制作者の心が聴けるイヤフォン

そんなの欺瞞だろうと。ただの思い込みでしょ?きっとそうだと思います。
でも、そう思いながらも書かずにはいられませんでした。
生産終了していて、多分入手も難しい製品ですので「へぇ~、そんなイヤフォンもあるんだ」ぐらいの気持ちで気軽に読んでいただければ幸いです。
じゃぁ、なんでこんな記事を書こうかと思ったのか?久しぶりにこのイヤフォンで聴く機会があったからです。

UCOTECH UCT-IL300Affetto GOLD

以前「編集・MIXで失敗した話」という記事を書かせて頂きましたが、普段イヤフォンで試聴する時はWESTONE Westone30 for Japan Limitedにリケーブルしたもので聞いてますが、昨日機会があったので聞いてみました。

各楽器の低音の美味しいところと1/f のゆらぎ周波数成分を心地よく聴かせてくれます。その上でオーケストレーションやピアノの心の方向性が緻密に表現されています。
心の方向性?って思われるかもしれませんが、皆さんも好きな人や後輩の前ではこんな自分でいたい、こう思われたい。ってのがあるかと思います。可愛い自分、優しい自分、カッコいい自分、切ない自分。そんな自分を”演じる”のに失敗する時もあるかと思います。でも、このイヤフォンはそれらの自分を意図したとおりに正確に表現してくれている気がします。
一般的なイヤフォンだと、どんな楽器がどんな強弱で鳴っているかが分かるってのが当たり前かと思いますが、このイヤフォンの場合さらに音色まで正確に表現してくれている気がします。音色っていうのはとても大切で、それによって可愛く見せたいのに怖く感じさせてしまったり何も感られなくなってしまいます。いわば音楽表現の肝とも言えるかもしれません。
解像度が優れている。低音に迫力がある。遮音性が高い。などイヤフォンには様々な優れた個性があるかと思いますが、このイヤフォンに関しては音色の表現性かと思います。それによって、制作者がこんな風に思って聞いて欲しいというのが垣間見える気がします。

でも、欠点も?

ただ、このイヤフォン万能かというとそうでもない気がします。好みにもよるかと思いますが、ちょっと高音が耳に刺さる時がある気がします。音源によってですが。
あと、このイヤフォンの個性を生かすスイートスポットが狭すぎます。ちょっと耳にあたる角度が変わるだけで旨味が味わえません。ちょっとじゃじゃ馬っぽいのであまりお勧め出来ないかもしれません(笑)お勧めしたところで入手出来るかも保証できませんが。。。。

ということで、個人的に好きなイヤフォンを紹介しただけの記事となりました。お勧めのイヤフォンやヘッドフォン、スピーカー教えて頂けると幸いです。

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