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学歴は関係ない。高卒と大卒、それぞれの良さがあるー藤本佳子

日本駐車場開発(NPD)の人事部で働く藤本佳子さん。進学校の高校を卒業した後、就職。就職活動をされていた当時の葛藤と、現在取り組まれている高卒社員の採用について、お話を伺いました。

Q.なぜ、高校卒業後に就職しようと思ったのですか?

藤本さん:私自身、大学に行って学びたい事が特にありませんでした。両親も「勉強はいつでもできる」と考える人だったので、大学への進学を進められることもありませんでした。
目先のことではありましたが、大学の4年間で大きな出費があるよりも、働けば収入がある上に、自分の成長にもつながる。それが就職を決めた理由です。

入社当初は、有人管理の駐車場で接客のオペレーションと、売り上げ改善を行うのが主な仕事でした。この仕事をここまで続けるとは思っていなかったので、当時は中途で活かせるスキルを早く身につけたいと考えていました。

Q. 当時、先生は就職の相談にのってくれましたか?

藤本さん:もちろん相談しましたが、進学校だったので、先生も就職にはあまり詳しくありませんでした。就職氷河期だったこともあり、学校には求人票が20枚くらいしか届いていなくて、情報を集めるのが大変だったのを覚えています。ネットで求人を探したり、親に勧められ地元のハローワークで求人情報を探してもらったりしました。

この会社への入社を決めた理由は、東証一部上場企業である事と、学歴・国籍関係なしという採用条件です。ここだったら自分が成長できそうだと感じ、また安定した生活を送れると思いました。

Q.高卒で就職することの良さは、何だと思いますか?

藤本さん:早い段階で社会に触れ、大人と関われるので、4年後までにはビジネスマナーなど、社会人としての基礎をしっかり身に付けることができます。そこは大卒の同い年の人たちよりもリードできるところです。

個人的な話ではありますが、周りの社員と比べて自分の強みだと思うことは「まずやってみる」ところ。考えるよりも、動くほうが先立ってしまうんです。

ー簡単そうにみえて中々できない事ですよね。大学を出ていて、ある程度思考力がある人たちは、一度論理的考えてから動くことが多いと思います。

藤本さん:はい。大卒の社員は、課題を解決するための道筋を立てるのが上手だと思います。私の場合、その途中で迷子になってしまうんです。なので、勉強の仕方を知っているというのは、すごく大きいと思います。

Q.働いていて、嬉しかった事は?

藤本さん:最近なのですが、管理部門の若手社員の育成プログラムに選出してもらった時は嬉しかったですね。私の他に選ばれた人は、大卒の人ばかり。ロジカルな考え方ができる人たちで、スタートラインが全く違うと痛感しました。それと同時に、追いつくために頑張ろうと思えるきっかけになりました。
周りの人は、私のことを「高卒」というフィルターを通して見ていません。だからこそ、もっと努力しなきゃと思います。

Q.高卒社員に期待することは何ですか?

藤本さん:まだ何も知らない真っ白な状態だからこそ、仕事や会社の文化など、たくさんの事を吸収できるのが、高卒社員の強み。その伸び代に期待しています。
教えたことがそのまま返ってくる。成長速度はすごく速いです。3年も経つと、本当に頼もしくなります。

藤本:人事を担当していて思うことは、学歴は本当に関係ないという事です。最近、若手社員の営業成績1位を獲得したのは、高卒でNPDに就職した7年目の男性社員でした。彼は人間力が高く、素直で、誰にでも可愛がられるタイプ。人との信頼関係の築き方が上手なんです。

ー働くにあたって、人間力はやはり大事ですよね。それは学歴には関係のない部分だと私も思います。

Q.高卒社員の採用で困っていることは?

学校の先生との繋がりを保つのが、とても大変だと感じています。先生も学校を定期的に異動されるので、すぐに関係が薄れてしまうんです。
そこをどうにか、NEWGATEさんに力になってもらえたら…と期待しています。


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