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衝突ばかりだった僕を変えた「あの会話」

投稿コンテスト「#あの会話をきっかけに」、続々と投稿をお寄せいただきありがとうございます!NeWorkチームもひとつずつ拝見し、いろいろな気づきをいただいています。

今回は、NeWorkチームからも「あの会話」にまつわるコラムをお届けします。

書いたのは、NeWorkに通話機能を提供するSkyWay開発チームのマネージャーで、NeWorkのアドバイザーも務める大津谷さん。
社内でも「大津谷さんみたいなマネージャーになりたい」という声が上がるほど、信頼を寄せられているマネージャーですが、実は昔は社内でもいろんな人と対立したり衝突したりしたこともあったそう。

そんな大津谷さんを変えた、ある人との「ある会話」とは・・・?

#14_02_profile (大津谷さん)

ちょっとした会話からいろんなものが生まれる組織

僕は現在、開発チームのマネージャーとして30人ほどの部下をみています。マネージャーになったのは、9年前から。当時36歳で、マネージャーとしては会社の中で最年少でした。
 
マネージャーにもいろんな人がいると思いますが、僕はどちらかというと、ぐいぐい引っ張っていくタイプではなく、気軽に話しかけてもらう中でチームメンバーのやりたいことを引き出してチームを活性化させていくようなサーバントリーダータイプです。

これまでも、チームメンバーとの雑談やちょっとした会話から、いろんなものが生まれてきました

たとえば、「SkyWay」という、アプリに簡単にビデオ通話を導入できる開発者向けのサービスも、あるチームメンバーとの、ふとした会話がきっかけで生まれました。彼は、時々ふらっとデスクに来ては新技術を紹介してくれるベテランのエンジニアで、大抵は雑談に終わるのですが、たまに実際にサービスに活かせそうだと話が発展することも。その時は、「なんか、WebRTCという技術があっておもしろそうなんだよね〜」「週末に触って、ブログ記事を書いたよ〜」と教えてくれたのをきっかけに、すぐにプロトタイプを作り、サービス化に繋がりました。

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他にも、たとえば、「テクノロジーがテーマのPodcastをやってみたいんですよね」という話が出たので、「SkyWayの宣伝にもなるから最初は会社の機材を使ってやってみたら」と勧めて、実際に続けているうちに人気番組になっていたり。

コロナ前ですが、「Googleの20%ルール(※)を真似するのはなかなか難しいけど、3ヶ月に一回、一泊二日で合宿するくらいなら手軽にできそうだね〜」なんていう会話から、みんなで温泉に行って好きなものを開発する「温泉ハッカソン」が定例化したり。
※勤務時間の20%は普段の業務外の好きなことに費やしていいというルール

「アジャイル開発のための『出島』を作りたいよね〜」という会話をきっかけに、実際に「リーンアジャイルベース」というオフィスを浜松町に作ったり。

「こんなことやりたい」「こんなサービス作ったらいいんじゃないか」というモチベーションやアイデアに対して、「いいねいいね」と盛り上げ、それを実現できるようにサポートする。そんなマネジメントを実践しています。

マネジメントは本当に楽しいです。マネージャーは、天職だなと思うくらいです。

でも以前は、衝突ばかり

そんな僕ですが、人付き合いやコミュニケーションが、最初からうまくいったわけではありません。

やっぱり、僕と近い考えの人とはすぐに気が合うのですが、考え方や価値観が違う人とは、ときに対立したり、言い合いになったり、傷つけてしまうこともありました

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たとえば、僕は「自分が楽しくて、しかも社会の役に立つことを仕事にしよう」という考えなのですが、「プロフェッショナルとして質の高い仕事をすることが大事で、楽しいかどうかにはこだわらない」という価値観の人もいます。そんな人に「君は何をやりたいの?」と問い続けてしまい、思い悩ませてしまっていたことを、後日打ち明けられてやっと気づいたこともあります。

他にも、マネジメントに対して考え方の違う人と対立して、何度も言い合いになったこともあります。たとえば、新しいことにチャレンジしようとすると、リスクがあるとか、失敗したらどうするんだとか、反対意見をもらうことも多いです。そんな人がいると、「失敗する確率をゼロにしようとしたら、何もできないじゃないですか!」とか言って、すぐに衝突していました。

