動画撮影で活躍するレンズ
先日タムロンが発売した17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXDを購入しました。簡単なテスト撮影した様子を動画にまとめましたのでそれに合わせて使用感もお伝えできればと思います。その動画はこちら。
被写界深度
やはり明るいというのはどんなシーンでもかなりのアドバンテージになり、助けられるのではないでしょうか。今回は昼間で多少ライトで明るさを補っているのでSONYの16-70mmと比べるとボケてくれるという印象しかないかもしれませんが、暗い部屋や夜間ですとISOを稼いでくれて多少なりともノイズがのる確率が減ってきます。ただその反面、昼間の良く晴れた屋外ですとNDフィルターとかが必要にはなってきます。
でもシネマティック風に動画を撮りたいとかいう方には広角側でもSONYのレンズと比べて被写界深度の差は感じられるのでTAMRONのほうがオススメではないでしょうか?
オートフォーカス
この動画だけでは伝わりにくいかもしれません、TAMRONのほうがほんの少しフォーカスが決まるのが早い印象を受けました。また被写体にもよると思いますが、SONYのレンズに比べて迷いなくスムーズに決まるかな。というまだ少ししか使ってはないですが、そんな感覚を受けました。ただ、SONYのレンズは発売が2013年みたいなのでそれを考えるとSONYのレンズも十分優秀だと思います。また自分が使った範囲だとどちらのレンズのAFもそこまで決定的な差がない気がします。これはまた、使ってみて違いが出てくるようでしたら改めてお伝えしたいと思います。
手振れ補正
これが今回のテストの中で自分的には一番驚いた部分です。歩き方の問題はあるにしても、TAMRONの手振れ補正がかなり優秀だと思いました。画面が大きく揺れてるのは別として小刻みに動いている部分はかなり抑えられていて、それよりも大きく動いている部分もうまく制御して大小混ざった振動を満遍なく補正してくれているような感じでした。SONYのレンズはこれは私の歩き方が悪いのでより印象が悪く映ってしまっている部分はありますが、よく見ると小さい振動はかなり抑え込めていました。
フレア&ゴースト
これは正直なところ好みや演出や表現方法によって違ってくるのでなんとも言えない部分です。ある程度綺麗に抑えてくれてるのはやはりレンズ自体新しいこともあってTAMRONです。でも意図的にフレアやゴーストを出したいという時に出しやすいのはSONYの方が出しやすいです。
あと、意外だったのが3つ目の畑の奥に森があるシーンです。奥の森がフレアの効果は無視して多少すっきりと見えるのがSONYのレンズでした。
解像度
これは発売時期も技術も年代が違ってきてるのでやはりTAMRONのほうに軍配が上がるのかなという印象でした。全体的なシャープさがタムロンのほうが上な感じでした。ただ撮りたいものや演出によってどこまで解像度が必要かも変わってくるので一つの目安にはなると思いますが、これだけを見てどっちのレンズがいいとかという風にはならないと思います。
その他
重さに関してはSONYが308gでTAMRONは525gとカタログ値で217gの差があります。手持ちで撮影する場合TAMRONのほうが全体的に大きいので自分的にはホールド感が増していいのですが、ジンバルに乗せて撮影する時には実はSONYのほうが使い勝手はよかったりします。焦点距離を変更してもある程度でしたらバランスを取り直さなくても実は使えちゃったりします。
三脚にのせて動画を撮る場合は三脚とのバランス、動かしやすさはTAMRONのほうが自分的にはよかったです。自分は右手でパン棒で動かして左手は軽くレンズに触れて動きに合わせて左手でサポートするので、持ちやすさや動かしやすさがTAMRONのほうが手にしっくりきました。またズームのリング部分の素材がゴムっぽい素材になっているので多少のブレも吸収してくれるのかと思いました。ただ、ピントを合わせるリングがカメラ側なので個人的には先端側のほうが操作しやすかったので、そこが残念でした。
色味は好みにもよると思いますが、自分はSONYのレンズの方が好きです。動画を見て多少感じてもらえたかと思いますが、TAMRONは黄色味がかっている印象でたぶん人物とかでしたらより綺麗に見えるんだと思います。
以上、今回の動画に合わせた感想などを書かせて頂きましたが、また気づいた点などがあったら追記や別の記事で書きたいと思います。また皆さんもこの部分はどうなの?とか気になった点がありましたらお気軽に質問や感想を書いていただければ幸いです。
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