ぼくの勝利 #7「社長の裏切り」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第四章
予備校は繁盛している。社長はぼくがもうけたお金を回している。ぼくはもっとお金を使って優秀な講師をスカウトしたいが、社長は言う。
「手元の資金を倍に増やすまで待ってくれ。予備校を全国につくることができれば運用できる資金は桁違いになる」
予備校が全国に広がることはぼくの夢でもある。そのために待つことにする。社長は予備校だけではなく、健康食品や健康器具の販売も始めた。特にタバコにつけるとビタミンになるという粉が大ヒットする。ぼくはボーナスをたくさんもらう。ぼくは予備校の近くにマ