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シンシア・ロヒの《メタ》お悩み相談室 vol.1「自分の直感に従えず、いつもチャンスを逃してばかりの私。一体どうすれば?」ー 会社員・Yさん

ヒーリングからディヴィネーションまで数多のセッションを網羅し、サロンは毎月ほぼ予約待ち。そんな超売れっ子ヒーラーのシンシア・ロヒ先生が、NEW LIFE MAGAZINE 読者の抱えるお悩みをオンラインでメッタ斬りする新連載がスタート!今でこそライトワーカーとして名を馳せる彼女ですが、ほんの10年ほど前までは霊感やサイキック能力なんて全くナシ、大手コンサルタント会社に勤めながら何万人ものケアや研修を行ってきた、バリバリのキャリアウーマン。先生自身の人生も激変させた“形而上”からの《メタ》的な視点と、トップ企業コンサルタント&アドバイザー歴25年で培った“形而下”からの視点。どちらも兼ね備えたロヒ先生ならではのハッピートークで、あなたに光をお届けします。お悩み相談フォームはこちら


◇本日のお悩み◇
会話中に「今これを言うべき?」と思ったことを口に出せなかったり、「これがしたい!」と思ったことを放置して、別のことに手を付けてみたり。なんとなく良さそうな選択肢をキャッチすることはできても、あと一歩を踏み出せないことが多いです。自分の直感通りに動けないのは、なぜなのでしょうか? − Yさん・OL

お悩みの正体って?

ロヒ:頭ではわかってても行動にうつせないってこと、あるよね〜。

Yさん:つい最近も、「今こう言えたら相手は喜ぶだろうな」って思っていた言葉を言えないまま、会話が終わってしまったことがあって。

ロヒ:なるほど。でもその場で言えなくても、後から言ってあげても良いんじゃないの?

Yさん:後から言うとなんとなく鮮度が落ちるというか、タイミングがあってこそ決まるんだろうな、とか考えてしまうんです。もしかしたら他人にとっては悩まなくていいことなのかもしれないけど…。自分の中でコミュニケーションの仕方にこだわりがあるのかもしれない。

ロヒ:相手が喜ぶような内容だったらタイミングを逃したとしても喜んでくれると思うし、そうなれば関係としてはプラスになると思うんだけどね。Yさんなりの「決まった!」っていう気持ちの良いやりとりがしたいんだね。

Yさん:確かに、自分のこだわりっていうのは、自分自身が気持ち良いか気持ち良くないかっていうだけな気もする。それよりも相手の目線で考えてみたら、いつ伝えても良いことですよね、きっと。

ロヒ:なんかもう解決しちゃったって感じじゃない?(笑)。

Yさん:意外とシンプルだったみたいです(笑)。

ロヒ:でも自分が気持ちいいってのも大事だと思う。自分が思った時にポンって言えるようになりたいってことでしょ。これができなくなったのって、いつ?

Yさん:いつからだろう…。でもひとつ思い出したことがあって、中学生の頃、さて今日は何を着ようかなっていう時に、頭の中でコーディネートしたものを実際に着てみて、それがイメージ通りだったらめちゃくちゃ嬉しい!っていうのを毎日繰り返していたんです。でも、それをお洒落だねとか周りから褒められていくうちに、どんどんそれに応えなくちゃいけないっていうか。自分のこだわりよりも不安が大きくなって、頭の中の想像と現実が違ってきてしまった時期があって。

ロヒ:相手の期待に応えなきゃっていうのが出てきちゃったわけね。最初は自分が好きなように、ありのままでやってたのにって。それはね、アダムとイヴが知恵の実を食べて「恥ずかしい」って思ったのと似てるんだよね。本来は何も羞恥心無くさらけ出してたのに、「あ!裸だ!」って気付く、みたいな。

Yさん:まさにそんな感覚かもしれないですね。

日常に潜む、ウサギとカメ。

ロヒ:たまたま最近サロンに来たお客様が、すぐ周りを気にしてしまうっていう話をしてくれて。他人がどういうことをやってるかとか、こんなこと言ってたとかね。SNSを見ても、こんな投稿してる、こんな活動してる、私もやらなきゃって焦っちゃうとか。あるいは、他人に対してこれは間違ってるとジャッジしたり、駄目出ししちゃうとか。良いとか悪いとかではなく、誰でもそういうことやっちゃうと思うんだけど。それでね、ウサギとカメの話ってあるじゃない。

Yさん:イソップ童話の?

