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Beとしての成長

保育士2年目の時、自分のクラスが落ち着かずイライラしていると、隣のクラスから先生の笑い声が聞こえてきました。
どうしたら、あんな風に楽しく保育できるんだろう・・
私はその先生のやり方を真似してみたり、その先生にどうしたら良いかの方法を聞きに行ったりしていました。
真似しているうちに少しは近づけた気がしましたが、やはり頑張って真似をしていたので、自分に無理があり、続きませんでした。
私はその先生をお手本にただやみくもに試行錯誤(しているつもり)でした。

あの人みたいになりたいなぁ。
もう少し穏やかな人になりたいなぁ。
もっと活発にチャレンジできる人になりたいなぁ。
社交的になりたいなぁ。
・・など、このような願いはすべてあり方のことです。

これらは、やり方や方法論では手に入れられないものです。どんなに仕草を真似たり、同じように行動してみたりしても、なかなか自分のものにはなりません。行動を変えるだけでは、一足飛びには近づけないのです。
なぜなら、行動の源はあり方だから。あり方が変わらない限り行動は変わらないのです。

この「〜になりたい」が出て来たら、それは、なりたい自分を手に入れるチャンスです。
もし、そのなりたい自分になったとしたら、その時の感覚はどうかな、どんな感情なのかな・・
なりたい自分だったらどう考えるかな、どういう言葉を発するだろう・・と、イメージをしてみてください。
具体的なイメージが湧かないときは、“ほっこりと温かな感じ”とか“どっしりとした感じ”などのイメージでも構いません。
そして、今度はその自分になりきって、行動してみてください。
あぁかな・・こうかな・・と試行錯誤していくことで、なりたい自分のBe:あり方が手に入ります。
こうして、Be:あり方のレベルで自分を探究するプロセスが大切なのです。

自分のあり方を俯瞰して観ながら、“自分自身”をあれこれと取り組んでいるうちに、自然に“なりたい自分”になっていきます。
すると、
「なんかママ、最近にこにこしてるね」
「なんか雰囲気変わったね」
「なんか最近楽しそうね」
などと、身近な人が気づいてくれることがあります。

Be:あり方のレベルでの変化は、少しづつ変化していくため、自分ではあまり気づきません。劇的な変化はなかなか感じられないものです。
人に気づいてもらえた時や、しばらく経ってから『あれ?以前だったらもっと大変だったのに・・』などと、目の前のことを通して気づく時があります。その時は、自分の成長を、心の底から嬉しく感じます。
それが、成長の喜びです。

「何事にも動じない」とか「優しさがある人」とか、“なりたい自分のあり方”を探究し始め、取り組んで行く中で、そのプロセスを楽しんでみてください。
「今、なれたかもしれない・・」
「今は、イマイチだったなぁ・・」
「今、少しなってる・・」
と、取り組んでいる最中の自分を観察しながら、少しずつ進んでいく・・これは練習です。
内的な成長の筋トレのようなものです。
筋トレのように、地道に積み重ねていくことで、いつの間に欲しかった筋力がついてくるのです。

このようにBe:あり方のレベルに取り組んで行くと、自然に自分を取り巻く“場”も変化していきます。あり方とは、存在そのものを意味しています。
あり方が成長することで、自分という存在そのものが変化していくのです。

成長する自分を信じて、楽しみながら取り組んでみて下さい。
Be:あり方のレベルの成長を喜べる自分を、喜んでください。

この一人ひとりのあり方:存在のレベルアップで、世界・社会の存在のレベルも底上げされてくるのではないでしょうか。

https://www.new-edulittletree.com


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