人の気持ちをあんまり理解しようとしていなかったし、怒りっぽい性格だったように思います。嫌な人、合わない人を前にすると、いつもいらいらしていました。

ですが、ある時、同じチームのAさんの言葉がきっかけになり、考え方が変わったんです

多様性を楽しむマインド

Aさんとは、よく他部署との打ち合わせなどで同席していました。そこで、根本的に考え方が合わない人や、無理難題を要求してくる人など、困った相手にも出くわすことがあります。そういう人を前にすると、僕はいらいらしてしまっていたのですが、会議が終わった後、Aさんは

「いやあ、今日の妖怪もすごかったですね(笑)」

と、その相手のことを面白おかしく振り返って、笑い飛ばすのです。

最初は、「おっ、いらいらを笑いに変えてしまうワザは、結構使えるかも」と、ライフハックのひとつくらいに思って、真似をするようになりました。ところが、続けているうちに、だんだんとそれがひとつの「正解」であることに気づいていったんです。

世の中は、自分の考えと違う人もたくさんいて、それが当たり前。いろんなタイプの人がいるからこそ、いい仕事ができる。多様性を楽しもうとするマインドを持っていることが、大切なんだと。

嫌な人だと思って対立してしまったら、自分の主張をどう押し通すかばかりを考えてしまい、そこで相手の気持ちを考えることもやめてしまいます。でも、喧嘩をしなければ、お互いのいいところを見つけることもできるし、いい落とし所を考えていくこともできます。

それから、僕は多様性を楽しんで、いろんな価値観の人とも、対立せず、対話をするように心がけるようになりました。

マネージャーになり、それはチームでも実践しています。お互いのことを知ることができるようなチームビルディングのワークショップをしたり、いろんなタイプの人が共創できる工夫をするようにしています。

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本音の会話が生まれる工夫

会議後のAさんとの会話は、僕に大きな気づきを与えてくれました。そういう大切なことって、会議以外のコミュニケーションから気づくことも多いように思います。会議では話せない、本音がぽろっとこぼれる会話。

それがなくなってしまうと、人は辛さや怒りなどの感情を出せずに悩んでしまったり、やりたいことやアイデアを気軽に発信することもできなくなってしまいます

リモートワークで、なかなかそういった時間を作りにくくなっていることは事実です。ふらっとデスクにきて声をかける、みたいなことや、会議のあとに振り返ることも、やりづらいものです。

ただ、工夫をすることはできます。僕は、マネージャーとして、コミュニケーションがしやすくなるように、こんな工夫をしています。

ひとつは、「1on1ミーティング」を習慣化するようにしています。まずは、自分が何でも話せる人って思ってもらえないと相談してもらえないから、最初のうちは、自分からメンバーに1on1をいれます。そして、話したいことがなくても気にしなくていいし、忙しいときはすぐ終わってもいい、とにかく定期的に1on1をやろう、ということを伝えます。そうすることで、ちょっとしたことでも声をかけていいんだという意識を持ってもらえます。

あとは、オンラインの「チームビルディング合宿」。内容は様々ですが、たとえば予め性格診断をしておいて、それをお互いに見ながら、こんなに違うんだねっていうことを語り合う。そうすることで、普段の業務でも相手の立場に立って考えることができるようになります。実際に、合宿後、チームで話しやすくなったという声もありました。

そして、手前味噌ですが、なにより「NeWork」を使うこと。「NeWork」は、リモートワークでも会議以外の気軽な会話が生まれやすいように設計しています。NeWorkをローンチした後、基本的にチームのコミュニケーションはNeWorkをベースに行っていますが、リモートワーク下でもコミュニケーションが活発になりました。

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リモートワークだからこそ、大切さに気づくことができた、ちょっとした「会話」。
「#あの会話をきっかけに」で、みなさんからお寄せいただいた、いろんな「会話」にまつわるお話を読ませていただき、そこから生まれるものを改めて考え、NeWorkのサービスにも生かしていきたいなと思っています。

10/12の応募締め切りまで残り少し。みなさんからの投稿もお待ちしています!(コンテストの詳細はこちら


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さあ、一緒に新しい働き方へ。
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NeWork note 編集チーム:中見麻里奈、原田結衣
Special Thanks :若尾真実(KESIKI)、九法崇雄(KESIKI)
クリエイティブ :宇都宮里梨子、齋藤圭佑

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