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E.V.2023 曲紹介 モルドバ

アーティスト名:Pasha Parfeni
曲名:Soarele şi Luna

モルドバと言えばワインくらいしか思いつきませんが、最近だとロシアのウクライナ侵攻の煽りを受けるかわいそうな国として、報道される機会が増えてきています。

ユーロビジョンへの初参戦は2005年、今回で19回目の参加、最高順位は3位…という、参戦歴の浅い国ですが、僕の中では思い入れのある国だったりします。
それもこれも、Zdob Si Zdubの存在が大きいと言わざるを得ません。
彼らはモルドバを中心に活躍するパンクバンドで、モルドバの伝統音楽やロマ音楽などを取り入れつつ、様々な音楽的技法を駆使する自由奔放なスタイルが国内外で高い評価を得ています。
過去3度のユーロビジョンに参加し、6位、11位、7位と安定した成績を残しています。

過去に出場歴のあるアーティストが再登場すると、著しく順位を落とす傾向にあるユーロビジョンにおいて、およそ20年間もの間変わらぬ支持を受け続けているの彼らの存在はかなり貴重と言えます。

今年の代表アーティストPasha Parfeniもまた、過去に出場歴のあるアーティストです。
2012年大会では民族色を絡めたポップソングLăutarを披露し、11位とまずまずの成績を残しています。
気持ちのいいくらい陽気なポップソングを歌う、陽キャラ的な印象をもっていたのですが…今年は装いを新たにし、再登場を果たすことになります。

今年彼が歌うSoarele şi Lunaは、ルーマニア語で「太陽と月」という意味です。
PVを見れば一目瞭然ですがペイガンを意識しています。
僕のような軽薄なペイガニスト気取りには非常に訴求力のあるつくりになっていますが、あまりにもド直球なため、ひねくれものの多いこの業界に受け入れられるものか、少し不安になります。

近年、ペイガンを意識した歌がユーロビジョンでもちらほら見えてきていますが、おしなべて低評価の洗礼を受けています。
民族音楽には寛容なユーロビジョン視聴者ですが、ペイガンには非寛容というのは…まぁ仕方のないことかもしれません。
カルト臭…感じちゃうんでしょうね。

ともあれ、N島は今年もモルドバを応援します。
Mult noroc!

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