韓国、文大統領 WEFダボスアジェンダ特別演説で損失補償、利益共有をアピール -- 議論も尽くしてない稚拙な政策を世界にアピールしちゃう文政権の経済センス
韓国の文大統領が、オンラインで開催された世界経済フォーラム（WEF）「2021ダボスアジェンダ韓国正常特別演説」で「営業制限を受ける自営業の損失補償、弱者を助ける企業にインセンティブを提供する利益共有制は国会で議論されている」と明らかにした。
ドア大統領が言及した損失補償と利益共有制は、それぞれ丁世均首相と李洛淵加え、民主党代表が主導する対策である。ドア大統領はこれと関連し、「二制度が実現すれば、今後、コロナのような新種感染症災害を一緒に乗り越えは包容的な政策モデルになることができる」と述べた。
ドア大統領は続いて「韓国は誰も排除していない包容の精神をトラブルシューティングのマイルストーンとした」とし「必要に応じて公平にマスクを購入することにしたのが代表的事例だ」と紹介した。ワクチン接種にも「日常回復の包容性を高めようと、全国民無料接種を決定した」とし「それ自体ワクチンの開発にも最善を尽くした」と明らかにした。それとともに「韓国で開発されている治療薬が成功すると、希望の国に受け入れ的に供給されるよう支援する」と付け加えた。
う～ん、この演説を聴いた世界中の政府高官や企業経営者たちの率直な感想をぜひ聞いてみたいところですが、まぁ、韓国の内情など世界ではそれほど関心も知識もないところなので、ふ～ん…というところかも（笑）
ダボスアジェンダの演説なので、問題点を議論するわけじゃありませんし、バラ色の未来だけを語れば良いとは言え、これを聞いた韓国内の世論や専門家はどう思うんだろうなぁ…ってのが素直な感想。
少なくとも自分がもしも、銀行の頭取やITプラットフォーム企業のCEOあたりだったりしたら、がっくり力が抜けてしまうでしょうね。
コロナ対応・ワクチンの包容政策
ドア大統領は続いて「韓国は誰も排除していない包容の精神をトラブルシューティングのマイルストーンとした」とし「必要に応じて公平にマスクを購入することにしたのが代表的事例だ」と紹介した。ワクチン接種にも「日常回復の包容性を高めようと、全国民無料接種を決定した」とし「それ自体ワクチンの開発にも最善を尽くした」と明らかにした。それとともに「韓国で開発されている治療薬が成功すると、希望の国に受け入れ的に供給されるよう支援する」と付け加えた。
誰も排除しない…ねぇ。まぁ、ギリギリ排除はしてないけど、最近でも新興宗教施設で集団感染が発生して、各地に拡散しそうな事態になって自治体はブチ切れてますし、感染がもう少し拡大したら宗教団体が排除されても驚かないですけどね。
ワクチンの無料接種なんてどこでもやってることだし、マスクの購入制限制はお世辞にも必要に応じて公平なシステムとは言えなかったですけどね。でも、国民総背番号制が徴兵制の都合で既にあったことと、行政命令で販売店に半強制的なことも要求できちゃう韓国の速さや強引さはうらやましかったりしましたけど。でも、それだけ。
韓国で開発されている治療薬は…？
しかし、ワクチンの開発について言及できることあったのかな？ワクチンや治療薬の開発に分野の違う会社からも手が上がるほどだったけれど、結局、まともな成果も上がってこなくて、どこも期待で株価が急騰した後、一気に落ちてますからね。
当初から派手な言動と大風呂敷で目立っていた会長のいるセントリオンなど、治験の第2相の結果が発表される直前に、従業員や関係者、その親族にまで自社株の取引禁止を言い渡す異例の措置。それまで良い話しか公表されず、素人が株式ブームで流れ込んでいた韓国株式市場が値上がりに浮かれていた時だから、社員ならとっくに買えるだけ買ってただろうし、そのタイミングで株取引禁止＝売り禁止ってことですものね。治験の結果が思わしくないのかも…という憶測が流れてましたが、結果は「投薬した患者は投薬しない患者より半分近く改善までの日数が短縮」が見られるぐらい。
まぁ、セントリオン自体、韓国の大手製薬会社とは言え、後発医薬品で急成長した企業で薬品開発はあまり聞いたことがない会社ですし、コロナ治療薬に挑戦すると公表した直後から、ものすごい画期的で劇的に効くとか会長がマスコミの前でガンガン宣伝していたので、ある程度予想はできましたが。ただ、株価を押し上げるのは大成功でしたけど。
文大統領としてはバイオ産業を第2の半導体産業と位置づけて、検査キットの夢よもう一度…と、ばかりに政府が支援するとさかんにアピールして、K-バイオと既にコードネームまで用意していたんですが、バイオ産業の開発研究費用としては微々たる金額しか支援されてなかった時点でお察しです。車の欠陥ならまだリコールでなんとかできるところもあるけれど、医薬品のリコールはシャレにならないので、効きそうな医薬品が開発できなかったのはむしろ幸いだったかもしれません。
ワクチン政策は自慢しちゃダメです
ドア大統領は続いて「コロナが世界的に広がると、それぞれの国は他の国を信じず、国境を封鎖し、このため、グローバルなサプライチェーンが崩れた」とし「ワクチンを発展途上国に公平に供給しなければならないという精神も消えた」と指摘した。それとともに「コロナのような新種感染症との戦いにおいて最も強力な武器は、国際社会の連帯と協力」と「人類が一緒に困難なとき強大国がそれぞれ表側の姿を見せると、連帯と協力の精神は崩壊する」とした。
先進国の利己的なワクチン囲い込みは、それはそれで確かに批判的な意見もありますけど、開発環境や技術、資金を提供したところが優先的に提供されるのもある意味、公平だし。
それにコロナ対策と他国の信頼は別問題。性善説で移動した結果がこの拡散に繋がったところを否定できないし。また、国によって事情も法整備も違うのに、連携と協力といってもバランス良くすばやくできるわけがない。そんなことをしているうちに拡散が抑えられなくなるのは、欧米を見ればわかりそうなものですけどねぇ。
そうして途上国がワクチンを効率的に確保できるようにCovaxが組織されたのに、自称先進国でイタリアの国民総所得を超えたかも…と喜んでＧ7の夢も現実になろうとしている！って言ってる国が、Covaxに参加して途上国の割り当てから、かっさらいますかね？それって包容性の高い政策ですかね？
Covaxのワクチン割り当てがなかったら、文大統領が国民に堂々と公表していたワクチン量も足りてないし、Covaxの最初の割り当てになるワクチンはファイザー製だってことで、-70℃の保管、流通、接種体制をきちんと作らないとワクチンがダメになっちゃいますからね。
契約ができた段階で、既に8割終わっているように考えるのは韓国人の特性ですけど、さすがにこれは今、喜んでいてはダメな話。Covaxから割り当てられたワクチンがダメになったと世界に配信されたら、単なる恥ではすまされませんからねぇ。どうでもいいけど。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？