![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145823285/rectangle_large_type_2_a5767d54f780ad7d214bc78664f2d990.jpeg?width=800)
フェニックス・ノア氏。西洋占星学
ことの発端は、「じゃマール」という雑誌の告知。
『じゃマール』(じゃまーる)は、1995年11月から2000年6月までリクルートフロムエー(現・リクルートジョブズ[1])が日本で発行していた個人による告知を集めた月刊雑誌である。キャッチフレーズは「パーソナルアドマガジン」。
わたしは占い関連やオカルト研究・神秘学などに興味がある人たちとのつながりを求めて利用していた。
そのやりとりの中に、「銀座でわたしの師が西洋占星学の講座をやっているから覗きにきてみない?」という誘いがあった。ちょうど独学で研究していたということもありふらりと出掛けることにした。
そこで初めて出会ったのがタイトルにあるDr,ノアことフェニックス・ノア氏である。
タイムリーなことにその日から講義内容は「天王星」をメインに考察するものだった。
天王星を主護星とするみずがめ座生まれのノア氏に、1997年現在天王星がホームグラウンドのみずがめ座に滞在中(よりパワフルな)のタイミングで、天王星に興味を持ち始めたわたしが合流。しばらくそのクラスに参加するようになった。誰かに星の講義を受けたのは、後にも先にもあれっきり。極端さは天王星の十八番だ。
ある日、「木星」に話が及んだ際のエピソードとして印象に残っているのは、数年前(1994年)木星に9彗星が衝突する天体ショーなるイベントが起きたことをわたしが(「シューメーカー・レヴィ第9彗星」)例に挙げ、
「木星という幸運を司る星にあのように彗星が衝突するということで、天体の品位が損なわれたり意味が変わってしまったりすることはないのか?」という質問に、意表をついた質問をされたかのような表情で暫く沈黙の後「木星の高宗さに傷がつくかもしれませんねぇ」と感慨深げに答えられた。結局じぶんで研究するしかないことを悟った。
さて、時を同じくして原宿の小さなアトリエでアーティスト活動中の仲間とグループ展を開いた際、直接告知もしていないのに突如意気揚々とやって来たDr,ノア(フェニックス・ノア)氏。びっくりした。人を驚かせるのも天王星の十八番だ。
神秘主義研究家。西洋占星術と東洋思想をこよなく愛好。
大学卒業後、複数の大学院で心理学と哲学を学び、両者の融合を目指す。世界占星学会議日本代表のほか、西洋占星学院院長、東宝文化教室講師、産経学園講師、学研講師などを歴任。 全星連会長、日本占星学連盟教授、ニューヨーク国際占星学研究協会終身会員。日本占術協会の設立当初(1973年)からの会員であり、常任理事をつとめる。 現在は産経学園にて講師をつとめながら、対面鑑定も行っている。
カメラ持参でわたしの作品をバックに自身の写真を撮ってほしいと願われた。その一枚がこれ(以下)であるのだが、なぜか後日手紙と一緒に送られてきた。なぜだ。「僕を記念にいかがでしょう」というみずがめ座特有のナルシシズムの発奮か、はたまた世代もジャンルも縦横無尽になぎ倒し革命の新風を巻き起こしたい行動欲の主張の現れであるのか未だ真意はわからない。
![](https://assets.st-note.com/img/1719813490049-iC3gnd70ds.jpg)
教壇の机の上に水の入ったピッチャーを置き、講座の最中にひっきりなしに浴びるように水を飲んでいたノア氏。「占星学会の卑弥呼になりなさい。」とか「星のマドンナに」なんて会員制クラブの会員しか貰えないようなキャッチコピーを下さったノア氏。クイズダービーに出ていた篠沢教授に似ているなぁ。お幾つだろうか。お元気だろうか。あれから一度もお目にかからず仕舞いだが。
敬具
p.s. 約28年周期で12星座を一周する土星天体に感謝とともに思いをはせて。
Emeru
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?