の韓国社会で絶対正義の究極の被害者だった慰安婦や徴用工にしても、出稼ぎで日本で働いていた工員、炭鉱作業員や日本軍の要請に応えて慰安婦となった公娼が終戦後に半島に戻って苦労し、名誉を毀損されていたのは、同じ韓国人による偏見や差別によるものです。日本に行ったからだというのは、責任逃れの言い訳に過ぎません。その結果、毀損された名誉の回復を日本に要求するのを韓国社会や政府が支援するとか、おかしなことになっているわけです。世論や政府は都合良く、不都合な事実は忘れているようですが。

文大統領一派の身内を告発し身内の疑惑を広めて恥をかかせた兵士は、韓国を貶めるためにありもしない疑惑を広めた者で、人格や人権を否定され社会的に抹殺寸前までいったわけ。親日派とレッテルを貼れば韓国社会から葬ることは正義ですから。慰安婦や出稼ぎ工を差別し社会の見えないところに追いやるのも正義だったんですから。

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