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「和食店が日本酒をあまり説明できない」問題

日本酒を、日本酒古酒・熟成酒を、お料理に合わせて選んでくれるお店って、きっといっぱいあるにちがいない・・・。
ワインだって、お店の人が、いろいろお話ししてくれるしね。

コロナ禍で、行動範囲を狭くしているし、大人数での会食は控えなといけないけど、気分転換に一人とか二人なら、たまには外食して、ついでに日本酒のことも学んじゃおう!
こんな時期でも、ちょっと達成感あること、やっておきたいし。
(もちろん、緊急事態宣言が出てしまった今は、できませんが・・・)

私としては、とても前向きに、2020年秋ぐらいから、いろんな和食店に行ってみました。
そうだ、素敵なお店が見つかったら、ここで少しずつ紹介しよう! 

ところが…。

ある人気のお寿司屋さんでの話

お食事一人7,000円くらいのお店。

私: 「日本酒は何がありますか?」
お店: 「どんなのがお好きですか?5種類ありますけど」
私:  「5つ、一応教えていただけますか?」
お店: (若干面倒くさそうに):
   「全部辛口です、福島の○○、長野の○○、○○の○○、...です。」

これじゃあ、「どんなバックがお好みですか?うちは、ハンドバックを販売しています、フランスのルイヴィトン、イタリアのフェラガモ・・・」とか言われている感じで、これだけの情報では決められないし、がっかり。
結局、頼むこと自体をやめてしまいました。

コロナ禍でもお客さんが結構入っていて、少し余裕がなかったのかもしれませんが。

お寿司はおいしかったですよ。

ある老舗和食店での話

一人3,000円くらいの常連客が多い老舗和食店。

ここでは、日本酒の説明は、「さっぱりしてて、飲みやすい」としかしてくれませんでした。
日本酒リストを見ると、「おすすめ」は、純米吟醸酒で、銘柄と「+(プラス)○度」、または、「➖(マイナス)○度」のみの記載。

「この数字って何ですか、日本酒度ですか」と尋ねると、ニコニコしながら、「糖度と言いまして、高ければ高いほどキリッとしてるんです」とのこと。

何かが違う、通常は「日本酒度」って言うんじゃなかったかな。
「糖度が高いほどキリッとしている」って言われると、しっくりこない。

ちなみに、日本酒度は、マイナスの度合いが高いほど甘口、プラスの度合いが高いほど辛口となるので、「日本酒度が高いほどキリッとしている」とは、概ね言えますが。

さすが常連さんが多いお店だけあり、お食事はおいしく、サービスで提供してくださるお茶もおいしかったです。

あるにぎやかなうどん屋さんでの話

うどんとお鍋とかを提供している、にぎやかな人気店。
昼食に、おうどんを注文しました。
だいたい、一人1,500円から2,000円くらい。

平日のお昼だったけど、飲んでみたい広島の純米酒を見つけて、早速注文。
すると、少ししてお店の方が戻ってきたのです。
お店: 「日本酒、お好きですか?」
私:  「はい!」
お店: 「それでは、こちらはいかがですか、おいしいですよ!!」
   (と、東北の酒蔵の吟醸酒を勧める)
私:  「いや、すみません、この純米酒でいいです…」
   (と、なぜか少々遠慮ぎみの小声になる)

この時、お店はとても忙しそうでした。
そんな中、広島の純米酒を注文しているのに、なぜ、全然違う東北の吟醸酒をわざわざ勧めに戻ってきたんだろう、と考え込んでしまいました。
一般的に、純米酒はコクがある味わいで、吟醸酒はすっきりとしていると言われています。
ちなみに、純米酒も吟醸酒も値段はほとんど同じで、一杯数百円のものでした。

おうどんは、量もたくさんあって、とてもおいしく、他にも食べてみたいものがたくさんありました。

まとめ

う〜ん。
おいしそうな日本酒が置いてある、お料理もおいしいお店ばかりなのに、どうして、日本酒の説明とか勧め方がしっくりこないんだろう。

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