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Business Design Magazine

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ビジネスデザイン・新規事業開発領域で働く方に向けて、NEWhメンバーが日頃の業務で得た気づき・発見・学びをお届けします。
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#起業

グローバルバーティカルSaaSのトレンド:社会構造の変化を捉え、事業機会を発見する方法

こんにちは!NEWhで新規事業の伴走支援をしている谷口です。 今回は欧米を中心に、特に近年で創業されたバーティカルSaaSをピックアップしながら、そのサービスの特徴や既存のサービスが数多く存在するなかで、創業者はどこに事業機会を見出したのか、その背景も含めてみていきたいと思います。 新規事業のシードアイデア創出や、ビジネスモデルのブラッシュアップのヒントになれば幸いです。 ピックアップしたバーティカルSaaS今回はアメリカを中心に、3つの狙いから特にここ5~6年で創業した

【IPO達成には理由がある】気になるスタートアップのキモ解説:ジンジブ(高卒就職支援サービス)‐後編‐

こんにちは!NEWhで新規事業の伴走支援をしている谷口です。 今回は創業に至る背景や事業機会をどのように捉えたのかを考察した前編に続いて、3月22日に東証グロース市場へ上場された、高校生の就職を支援するというユニークなサービスに特化した株式会社ジンジブをケースとして、新規事業に必要な要素を整理するためのフレームワーク「バリューデザイン・シンタックス」を使いながら、サービスの特徴や強み、競合環境や今後の課題についても深掘りしてみたいと思います。企業内の新規事業の担当者、起業を考

【新規事業担当者に効く】気になるスタートアップのキモ解説:ジンジブ(高卒就職支援サービス)‐前編‐

こんにちは!NEWhで新規事業の伴走支援をしている谷口です。 今回は3月22日に東証グロース市場へ上場された、高校生の就職を支援するというユニークなサービスに特化した株式会社ジンジブを深掘りしてみたいと思います。個人的にこちらの企業を知った時、シンプルに「なぜそこ(=高校生の就職支援)に着目したのだろう?」という興味が沸いたことがリサーチテーマとした理由ですが、調べれば調べるほど「起業するとはどういうことか?」「ビジネスチャンスになり得る機会を捉えるとはどういうことか?」を考

【新事業担当者なら知っておきたい】PSFとPMFの違いとPSFに必要な5つの要素

こんにちは!NEWhで新規事業の伴走支援をしている谷口です。 今回はスタートアップのクローズ理由として大きな「顧客のニーズがないプロダクトを作ってしまう」ということがなぜ起こってしまうのか、どうすればそのリスクを下げられるのかについて、語り尽くされた感のあるフィットジャーニーのなかでもいまだに定義があやふやで、なぜか疎かになりがちPSF(Problem Solution Fit)の重要性と、揃えたい5つの要素について考えてみたいと思います。 なぜ人は「ニーズがない」プロダ

【KPI沼から抜け出すヒント】新規事業の測り方-勝負はKPI設定前についている-

こんにちは!NEWhで新規事業の伴走支援をしている谷口です。 今回は誰もが一度は、もしくは常に模索の沼にはまり込む「KPI」について、正解も前例もないことが多い新規事業ではどのように状況を測ればよいのかについて、特に日々が戦いのPSF~PMFフェーズを想定して考えてみたいと思います。 KPIには2種類あるまずはじめに、KPIについては大きくふたつの意味合いがあると思っています。 対外的なKPI ひとつ目は「誰かのためのKPI」です。具体的には新規事業チームが社内のステー

【新規事業担当者がすぐ使える】気になるスタートアップ企業の「キモ」解説:IVRy(クラウド型電話自動応答‐IVR‐SaaS)

こんにちは!NEWhで新規事業の伴走支援をしている谷口です。 今回も気になるスタートアップ企業について、掘り下げてみたいと思います。 新規事業創出にまつわるステージで、個人的に興味深いのが「アイデアの着想とそのきっかけ」と「シードからどう芽吹かせるか」、「それをどう判断するか」という3つです。 今回はそのヒントがたくさん詰まった、1日100円から利用できる電話自動応答サービス(IVRシステム)を手掛けるIVRy(アイブリー)に注目してみました。新規事業のフレームワーク「バ

【新規事業担当者がすぐ使える】気になるスタートアップ企業の「キモ」解説:Arent(アレント‐建設DX・コンサルティング・新規事業創出)

こんにちは!NEWhで新規事業の伴走支援をしている谷口です。 新規事業に取り組む方なら毎日といっていいほど目にする「スタートアップ」の話題。強い原体験や偶然の出会い、はたまた独創的な技術など、ビジネスの着想やスケールのきっかけは様々です。 そんな気になるスタートアップ企業について、新規事業担当者が参考になったり、ヒントを得るために、ビジネスの肝(キモ)は何か、新規事業に必要な要素を整理するためのフレームワーク「バリューデザイン・シンタックス」*を使いながら、解きほぐしてみ