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韓国外交部「イラン要求の医薬品問題、近く解決できる」-- そこじゃないけどね。

イランが韓国籍ケミカルタンカーを拿捕してからそろそろ三週間が経とうとしていますが、イランと韓国はまったく話が噛み合わない様子。

のらりくらりとイランの資金凍結解除を求める声を無視して、イランときちんと話し合うことも逃げていた韓国が、イランに自分のテーブルへ引きずり出されたわけだけど、韓国内に残された資金はアメリカの制裁によって凍結されているのでアメリカと交渉して!って言うだけで何もしない。決められない。

とは言え、拿捕された船の乗組員とか絶対正義の被害者が生まれてしまったので、被害者至上主義の国としては、被害者とその家族、支援者の声を無視できず、さりとて被害者至上主義の国なんて他にないから、被害者が納得する解決を!と、当事者のイランやアメリカ、世界に訴えたところで何の反応もないだろう。

バイデンになってアメリカの態度が軟化するかもしれない、イランが韓国の医薬品提供などの提案を受け入れるかもしれない、拿捕の根拠が韓国の異議申立てでなくなれば司法判断も速やかに出るかもしれない…韓国がやらなきゃいけないこと、決めなきゃいけないことを一個も決められず、どうやっても、イランとアメリカに期待することばっかり。

もともと、日米中など、大国のそばをちょろちょろしながら、美味しい話に首を突っ込んだり、虎の威を借りて詐欺まがいの交渉したり、責任逃れにその場限りに他国がああだこうだと一方的に語ったりをバランス外交とかかっこ良く見せかけてただけの国ですから、直接対決で主権の問題と突きつけられると手も足も出ない。

そもそも、THAAD設置問題で中国に限韓令で経済的に叩かれたら三不の誓いで主権を譲り渡し、北から野砲で弾が届く首都防衛の要をアメリカのミサイル防衛システムに依存してるために、THAADの完全配備をアメリカに迫られたら尻尾を振る。振るが中国が怖いから民間が反対しているので…と、環境アセスメントなどを理由に引っ張るだけ先延ばし。決定権がアメリカに握られてこちらも主権を売り渡してる状態。

イラクもね、ここまで国としての決定権がない国だとは思ってなかったでしょうね。ウォン建て口座で物々交換のような取引を持ちかけた時には、相当うまい話をしたのでしょうね。同盟国の韓国が言えばアメリカも折れるとかアメリカも同盟国で友好国の韓国にはそんな制裁は下さないとか…。

そのくせ、イランが要求した途端、アメリカの制裁を理由に送金を拒否とか約束を守るってことにまったく価値を感じてないから、約束だけは安売りして行動しないから、イランも怒りますって。

韓国はやたらと「日本は約束を重く考えすぎ」「状況が変われば約束の意味も変わる」とか平気で言いますけど、当然のごとく、二国間の約束は形式に関係なく重大な問題なんですけど、日本相手にその手が通用したものだから他国との交渉も同じ調子でやってしまったわけですね。

でも、イランは日本と同じか、日本以上に約束とか真義を重んじる国です。そしてイランの信頼を裏切る行為には徹底的に報復することを躊躇しない。それもこれも「日本が韓国にきちんと対応して叩いていればこんな国にはならなかったのに」ぐらいの恨み節は出てくるでしょうけど。いつかなぁ?

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