情報を読み取る力がなければ生き残れない時代

今から、10年、20年前を思い出してみても、1960年代の高度成長期や発展途上国の様に目覚しい発展を見れる訳ではなかった日本。

高層ビルが建ち並び、高速道路や電車、新幹線などの交通網の発展も多少の違いはあれど基本的には驚く様な変化は見られていない。

それどころか、30年近くも給料の変化が無い…むしろ必要経費が増え目減りしている感じが否めない。

頑張って仕事をすれば年々倍々ゲームで給料が上がり年々豊かさを実感できたであろう時代の変化とは明らかに違う時代だ。

そんな見た目の変化が少ない日本でも大きな違いが分かるモノがある。

もう想像はついていると思うがインターネットの発展だ。

ただ、20年前のインターネットと比較してもそれほど驚く事は無いと思う。

PCもあったしエクセル、ワードも機能や容量は増えたものの、見た目の違いはそれほど無い。

そう考えると、たった一つだけ驚き、20年前に見てもどう使って良いか分からなかったであろう変化がスマホだろう。

石器時代の人間がスマホを見れば恐らく悪魔に見えるのと同じ感覚で20年前の自分がスマホを見れば恐らく電卓付きトランシーバーに見えたと思う。

このスマホがこの20年、30年の大きな変化で高度成長期時代に高層ビルが建てられた街の変化と同じレベルの発展だと言ってもよいだろう。

現に高度成長期時代には高層ビルのオーナーが大金持ちとなったが、今はスマホの中でコンテンツ保有者が大金持ちとなっている。

高層ビルは物理的空間で見た目も大きく分かり易いが、コンテンツは情報空間にあり想像はできるがモノが無いので分かりにくい。

大金を掴むという、起きた現象はホボ同じというのは興味深い。

ガラケーからスマホで何が起きたか

昔の高層ビルの話しをしても仕方が無いので近々の変化について考えてみたい。

20年前は今で言うガラケーが一番カッコよかった。

スマホの登場で、ガラケーのガラはガラパゴスのガラで隔離されたとか断絶しているとかのイメージで一番カッコイイものから一気に格下げとなった。

ガラケー時代には主流だったメールのやり取りも、LINEなどのスマホアプリの登場で契約事以外ではほとんど使わなくなった。

ガラケー時代にはPC中心だった作業がアプリの登場でスマホやタブレットで出来る様になってきた。

ガラケー時代には高価なホームページがSNSアプリの登場で誰でも簡単に瞬時に情報を受け取り、発信できる様になった。

これらの事に共通するのは、情報量が圧倒的に変わったという事だ。

高層ビルが次々と建設されれば見た目で分かるので過去と現在を比較すれば驚かせるのは簡単だ。

しかし、情報量はどうだろうか。

ガラケーであってもスマホであっても大きさでの見た目の違いは殆どなく驚かせるのは難しいが、情報量で比較すると、とんでもなく驚くはずだ。

そう考えると20年30年前とは比較にならない量の情報のシャワーを毎日浴び続けているというのが今の時代だ。

しかも、情報のスピードが高速だ。

情報を判断する簡単なプロセス

何かの情報を判断しなければならない時には、1次情報を確認する癖をつけておかないと間違った情報を記憶し正確だと思い込んでしまう。

例えばこのnoteではFXについての記事が中心だが、FXの正しい情報を得る為には「金融庁」のホームページで確認する必要も出てくる。

FXの市場参加者で実際に「金融庁」のホームページを確認した人はどれぐらいいるだろうか。

しっかりと1次情報を確認し分からない部分については電話を入れるという最低のプロセスを経て初めて判断できるのではないだろうか。

テレビで言っていたから…とかブログに書いてあったから…ウィキペディアに書いてあったから…で判断していると一向に「情報弱者」から抜け出せない事になる。

「情報弱者」は情報を悪用する人間の必ずカモにされる。

特に、インターネットビジネスなど資格や定義がハッキリしない場所に触れた時には危険すぎるぐらい危険だ。

情報弱者の成長戦略

過去を振り返り、現在が高速で大量の情報を浴びせられている事の整理がなんとなくは出来ただろう。

情報の正しい判断をするには1次情報を取りに行くという癖をつける事と同時に自分でも成長していかなくてはならない。

その方法は「情報発信」しかない。

ブログでも、ツイッターでもフェイスブックでもインスタでもyoutubeでもまず自分で「情報発信」する事だ。

「情報発信」する事で判断すべき情報がどう加工されているかのカラクリが分かる様になり、アカの他人が悪意を持って加工した情報が正しくない、裏があると判断できる様になる。

個人コンテンツが価値を持つ様になる時代に突入している今、情報が正しいか正しくないかの判断が出来なければ、永久にカモられる側からは抜け出せないだろう。