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タロットカードからの月の考察 

トート版タロット


2 女教皇 


これは最も純粋で最も精神的な月の最高の概念をあらわす。人間と神の連結役を果たす。


18月

 これは小脳の潜在的能力に関係し、不浄をあらわす「欠けゆく」月である。


以前にも触れた通り、マドモアゼル愛先生の「月がわかった」との解釈で「純粋さと欠損」というキーワードが、まさにこれなんだとわたしなりに解せたのがこれらタロットカードの対比です。

女教皇の札をパスワーク(眠りにつく前にカードの絵を空で思い描けるほど熟視し夢のなかで散策すること)をしたときに、神界へ通ずる世界にわたしはいました。霊体離脱と呼ばれる体験のなかで得てきた知識なので、以来、この札が神と人間の連結役であり、「純粋」かつ最高の精神を司っていることは十分に納得がいきます。神の領域に通ずる純粋な精神の天界的意味の月。

一方で、18番月のカードは最下位のこの世的な地上的な月。最低の「化身」があらわされる。

月は生の入り口であり死の入り口である。なぜなら人間は肉体をもってはじめてこの地上の住人となれるのだから。

月は、すべてを曖昧模糊とし、いかに恐怖や憎しみや脅えといった感情が自身の嫌悪感を強めようとも、いかに狂気による精神の壊滅を招こうとも、偽りや迷信、偏見や旧習などタブーにより守りをかためている。

(参考文献一部抜粋 トートの書)

以上をふまえ、端的にわたしなりに月星座を読んでみようと思います。

純な感受点とは、7歳までに培ったわたしたちの無意識の反応「初動メガネ」「初動センサー」の場所です。そのようでありたい、あってほしいという「祈りと憧れ」でもあります。

be or not to beのような、無条件に強いられる二元論、例えばおひつじ座に月をもつひとは、無意識に常にそれは正義か否か、どちらが勝っているか否か、正義であってほしい、正義に勝ってほしい、強くてカッコいいほうに勝ってほしい、というふうに瞬間的に立つ視点です。

てんびん座に月をもつ人であれば、他者からどうみられるか、外見がたいへん重要になるので鏡や計算器やものの尺度をはかるものが必需品となるでしょう。

以前、月星座てんびん座の人が、壁に寄せたカウンターテーブルの上に姿見を横にして置いて、鏡に映る自分の顔や表情を見ながらお酒を飲んでいたのをみたことがあります。

タブー視することがらとは、その月星座のひとたちが臆する(気おくれする)ことがらです。

おひつじ座 純な感受点=正義、正直、スピード、一番

気おくれすることがら= 積極的な自己主張、自身のアイデンティティーのソース元、一番に抜擢されること、他者との対立勝負

おうし座 純な感受点= 所有、豊潤、マイペース、こだわり

気おくれすることがら= 所有に関する欠乏、保持力、官能的快楽、怠惰、緩慢さ、

ふたご座 純な感受点=興味好奇心、知性、コミュニケーション、博識

気おくれすることがら= 知的で機知に富んでいるか、話上手であるか、話に面白みがあるか、飽きられること、

かに座 純な感受点= 防衛本能、保護、身内、家族

気おくれすることがら=母親、家族、家庭、保護を要する対象の安全性

しし座 純な感受点= 創造、名誉、自信、誇り

気おくれすることがら=脚光を浴び大いに目立つ、信念というもの、自己表現力、栄光や栄誉、賞賛されること、けちくささ

おとめ座 純な感受点= 実利的知性、援助と奉仕、几帳面、計画力

気おくれすることがら=整理整頓ができない、人からの非難、健康、衛生、自らの実務能力

てんびん座 純な感受点=協調、バランス、公正、美

気おくれすることがら=他人の目からみた自分の評価、公平さや外見上のバランス、自らの美貌、


さそり座 純な感受点=洞察と探求、深刻、全身全霊、

気おくれすることがら= 自己信頼、深刻な状況、他者と深く関わること

いて座= 純な感受点=真理、哲人、自由、理解

気おくれすることがら=自らの学術研究の成果や技能的成果、専門的語学力、自由奔放さと行動力


やぎ座= 純な感受点=社会的使命感(使役)、忍耐、努力、金権

気おくれすることがら= 世間の信用を得られること、肩書、名誉名声

みずがめ座= 純な感受点=革新、平等、公平、友好

気おくれすることがら= コミュニティ作り、革新的な思想表現、他者との議論、友愛精神に基づき同志的連帯を育むこと、

うお座=純な感受点= 信じる、同調、自己犠牲、陶酔

気おくれすることがら=同情、共感、他者に感化することされること、目に見えない世界からの干渉



これまでの占星学のテキストとは、どちらかというと真逆ですが、じぶんでもこちらのほうがしっくりくるのでその視点で12星座をざっと記してみました。

上記タロットカード月の解説にあるように、この世に生きる人間にとっての物理的月は、決して明るい天体ではありません。

「タブーでまもられている、」という古くからの教えが月の札には描かれています。

太陽であればはっきりとその星座特有の個性が獲得され成長し進化してゆかれるのですが、

月は個人の潜在意識のおぼろげな夢、それでもそれは集合意識へ向かうみんなのため。

これこそが月=神秘といわれる所以かもしれませんね。

love&peace,
Emeru






love&peace,

Emeru

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