ロヒ:そうそう。よーい、ドン!でスタートするんだけど、ウサギはぴょんぴょん速く飛んで、カメはゆっくりしか歩けなくて。カメがあまりに遅いので、ウサギはまだ全然余裕だなって休憩しちゃうんだよね。それで居眠りし過ぎて、目が覚めたらカメはもうゴールしてたっていう物語。

ロヒ:この物語の大事なポイントは、ウサギはゴールじゃなくて、周りを見てたっていうことなんですよね。逆にカメはゴールしか見ていなかった。これが結構いろんなところに共通していて、本当はこうなりたい、これを達成したいっていう自分の目指したいものがあるんだけど、そっちじゃなくて、ついつい周りに気を取られる。そのうちに、自分のゴールを見失うっていうこと。もしかしたらYさんの場合も、自分が本当はこうありたいっていうところだけに意識を向けていれば、全然周りを気にしないで言えるんじゃないのかな。

Yさん:確かに、周りを気にしすぎて、自分は何が言いたかったんだっけ?ってわからなくなることがあるかも。

ロヒ:うん。変に力を入れずに、自分のこだわりを貫いた方が、逆に自然と言葉が出てくるんじゃないのかな。もう最初のアダムとイブみたいに、裸だって気が付かないままの方がいいんじゃない?

Yさん:裸なことに気が付く前の、ありのままの自分…。どうしたら、そこにまた戻れるのかな?

ロヒ:ひとまず、どこかで試しに思い切り動いてみるってのは良いかも。誰かと喋ってる時に、もう一切相手のことは気にしないで、自分が思った時に言いたいことを言ってみる。脳って一度自分が覚えた行為を、勝手に自動操縦のように繰り返すものなんだよね。

Yさん:ということは、一回できるようになればその後も良いパターンとして続くっていうことですね。

ロヒ:そう。やってみたら意外と平気じゃんって。それをまた次に別の人にやってみて、それがまたパターンになっていくから。できた自分をちゃんと認識して、受け入れて、それを何回か繰り返していくうちに、今度はそれが自然になっていく。 “裸でいる自分” の方が普通になる、みたいなね。

本当にやりたいことに、身体は反応する。

Yさん:瞑想や運動も同じかもしれない。自分のためにやった方がいいってわかっているのに、肝心のスタートが切れないというか。

ロヒ:それもきっと “やらなきゃいけない脳” の思考パターンになっているんじゃないかな。「やらなきゃいけない」ってセットすると、「やりたくない」って気持ちが沸いてくるよね。特にインディゴ(※1)世代の人たちは、コントロールされるの嫌いじゃない?

Yさん:よくありますね。自分の気持ちに反抗するみたいに、なぜか部屋の片付けとか始めちゃったり(笑)。

ロヒ:でもね、それが本当にやりたいと思えることなら、実はもうやり始めてたりするんだよね。体が勝手に動くのよ。昔ね、とある自主制作の映画を見たときに、もう冒頭のシーンを見ただけで大号泣したことがあったんですよ。途中でも何度も涙が出て。その監督さんは素人で、まだ制作を初めて3作品目の映画だったんだけど、なんでこんなに感動したかっていうと、彼女は自分の生まれ持ったミッションのために映画を作っていたんだよね。

