悲喜こもごも東京五輪の中東の選手たち 根深いパレスチナ問題、荒れる祖国
パレスチナ問題は出場の努力よりも大きい
17日間に渡る東京オリンピックが8月8日に閉幕した。平和の祭典を謳いながら、柔道男子の試合に出場する予定だったアルジェリアのフェトヒィ・ヌリーン選手が7月22日、イスラエル人選手と対戦する可能性がある組み合わせになったことを受けて、大会を棄権した。同選手は「出場するため懸命に努力してきたが、パレスチナ問題はそれらすべてよりも大きい」と語った。国際柔道連盟は24日、スポーツの政治的中立性の保持の観点から、同選手とコーチに対して帰国を命じた。