若者言葉“オタカツ“って知ってますか？

ネットニュースを見ていたら、宅配サイズを測るメジャーが100均のセリアで人気であるという記事を目にした。

私は普段メルカリで不用品を売っているので、これは便利だと思い、セリアに向かう事にした。

現物はこちら。

宅配サイズメジャー

店内をくまなく探すが文房具のコーナーにも、梱包品のコーナーにも、裁縫のコーナーにも無い。

裁縫コーナーにはメジャーこそ置いているものの、普通のメジャーだ。

困ったのでレジが空いたのを見計らって、大学生くらいの店員のお姉さんに質問する。

「すいません。宅配サイズ測る用のメジャーってどこにあります？」

「あ、ええっと、、あっちなんですけどぉ、、、」

お姉さんは場所を案内してくれそうな素振りだったが、札束をカウントしていたため、手が離せない様子だった。

「あ、どのコーナーにあるかだけ教えてくれれば自分で行くんで教えて貰えます？」

日用品とか、手芸とかコーナーさえ分かれば探し易くなるので、私にとってはその情報だけで十分だった。

しかし、

「ええっとぉ、、、ここから3つ先くらいのコーナーなのですがぁ、、何と言うか、、、オタカツグッズコーナーです。」

お姉さんは“オタカツ“があたかも一般的な言葉かのようにその言葉を発した。

それを聞いた私は、

はい？何ソレ？“オタカツ“って美味しいの？状態に陥る。

ハムカツ的な食べ物？

続いては天気予報です、アマタツー！的な事？

朝活とか腸活的な事？

聞いたこと無いその言葉に、私も歳を取ったもんだと少し焦燥感にかられた。

オジサンにも分かる言葉で教えてよ。

ここは恥を忍んでストレートに聞こう。

「えっ、オタカツグッズって何ですか？」

「ええっとぉ、、、」

困るお姉さん。説明できないグッズって何なんだ？

頭がクエスチョンになっていると、別のお姉さんが近づいてきてくれ、コーナーを案内してくれた。

「宅配メジャーはこちらです。」

そこにはメジャー以外に確かに沢山のグッズが置かれていた。

あぁ、オタカツってこれかぁ、、

オタカツこと、ヲタ活。

つまり、オタク活動をする為のグッズってことかぁ。

そういってくれればオジサンでも理解できたよ。

100均には良く行くが、こんなコーナーがあるのは知らなかった。

物を見てみると、アニメキャラやアイドルの切り抜きなどを使って缶バッジやキーホルダー、コースターなどを作成するアイテムなどが並んでいた。

ポーチのようなものもおそらく推しキャラをチラ見せするためのものだろう。

ヲタ活ってもアニメやアイドルくらいかと思ったてたけど、調べたらこんなに種類あったよ。

えっ？こんなにヲタ活してる人いるの？ナウでヤングな女子には定番なの？！

へぇー

自ら公言する「オタク女子」が急増！ どんな“オタ活”をしている？

私の世代（30代半ば）のイメージだと、オタクは秋葉原にいるようなチェックシャツインのイメージだったけど、今はヲタっていうことでポップな感じになってるのね。

ファンやマニアの事ををヲタって呼ぶのが、今は主流なのね。

ヲタ活グッズコーナーが存在するのは流行りなんだろうし、それはそれでいいだろう。

だけど、何でこのコーナーに宅配メジャーが置いてるんだ？

ヲタ活女子は頻繁に梱包作業すんのか？

それはいくら調べても出てこない。

そうして私が熱心にヲタ活グッズを見てると、リアルヲタ活女子が私の事を邪魔そうに周囲をウロウロしていた。

君の気持ちは分かるけど、オジサンだって今日初めてヲタ活に触れたんだよ。ちょっとはじっくり見させてくれよ！

こうして私はヲタ活のラビリンスにハマっていくのであった。