ロヒ:彼女は、周りにずっと感謝をしてこなかったんだって。でもある時、旦那さんの会社が潰れかけて、本当のどん底になって、どうしたらいいんだろうってずっとハイヤーセルフ(※2)に問いかけていた時期があった。そしてある日「感謝」って言葉が浮かんで、その瞬間にこれまでずっとお世話になってきた色々な人へのありがとうって気持ちがバーって出てきたんですって。その感謝を伝えたいって言って、映画を作ろうって思いついたんだって。

Yさん:映画を通して感謝の気持ちを形にすることが、その人が本当にやりたかったことだったんですね。

ロヒ:そう。自分が何をするつもりで生まれたのかを思い出せたんだよね。だからこそ普通の主婦だった人が、急に映画を作り始めた。その作品を見た時にめちゃくちゃ感動して、私も自分のミッションなるものを見つけたいって思ったのね。何のためにこの地球にいるのか、絶対にそれを見つけたくて、そのために瞑想しようと思った。それで気付いたら、苦手だった瞑想も2年間、毎晩続けられてた。そんな感じでね、本当に自分が心からやりたいって思ったら、悩む前にもう行動に移せてると思うんだよね。どう?

Yさん:確かに、うまく瞑想できた日を思い返すと、あれこれ考えずにスムーズに始められていた気がする。運動も、体を動かしたい気持ちはあっても、今そんなにボディケアに困っていないし、不健康なわけでもないし、効果もわからないし…って、最初の一歩が踏み出せていなかったです。

ロヒ:そこまでやらなくてもいいかなっていうことは、いつしか “やらなきゃいけないもの” になってしまうと思うんだよね。でも、せっかく地球にいろんなことを体験しに来たんだから、なんでもやってみましょう!

“完璧じゃない”を楽しむために。

Yさん:失敗するのが怖いとか、恥ずかしい気持ちもありましたね。昔から完璧主義なところがあって。

ロヒ:そもそも私たちはまだ宇宙にいた頃、全員が完璧な存在だったんだよね。むしろ完璧じゃないものを体験しに降りて来たの。ここ(地球)での私たちは1人じゃ完璧になれないから、誰かと協力しながら不完全も楽しんで、そこからまたどうやって完璧を作り上げようかってね。仲間と喜びを追っていけば、もっといろんなことに挑戦できるんじゃないかな。

Yさん:その過程ごと楽しむっていう気持ちがあれば、細かいことも気にならなくなりそう。

ロヒ:完璧過ぎて暇過ぎて、ちょっとチャレンジしたくなって地球に来たんだから、楽しまなきゃね。チャレンジといえば、最近Netflixで『メイクアップ・スター』っていう番組を観ているんだけど、まさにそんな感じ!色々なルーツを持った人たちが変身して、自分を思いっきり表現するの。足りている部分と足りない部分を持っているってことを受け入れた上で、誰もが輝いていくんだよね。

Yさん:本当はもっと自分はこうしたいのに、もっと表現したいものがあるのに、全然できていないとか。その葛藤を抱えている人って結構多い気がします。

ロヒ:言葉も行動も自己表現の一種だよね。たった一言から始めても良いし、かつてのYさんみたいにファッションから始めても良いし。小さな訓練を重ねることで、いざという時にも自然と動けるようになるよ。

Yさん:最初はできていたことなのに、ただ忘れてしまっていただけなのかも。

ロヒ:自分を表現していくっていうのは、すべてに通じることだから。それを思い出せるようにまずはトライしてみたらどうかな?

Yさん:はい。なんだか今から楽しみです!


※1… インディゴチルドレン。1975年以降に生まれた世代の名称。
※2… 高次元にいる自分自身のこと。内なる自分。


シンシア・ロヒ(しんしあ・ろひ)。2008年に受けたレイキをきっかけに形而上学の道へ。25年ほど勤めた大手コンサルタント会社での経験や企業アドバイザーとしての知見を生かしながら、港区のヒーリングサロンで活動中。

Text&Edit: saori uemura, mailove

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